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テマヒマ

使熟

2024.03.06 22:13

おはようございます。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

に関する古書のセレクトショップ、お味噌や

発酵食品中心のカフェ、テマヒマ

プロデューサー、バイヤーの太田 準です。


雑誌民藝最新号3月号のテーマは、「住まいと

暮らし」。メインは木野にある上田恒次邸の

特集。鞍田崇さんや四釜尚人さんの文章と共

に豊富な写真で見ることが出来ます。上田邸

は京都民芸資料館や京都民芸協会のみんげい

蚤の市にお邪魔した際に外観だけは拝見していて、以前、前野直史さんから写真も見せて

頂いたのですが、いつの日か中を拝見する機

会があったらなぁと思います。この素晴らし

い建物、上田恒次自らの設計で(陶芸家であり

ながら生涯に30邸程設計したそう)、弱冠20

歳ぐらいだったというから驚きです。今のよ

うにきちんとした設計図があって建てるので

は無く、現場で大工さんと話しながら建てて

いくので出来たとも言えます。僕が古民家風

の自宅を新築した時も、間取り図は自分で書

ところから始めましたが、それをもとに、建築士さんが確認申請用の図面にするのに結構時間がかかったのを覚えています。


巻頭に「民藝と住まい考」という大島芳彦さんによる論考があって、その中で住まいが

「作る」から「買う」に変化し、今「つかいこなす」の文化にシフトしつつある。家(モノ)から暮らし(コト)へ(※カッコ内は僕が加えま

た)、「手に入れる」という一時的な達成感

より「育む」という持続的感覚を求めるよう

変化しているとしていて、民藝の精心に通じ

るところでもあり、この視点は大事だなぁと

思いました。まさに築90年の古民家をリノベ

ーションして、食を通して暮らしを提案する

お店を営むテマヒマとしては、大きく頷くと

ころです。民藝というと、「モノ」「美」に

特化したものと思われがちですが、ライフス

タイルを提案する運動であった(はず)というの

が持論ですが、空間というのも重要な要素に

思います。テマヒマには、発酵や民藝という

キーワードで見つけてお越しの方も多いです

が、同様に古民家というキーワードで見つけ

てお越し下さる方も多いです。理由とは違っ

た何かを発見してお帰り頂けるのも特長に思

います。


テマヒマ開店前に2度お邪魔した飛騨高山のや

わい屋さんも古民家を移築して作られた職住

隣接の素晴らしい空間ですが、同じ飛騨高山の安土草多(ガラス)がやわい屋・朝倉家の愛

溢れる文章を寄せていらっしゃって、この最

新号はおススメです。テマヒマでは2018年10月より雑誌民藝のバックナンバーがございます。店内奥の本棚・テマヒマ文庫にてご覧下

さい。


テマヒマは今日も11時オープンで皆様のお越

しをお待ちしております。ランチのご予約は

少なめですのでご予約無しでもお席ご案内出

来るかと思います。

それでは、好いモノ、好いコト、好いトキを

テマヒマで。今日も好い1日を!


使いこなすって漢字でどう書くんだろ?って

Googleで調べたら熟すなんですね。仕事をこ

なすって言うと淡々として気持ちが入って無

い感じがします、熟すってなると良いですね