TL シャドウストラカー レビュー 2024.03.08 12:21 今回のレビューは、トランスフォーマー レガシー より、“TLー55 シャドウストライカー” です。 “トランスフォーマー サイバース” に登場したディセプティコンの女性兵士、“シャドウストライカー” が、レガシーで発売されました。 サイバーバースユニバースから初の参戦となるのはディセプティコンの女性幹部、シャドウストライカー。 初出は海外で開催されていたトランスフォーマーファンイベント、ボットコン限定アイテムとして2003年に双子の妹、“ルーレット” とのセットで発売されたもの。 そのときは、ルーレットともどもカーロボットに登場したスピードブレイカーのリカラー頭部変更でしたが、サイバーバースではオリジナルのデザインになり、ルーレットの登場もなかったのかな? 今回はサイバーバースユニバースということで、当然サイバーバース版のリメイクということになるはずなんですが、ボディは明らかにスピードブレイカーです。 どういうこと? スピードブレイカーを出す予定で、そのついでに彼女も・・ということなんだろうか? 本命の前に本来はその流用で出てきたキャラを出す・・という手法はけっこうあるんですが、仮にそうだとしても、ミネルバとエリーター1みたいに本命が日本未発売、ということにならないでほしいけれども。 しかしそもそも、主人公が先日クラファンアイテムとなったカーロボットから、ほかのキャラが一般販売のランナップに入ってくることはあるのだろうか? でも、頭部以外完全にスピードブレイカーなのに、本人を出さないなんてことが考えにくい・・ 出すつもりがないなら、普通にサイバーバース版デザインのシャドウストライカーを出すでしょうし・・というか、その場合多分シャドウストライカー自体のリメイクがないか。 よくわからん。 レビューしていきます。ディセプティコン 女性兵士 シャドウストライカー スポーツカーに変形するディセプティコン女性兵士。 あくまでサイバーバースユニバースからの参戦ということなので、そちらの設定をおさらいしておきますが。 ショックウェーブやサウンドウェーブと並んでいたりと、軍団では幹部クラスっぽいのですが、特定の役職名はないようですね。 サイバトロン星ではオプティマスの捕獲に成功しますが、彼を救出に来たバンブルビーによってエネルゴンを爆破されたことでバラバラになってしまいます。 ショックウェーブの手で再生されたものの、欠損部に護衛のシーカーの残骸を使った継ぎ接ぎだらけの身体になってしまい、バンブルビーとショックウェーブのことも恨んでいたようです。ロボットモード 最初に触れた通り、頭部以外は明らかにスピードブレイカーを意識したデザインで、そういう意味では初出のボットコン版のリメイクといったほうがよいのかもしれません。 でも、顔はサイバーバース版なんだよな。 ジーワナイズという態(?)で頭部以外ほぼ別物になってたバルクヘッドやノックアウトとはまた違う意味でどうしてこうなった? という感じです。 ただ、この型自体はかなりクセが強くて面白いと思います。 細かい設定とか出自はさておいて、個人的にはけっこう好きですね。 女性型としてもとくに違和感もないですし。 頭部アップで。 頭部だけはサイバーバーズ版を再現。 モノクルをはめたようなデザインが厨二っぽくていい感じ(笑)。 太い眉毛(多分違う)も凜々しいですね。 顔付き自体は女性にも男性にも見えます。よくいえば中性的というのかな。 生憎とうちに来たものは顎の塗装がはみ出ていました・・ 頭部接続はボールジョイント。 胴体側の接続部前方に切り画きがあり、俯くような動作が可能です。 あまり見ないかたちですね。 胸部は前方に張り出した形状で、まぁ、女性のバストっぽく見えなくもない・・ 中央のエンジンらしき造形は、パイプのカラーリングのせいでけっこうキモイですが。 で、この型最大のクセ強ポイント。 腕が胴体に対して横からじゃなく、後ろから生えてる! まぁ、今までもありましたよ。KD ラットトラップとか、ER ホイスト、トレイルブレイカーとか。 軸可動という意味では、ホイスト、トレイルブレイカーによく似た感触ですね。 慣れないうちはちょっと戸惑うこともあるでしょうが、可動性そのものは問題なく、よく動きます。 