ラ・フランスとル・レクチェ
芋煮会を終えた今頃の山形に行くと、蕎麦が美味しいのは勿論だが、「果物では?」と聞けば誰もが「りんご」と答えるだろう。
だが、山形には「ラ・フランス」と言う洋ナシが在る。 又、新潟には「ル・レクチェ」と呼ばれる洋ナシが在り、どちらも原産地はフランスなのだが、そのフランスではこれらの゛洋ナシ”は栽培されていない-らしい。
理由は‟栽培の難しさ”だそうで、山形や新潟の栽培農家の頑張りに敬意を表したい。
この洋ナシだが、生育段階ではどちらも緑色で形状はひょうたん型だが、違いは収穫時期、
「ラ・フランス」は10月から1月で熟す前に収穫し、収穫後に数日間、完熟するのを待つ。
一方「ル・レクチェ」の収穫時期は12月で、完熟してから収穫する
「ル・レクチェ」は収穫時期になると周辺に芳醇な香りを漂わし、色も黄色くなる-
に対して「ラ・フランス」は熟す前に収穫するので緑色のままだ。
「ル・レクチェ」は「木(完)熟させてから収穫する」ので、「未熟の状態で収穫し、熟すまで数日間置いてから食べる「ラ・フランス」と違いが出るのでは(?)と思うが・・・。
又、和梨は甘酸っぱくシャキシャキとした食感なのだが、洋ナシは酸味も無く果肉が柔らかく滑らかなので歯ごたえが無い。
それでも洋ナシは香りが楽しめて、柔らかく消化が良いので高齢者には適している。
ところで、近年は「DNA婚活」が在るらしい。
「婚活」は男性にとっても女性にとっても人生の「夢の入り口」だが、現実は厳しいらしく理想と現実の狭間で「婚活疲れ」になっている-らしい。
婚活の要点のひとつに「相性」が在る。 婚活で出会った相手との「相性」を見出すために時間とコストを費やすが、相性が良い相手に出会うチャンスは僅か-らしく「疲れ果てる」のだそうだ。
そこで、「相性」を機械的に見出す方法としてDNA解析、即ちその人の「HLA遺伝子」や社会的要因を考慮して選びだし引き合わせるー所謂機械的に相性を見出し結婚に向かわせる-のだ。
「性格は一生涯修正出来ない」と思っているのか、人生を安直に考えているのだろうが、76年の僕の経験では「人生は、時によって変化するし、相手次第では無く自己研鑽次第」なので、安直なことほどつまらないことになるだろう。