CBD症状別・摂取量のすすめ
日本でもようやく認知度がアップしてきた様子のCBD製品。
オイルはもちろん、電子タバコやヴェポライザー用のリキッド、クリームやローションなどいろんな商品があります。
製品のタイプによって、効果や体内吸収率が異なるので、試して自分に合う効果があるものを選べれば一番良いのですが、どれも効果な製品ばかりでそうも言っていられません。
そこで今回は、製品タイプ別の効能や症状別の適正摂取量をご案内していきます。
原料になる大麻によって異なるCBD含有量
近年、医療には精神作用の少ないCBD成分の方が適切だという考えが広まり、それまでTHC量が重視されてきたのに対し、CBD含有量が多い大麻の品種開発が盛んに行われています。
CBDは基本的に、大麻に含まれるカンナビノイドの中で2番目に多い成分なのですが、品種改良によりその量は容易に調整ができます。
・高THC、低CBD(10~30%のTHC、微量のCBDが含まれている一般的な大麻)
・同量CBD/THC(5~15%のTHCとCBD)
・高CBD、低THC(5~20%CBD、THC5%以下。今まではなかった品種:ルデラリスなど)
高CBDの効能
CBDの含有量が多い大麻は、THCの意識が朦朧とする効果はあまりなく、反対に『頭がすっきりする』などの作用が強く出ます。
THCの副作用が気になる人は、CBD含有量の多い大麻を好む傾向にあり、また、医者が処方する場合や、最近発売された治療薬にも同じ品種が使われています。
主な効果としては、痛み、炎症、不安症状の抑制、他にも難治性のてんかんや慢性的な神経痛、睡眠障害、摂食障害の治療としても用いられています。
CBDとTHC同量の大麻
CBDとTHC、どちらも同量の大麻はCBDが多いものよりも、多少意識が朦朧とするような、精神作用がありますが、不安、妄想などのTHCによる副作用を引き起こす可能性が低ないのが利点です。
この大麻は、痛みの抑制に最も効果があると言われています。
少し朦朧とした気分にはなるので、THC好みの消費者にもおすすめですし、平日のリラックスならこの割合の品種が適当だという消費者も多いようです。
製品別摂取方法と効き目
CBD含有量の多い大麻もTHC含有量の多い大麻も、どちらも摂取方法は同じ。
オイル、ヴェポライザー、CBD入り食品、カプセル、CBDローション、美容クリームなどの製品があります。
食用のヘンプオイルや石鹸などの、ヘンプ製品にもCBDは含まれていますが、国産の場合は産業用大麻といって、もともとカンナビノイドの含有量が少ない品種から作られた製品なので、有益な成分はごくごく微量。
そういった製品を選んでも、効率的にCBDを摂取できるとは言えないでしょう。
摂取方法は、気化した蒸気による粘膜吸収、オイルや食品からの経口摂取、皮膚に塗ったり、湿布して浸透させる方法など製品によってさまざまです。
経口摂取の場合、摂取したCBDの一部は体内の消化器官で分解されてしまいます。
気化摂取ならすぐに粘膜から吸収されるので効率が良く、即効性もあるという理由から経口摂取の約4倍近くも体内吸収率が高いという研究結果が出ています。
皮膚から浸透させる方法は、効果が出てくるまでにある程度の期間、継続して使うことが必要になってきます。
アンチエイジングには
アンチエイジングや健康維持が目的の場合、CBD濃度10〜15%の製品なら、1日にスポイト7分目(約10mg)までを目安に摂取。
それを1日、数回に分けても1度に摂取しても問題ありませんし、摂りすぎても製品の量が早く減ってしまうだけで体調に異変は現れません。
CBDは体内に入って、血中に5、6時間とどまります。
前に摂ったものが残っている状態で、次を摂るようにすると、CBD量は上乗せされて蓄積します。この体内のCBDを「0」にしないことが大事。
摂取時の重要なポイントは、オイルなら舌下に垂らして、30秒ほど口に含むこと。
すぐに飲み込んでしまうと、唾液とまざり胃から吸収されることになってしまうため、効果が出るまでに時間がかかります。
VAPEによる気化摂取なら、特に注意することはありませんし、煙をためなくても大丈夫です。
痛みなどの症状緩和
慢性的な神経痛や、なんとなく調子が出ないという症状がある時は、CBD濃度10〜15%の製品を1日2回、スポイトいっぱいを2回(約20mg)摂取してみましょう。
症状が緩和されるまで、3〜4週間ごとに20mgづつ投与量を増やすことをお勧めします。
1回の投与につき1mgから数百mgまで、濃縮率によって異なりますが、効かなかったら増やすというやり方で問題ありません。
副作用のない植物成分ですから、カラダに悪影響があるということは絶対に無いのです。
症状別、CBD参考摂取量
海外で発表されている研究結果や、専門家の意見に関する記事などを参考に、以下の症状においてのCBD摂取量を提案します。
カンナビノイドの投与量と治療期間は、病気や症状、体型によっても大きく異なるため、個人差もあります。効果が出ない場合は、試しながら摂取量を調整することをお勧めします。
・慢性的な痛み:CBD2.5〜20mgの経口または気化摂取。
・てんかん:CBD200〜300mgの経口または気化摂取を5ヶ月間。
・ハンチントン病に伴う動作障害:体重1kgにつきCBD10mgの経口または気化摂取を6週間。
・睡眠障害:CBD40〜160mgの経口または気化摂取を、毎日就寝の15分前に。
・多発性硬化症:THCとCBDの同量摂取が好ましい。2.5〜120mgを3ヶ月間、経口または気化摂取。
・統合失調症:CBD40〜1,280mgの経口または気化摂取を4週間。
・緑内障:CBD20〜40mgを経口または気化摂取。40mg以上の摂取は、眼圧を上げてしまう恐れがあるため、お勧めできません。
不明点や疑念、質問がある場合は、かかりつけの医師へ相談するのが良いでしょう。
ただ、日本では研究があまり進んでいないため、海外サイトの研究結果が非常に参考になると思います。
CBDは副作用が無い植物成分なので、摂りすぎるということが無いのが安心できるところ。
クリームやローションに関しては濃度がとても低いため、効果があるまでいくら使っても良いでしょう。
いろんなメーカーの異なる濃度を試して、自分にあった製品を選ぶことをお勧めします。