桃の花は春の季語
2024.03.03 14:10
3月3日の午後、天気は晴れ。僕は君と車に乗って、
主を無くした「農園」の後片付けに向かった。
3月と言っても、日照時間は、あまりにも短い。
軍手をはめて、おたがいが、作業に取り掛かる。
シャベルとスコップを持って、土と格闘する。
ただ、ひたすらに、元の通りに戻す。
ここは、日当たりが良いから上質な無農薬野菜が
たくさん育っていたな。キュウリ、茄子、トマト、
バジル、ネギ、春菊、大根、山椒、檸檬、サクランボ。
それ以上に、いっぱいあった。
給水塔の下の小さな農園。夕暮れの似合う農園。
すべてを元通りにする。切なく寂しい時間。
ふっと、見上げた空は、とっくに陽が沈んでいた。
今日の片付け作業は、そろそろ終了かな。
月明かりなのか、街灯の灯りなのか分からないけど、
甘くて、柔らかい風が、僕たちの耳元に届いて来た。
最後に残った、桃の木が、僕達に語りかけてくる。
「今日は、ありがとう。これでお別れは悲しいから
わたしを、連れていって。」
こうして、お裾分のような「花桃の枝」を花瓶に入れて
とりあえす、お引越しは完了だね。
思えば、今日は「桃の節句」で「ひな祭り」。
小さな蕾も立派に咲いたらいいな。
さて、ここからが時間との真剣勝負なのです!
『愛おしき桃の木を、俺たちの庭に引越し計画』です。
ちょいと、ググってみましたところ3月末が期限です!
乞うご期待です!すべて上手くいったら褒めて下さいね♪