言語化
前回のブログ「自転車」で、
「陳述記憶」という「言語化できる」記憶が学習で重要だということをお伝えしました。
2学期の学習内容は、この「言語化できる」ことが重要になってきます。
例えば、1次関数。
中学2年生の数学の定期テスト範囲になっている学校がほとんどだと思います。
やはり、1次関数を利用した応用問題は難しい…。
この、「難しい」というのは、どの部分なのでしょうか?
具体的な問題で見ていきましょう。
もう、この文章とグラフを見ただけで、拒絶反応が出てしまう人もいるかもしれませんね(^^;)
この赤く示したグラフをyをxの式で表すということです。
「応用」や「利用」というのは、「基礎知識」を「応用」、「利用」するということ。
ここで活用する基礎知識は、
「直線の式の求め方」
全力塾では、「直線の式の求め方は大きく分けて3つ!」と伝えています。
本当は、①と②の計算は同じです。
しかし、「3つ!」と言い切ることで、「エピソード」を作って、
「陳述記憶」の中の「エピソード記憶」を作ろうとしています。
さて、実際に問題を解いていきましょう。
グラフに書かれている情報から、計算をしていきます。
直線の式の求め方がわかっていても、応用問題が解けないのは、「言語化」できていないから。
このときに、こんな言語化をしていきます。
別の解法も紹介していきましょう。
この問題を解くときも、言語化する。
「直線の式の求め方」と「言語化」で応用問題は解くことができる。
言語化のコツは、
先生の話をよく聞き、
先生のマネをするような感覚
だと思います。
ただ、知識、言語化の前に大切なことがあります。
それは、「決める」ということです。
1次関数の指導をしていて、生徒がつまずいているな、と思うことが一番多いのは、
「直線の式の求め方」がわからない、とか、「言語化」ができない、
ではなく、
「どの直線の式の求め方で解くか」、「どの座標を代入するか」を決められないことにあると思います。
ここで、
「(30,0)を代入するんだよ!」
と教えるのは簡単。それでは、つまずいている生徒のためにはならない。
「どの座標を代入すればいいのか決めてみよう」
という「決める」トレーニングが大切です。
「わかる」、「できる」
というのは、結果であり、行動ではありません。
その結果を生み出す行動の第1歩は、
「決める」
ということにあります。