根元のロールで左右に、 肩のロールで前後にそれぞれ動くことになります。 一般的な付き方とは逆になる感じですね。 ただ、構造上腕を後ろ向きには動かせないのでポージングが多少制限されます。 背面。 ビークルの後輪およびドア部分が真後ろにまっすぐ、縦向きに配置されるというのもあまり見ないデザイン。 マント、あるいはコートを羽織っているようにも見えます。 細身体型のおかげもあって案外肉抜きは少なめ。前腕内側と脛裏側にありますが、脛のほうが5㎜穴もあるのであまり気になりません。 足は踵部分が長くなっていて自立も安定。 その踵部分にも5㎜穴があります。 真後ろから見るとタイタが目のように、中央の5㎜穴が口にも見えて、なんか顔っぽい(笑)。 ちなみにスタンド用の3㎜穴はないので、その背中の5㎜穴を代用する感じになります。 ドア部分は後ろ向きに開くことができるので、脚部可動を妨げません。 ここからさらに横向きに動けばウイングにもできたのに、惜しいなぁ・・付属武器ハンドブラスター コンパクトサイズのブラスター。 銃口は5㎜穴になっています。 後端の5㎜軸で保持することも可能。 この場合はブレードという扱いなのかな? ただ、なぜか軸の先にダボが造形されているので、今回のように指の間が開いた造形の拳でしか持てませんし、5㎜穴への取り付けもできません。 なんのためのダボなんだろう? 削っても問題なさそうですが。シールド ビークルのルーフパーツがそのまま大判のシールドになります。 クリアレッド成型に濃紺部分は塗装での再現。 パッケージ画像などでは側面上部にもう少しクリアレッドが見えているんですが、実際には塗り潰されています。 前腕側面に5㎜軸で接続。 ジョイントは2軸のアームで可動し、いろいろと角度、向きを変えて構えることができます。 もちろん、手に直接持たせることも可能。バックラー 勝手にそう呼びますが、要はビークルモードのリアバンパーですね。 前腕側面にに5㎜軸で取り付けられます。 ちなみにスピードブレイカーではルーフのシールドを左腕に、リアバンパーパーツは右肩に配置されるのですが、このシャドウストライカーの肩には5㎜穴がないので、仮にスピードブレイカーが発売されるとしても頭部変更だけではなさそうですね。エヴォフュージョン ハンドブラスターにバックラーを連結することで敵の攻撃を防御しながらの射撃が可能・・ということだそうです。 バックラー表面の5㎜穴が貫通しているという態なんですね。 さて、ビークルモードへの変形なんですが、久々に程よく変態的だったのでざっと流れを紹介しておきます。 まず、腕部含む背面パーツを開きます。 そのままつづら折りされていたフレームを伸ばして、 腕部基部を兼ねる後輪およびドアパーツを内側に90度動かします。 胸部を開き、左右のボンネット部を展開。 脚部を後ろに倒し、全体を下ろします。 各部をジョイントで固定。 今回はわかりやすいようにシールドを外した状態で変形させましたが、付けたままで変形可能です。 しかも、右腕でも左腕でも、どちらに付けていても大丈夫。 もちろん、ここまで変形させてから最後にシールドを取り付けてもいいです。 なお、バックラー(リアバンパー)は、後から付けなければいけません。 5㎜軸とその左右のダボで固定することになります。 うむ。すっきり。ビークルモード 濃紺色のスポーツカーにトランスフォーム。 やはりスピードブレイカーが変形するダッジ・バイパー似のフォルムなので、サイバーバーズ版のシャドウストライカーのビークルではない・・のかな? ただまぁ、非常にかっちりと綺麗に、コンパクトにまとまっていていい感じではあります。 ロボットモードの正面で露出している部分というと胸部になるボンネットのエンジン周りと、腰部になる先端中央、後太腿側面に来る前輪くらいなのですが、先の通り決してガワ変形ではないのはすごいと思います。 まぁ、ほとんどシールドで隠れると思うと、ある意味これもガワ変形なのかな? 後ろ側もすっきり綺麗。 タイヤははめ込み部分こそ濃紺の成型色のままですが、ホイールは赤く塗装されていて、そういった色遣いはなんとなくサイバーバースっぽい雰囲気になっていると思います。 ブラスターはルーフに取り付け可能。 