トランプ米大統領再選なら・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■トランプ米大統領再選なら・・・
ウクライナとガザに待ち受ける「不条理な結末」
公開日:2024/03/05
米大統領選、共和党予備選を独走する
トランプ前大統領(C)ロイター
今年11月の米大統領選挙でトランプ前大統領
が再選されたら、世界は一気に暗転の恐れがある。
昨年の「反転攻勢」で失敗し、米国からの
軍事支援も止められるウクライナは防戦一方と
なり、ドニプロ川の東岸をロシアが占領し、
停戦という事態に陥る恐れがある。
ロシアのウクライナ侵攻は国連が「国際法違反」
と断定し、プーチン大統領が国際刑事裁判所
(ICC)から起訴されながら、ロシア勝利という
不条理な結末になるかもしれない。
またパレスチナ自治区ガザについては全土を
イスラエル軍が制圧してパレスチナ人を駆逐、
入植を認める可能性もある。
■NATO同盟国に暴言
トランプはこれまでプーチンを称賛する一方、
ウクライナを侮辱する発言を続けてきた。
またウクライナ軍事支援の中心となってきた
北大西洋条約機構(NATO)についても、
もはや米国の国益を代表しないという立場で、
大統領在任中、何度も米国の「NATO脱退」を
口にし、高官らに止められた経緯がある。
また国防費を国内総生産(GDP)比率2%と
する目標を満たしたNATO加盟国が11カ国しか
ないことに対して、トランプは不満を繰り返し
てきた。
先月10日には
「国防費を払わないなら、ロシアが好きなよう
に(攻撃)せよと督励する」と同盟国に対して
あるまじき暴言を吐いた。
バイデン政権のジェイク・サリバン米大統領
補佐官は
「独裁者に立ち向かわなければ、世界の諸国の
安全保障にひどい結末となる」と警告している
が、政権を失えば、トランプの思いのままに
なってしまう。
■ネタニヤフにべったり
パレスチナ問題をめぐり、トランプは
在イスラエル米大使館をエルサレムに移転させ
るなど、イスラエルのネタニヤフ首相べったり
の態度をとってきた。
根本的な問題解決のためには、パレスチナ
国家建設が必要となる。
しかし、トランプ再選で再びネタニヤフの強硬
路線を支持すれば、事態はさらに悪化するのは
目に見えている。
■日本の基地負担1兆円超
NATOの問題は、在日米軍経費の日本政府
負担分をめぐる問題に波及する恐れがある。
トランプは「日本は80億ドル(約1.2兆円)払
え」と何度も要求してきた。
恐らく彼は、日本が「思いやり予算」しか
払っていないと誤解しているに違いない。
5年に1度改定される思いやり予算は、改定の
つど2000億円前後の額が報道される。
現実には、日本側の負担は日米地位協定に基づ
く経費や米軍再編関係経費など約6000億円に、
防衛省以外の他省庁の担当経費を加えると
総額1兆円を超えている。
トランプにその真実を知らせる時がきた。
【転載終了】
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トランプは歴代大統領の中でも、一番無知
な大統領かもしれないですね。
トランプの支持層は、若者とブルーカラー
のようですが、世界から孤立する可能性を
考えたことがあるのでしょうか。
NATOがロシアと強調関係になってしまう
可能性だってあり得ますから。