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Videon Nozaki

アスベスト(石綿)対策工事について

2024.03.02 18:30

2012年以前の建築物でエアコンの新設工事をご依頼なさる場合は下記の理由で工事費が高額となりますのでご注意下さい。
(埋込み器具の交換や増設など壁面を加工する場合も同様です)

2023年10月の法改正により、それまで対象外だった一般の戸建住宅もアスベスト法の対象となりました
<注>発注者(施主)も含め罰則があります。(6カ月以下の懲役または50万円以下の罰金)

これは外壁材や内壁・天井に使用されている石膏ボード、床に使用しているPタイルも対象になっております。

2006年9月一部を除き製造禁止、2012年3月全面禁止(石綿分析用試料等を除く)になりましたのでそれ以降で着工の建物は心配ないと考えます。

しかしそれ以前の建物でボード系の内壁、外壁とも多かれ少なかれアスベストの使用が考えられます。


これにより室内壁や外壁にボード類使用している場合はエアコンの穴開けも含め安易に加工できなくなりました。(塗り壁はほぼ問題ありません)
・電動工具を用いて穴を開ける作業は対象物に対してならば<Level2>扱いです
・軽微に思えるビス(ねじ釘)を打つ、抜くでも対象物なら<Level2>扱いです
・ビスでは無く釘でとめてある対象ボードの取外しは軽度の<Level3>扱いです
 (粉塵飛散量を考慮し決められているので穴開け作業は扱いがLevelが高くなっています)

リフォームなど大量撤去等は建材を検査してから作業するのが通常です。

ただエアコンの配管穴を空ける程度ですと検査用サンプルの切り出しと作業は大きく変わりないため、検査費を掛けるまでもなくアスベストありとの「みなし」工事をしても良いとされております。
(当店では気になる方には検査も承りますが外注依頼するため2万円程度係ります)

しかし単に検査用サンプルを切り出すとはいえアスベスト使用の可能性がある以上それなりの装備や処置を行わなくてはならなくなりましたし、当然ですがみなし工事も同様の処置が必用です。(切り出すためには加工にあたるため<Level2>扱いですが後述の防護服は不要)

そのため工事費はエアコン工事費とは別に石綿対策工事費用として税別¥10,000円を追加請求させて頂きます

工事費が高額となる理由は高性能マスクとゴーグル、使い捨て防塵防護服を着ての仰々しい格好で作業致します。

また粉塵が漏れないように養生を行い、穴開けと同時に粉塵を吸い込むアタッチメントを付けた高性能フィルタ搭載の掃除機分離装置を併用するといった徹底が必要となります。
・リンクは当店で用意したもしくは検討している商品の各企業の製品ページです
・その中の掃除機に関してマキタ製は石綿作業に使わない様にと記されているためアタッチメントとの間に高性能フィルタや分離装置の併用を検討中です


ちなみに検査費が安いところもございますがおそらく自社で「建築物石綿含有建材調査者」資格保持者がいるのでしょうが出張料は別の場合も多く、サンプル検査をする際の費用も別途料金が必用かもしれません。
(建築時の材料が記された図面があることが前提かと存じます。図面がないとサンプルの切り取りが必要となりますがその際も高性能マスクとしっかりした養生は必須です)

また検査結果が出るまでは工事の着工が出来ませんので急がれる場合は気を付けて下さい。