ジェレーションラインアイテムですが、ビークルモードではこのルーフ上部の一箇所にしか5㎜穴がありません。 ドア側面とかにも欲しかったな。 ロボットモードでの拡張性も増したでしょうに・・比較画像 とくに関連はないのですが、直近に発売された車に変形する女性型ということでストロングアームと。ロボットモードで。 ボリューム感はだいたい同じくらい。 どちらも女性型(シャドウストライカーは一応)なのでやや小柄ですね。 ビークルモードでも。 どちらも比較的コンパクトに、かっちり変形しますが、リア部も綺麗にまとまっている(というかパーツ後付けで隠してるんですが)シャドウストライカーのほうが完成度は高いかな。 TL ストロングアーム レビュー サイバーバース版のトイと構造がよく似ている、アーススパーク デラックスクラスのバンブルビーと。ロボットモードで。 いずれはサイバーバース版のバンブルビーもリメイクされそうな気がしますが、当分はこの2体で絡ませる感じかなぁ・・ サイズ感は問題ないと思いますが、やっぱりアススパトイはやや安っぽいですねぇ。 しかし、顔だけ再現されているシャドウストライカーと、なんとなく似てるだけのバンブルビーなのでなにがなにやら・・ ビークルモードでも。 ロボットモードでの並びよりは違和感はないです。 ESD バンブルビー & ツウィッチ レビュー 以下、画像 先に触れた通り腕部の可動にクセがありますが、慣れればとくに問題なく、トータルでかなりよく動いてくれます。 手首ロールもできますしね。 足首のスイング幅も広く、長めの踵も相まって接地性も良好。 変形都合もあって前方向に曲げることもできるので、脚を前後に開いたポーズでもしっかり自立。 華奢なのに素晴らしい安定感ですね。 立て膝も綺麗に決まります。 スタンドを使って。 3㎜穴はないですが、背中の5㎜穴が利用可能。 むしろバランスがとりやすいかも。 エヴォフュージョンで。 大判のシールドも併せて、防御しつつ攻撃というスタイルが確立してますね。 爆発とかにトラウマがあるのかも? ただこれはやり過ぎ・・ シャドウストライカー フライトモード! 色味も合ってなんとなくトラックス感・・ショック「お目覚めかな?シャドウ「わたしはいったい・・ハッ! おまえ、またわたしの身体を・・ ショック「前世の姿に戻しておいたよ。シャドウ「なに言ってるのか話から泣けど・・継ぎ接ぎじゃないからまぁいいか。ス「そこのアイパッチ、止まりなさい!シ「フンッ! 堅物婦警なんかに捕まるか! 出身ユニバースは違うけど、なんかいいライバルになりそうな2人。シ「バンブルビー! おまえのせいでわたしはーっ!バ「えぇっ!? 誰ぇ? マルチバースを採り入れたレガシーではこういう混乱が至るところで起こってそうですね。 だから、ある程度同一ユニバースのキャラはまとめて投入してくれないかな・・ 以上、“TL シャドウストライカー” でした。 サイバーバースユニバースだけどサイバーバースデザインなのは頭部だけで、ボディは初出のスピードブレイカー型という・・正直よくわからないかたちでのリメイクですが、まぁ、やっぱスピードブレイカー前提なんだろうなぁ。 なんで本命・・というか、基本形をまず出さないんだろう? そもそもの話、スタジオ86シリーズも含めて初代から2010までのキャラクターのリメイクがほぼ一巡した状況で、レガシーではマルチユニバース制を採用してわりと最近のシリーズからもラインナップされるようになってきたわけですが、キャラのチョイスがまぁまぁ謎ですよね。 一般と限定の基準もよくわからないし・・ ただ、今回のシャドウストライカー、そういったことをさておいて面白い型だと思います。 変形パターン含めてけっこうクセのある構造が個人的には好きです。 女性型ってけっこう不安定な型も多いんですが、本来女性型ではないからか自立は安定してますし、可動性も良好。いろいろと組み換えできるオプション類も豊富で楽しいです。 双子の妹も出そうな気がしますね。なにユニバースになるのかわかりませんが。 その場合はできれば姉妹で揃えたいので、一般販売でお願いします といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。