裁判傍聴日記「被告人は証言台へ。。。」4
今回も夜勤明けにいつもの横浜地裁へ。
それでは開廷します。
①404号法廷【審理】殺人 裁判員裁判(9名)
平成28年に起こった相模原美容師殺害事件。がっしり体型黒髪で顔色の青白い被告人はじっと検察官と弁護士とのやりとりを聞いていた。今回の争点となっていた内容は司法解剖の際に採取した心血は被害者本人のものであるかどうかという点。
証人として北里病院での司法解剖の撮影で立ち会った鑑識の経歴約20年の警察官。医師から受け取った心血は間違いなく警察署に持ち帰り所属長に手渡したと証言。
弁護側はその所属長がどこに保管したのか、又、他のものと誤ってすりかわって保管してしまった可能性もあると主張。
と、まぁ普通は血液が入っている容器に名前がラベルされているだろうと思うのだが、証人は病院名の記載があったことは記憶しているが他に記載されていたものが何か記憶がないという。ただし司法解剖にも立ち会っている為間違いなく被害者の血液であると証言。
鑑識はこうした証拠品はカバンに入れて持ち運ぶとカバンを置き忘れたりして紛失してしまう可能性もある為身に着けている衣服などのポケットに入れたりするそうです。
今回傍聴したこの裁判はここまで。
判決が出るまではまだまだ長そうですね。今まで傍聴してきた色々な殺人事件、一言では片付けられないものがあります。ただ今回のはいまだに自分はやっていないと証言しているのが違うところ。でも部屋からは指紋がでちゃってるし。。。検察側は今後どのように立証していくのか興味深々。
②202号法廷【判決】窃盗
20歳代の若者。原付バイクで夜間、女性、一人を次々に狙い引ったくりの20代後半の被告人。仕事していたが借金があり奥さんと一緒にパチンコ通い。現金合計61万円+物品(携帯電話等)34万円相当を奪う。
執行猶予5年懲役3年。
返せる当てのない借金もダメ、パチンコもダメだよね。。。奥さんという力強いパートナーがいるのなら協力すればとっても素敵な生活がおくれるはずだよね。
③504号法廷【新件+判決】大麻取締法違反
21才パーマの若者。職業塗装業。月収40万円。17才から大麻を始める。密売人とも積極的に会っていた。ここ最近は毎日吸っていたとの事。でももう止める、吸いたいと思わない、一緒に吸ってた友達とも連絡をとらない、電話番号も変えた。母親が情状酌量で証言台に。母親は傍聴席で悲しそうな表情。
若い妊娠中の検察官から早口でどうせ止められないでしょ?という感じでまくしたてられ、被告人はイライラしているのをぐっとこらえている感じが伝わってくる。弁護側は言い返す言葉もないといった雰囲気。。。
裁判長からこの裁判でも費用として10万円ほどかかっているが自分で払えますか?の質問に「払えません」と即答。ま、この年齢で独身実家暮らしだと稼いだお金は遊びに全部使っちゃうのも分からなくはないです。。。
執行猶予3年懲役8ヶ月。
だから麻薬はダメだって。。。エネルギーありあまる20歳代の青春時代を大切にして欲しいものですね。
裁判傍聴日記「被告人は証言台へ。。。」はまだまだ続く。。。
ではでは✋