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しお助産院

助産師向けの研修をしました

2024.03.11 09:10

先日、助産師向けの乳房ケア研修に

開業したての助産師さんがきてくれました。


白斑について説明しているところです。

(動画はInstagramにあります)


乳頭にポツッとできた白い点は

白斑と呼ばれます。


白斑には種類があります。


乳房内にできたつまり(乳栓)が

乳口をふさいでいるものは

マッサージにより栓が抜けると

射乳がぴゅーっと出て、しこりがとれます。

これは乳栓タイプの白斑。


不適切なラッチオンなど外的要因によるもの、

つまりが何度も乳管を傷つけてできたケガによる

みずぶくれ(水疱)タイプの白斑もあります。


これは針で刺したり、やぶくと

ママは痛いだけではなく、

そこから乳口炎となり、乳腺炎のように

高熱を出す方もいます。


ケガしたところは無理に触らず

自然治癒を待つしかないのですが、

対処法として


①助産師のマッサージを受ける

白斑があると母乳がうまく出ず

しこりになる場合が多いです。

マッサージをすると乳房内の循環が良くなります。

ここでいうマッサージとは

白斑をとる、はがすような手技ではありません。

乳房全体のマッサージです。

乳房全体の流れも良くなると

患腺の圧迫もとれやすく、

赤ちゃんもよく飲んでくれることが多くなるので

しこりが悪化し、乳腺炎になるのを防ぎます。


白斑をピンポイントで刺激したり

無理にとろうとすると、悪化します。

乳頭を強くさわってはいけません。


②授乳を休む

ケガを治そうと頑張っているところに

授乳の吸啜刺激があると

ラッチオンがうまくできていたとしても

ケガの治りが遅くなります。

1〜2日は痛くないように搾乳して

乳首を休ませておくだけでもずいぶん回復します。

母乳パッドの刺激も避けたいので

ガーゼやタオルで代用します。


③薬剤塗布

ピュアレーンやランシノーは

乳頭保護、保湿剤です。

傷を治すわけではないです。

漢方の塗り薬、紫雲膏は

切り傷の回復を助けます。

(授乳前は拭き取ってください)

痛みが強いときは炎症が起きているので

炎症をおさえるために

口内炎の軟膏をすすめることもあります。


これらは、白斑になったあとの対処法です。


繰り返す方は、繰り返す原因があります。

白斑をつくらないような対策が必要です。


授乳の回数はどうなのか、

適切なラッチオンやポジショニングであるか、

赤ちゃんの飲み方や体のくせはどうか、

ママの疲労感はどうか、

見ていくところはたくさんあります。


白斑ができると痛みが強い場合もありますし、

しこりや乳腺炎にならないかと不安になります。


かく言う私も

産後1ヶ月ごろから白斑ができて

授乳のたびに痛いし、しこりになるし…

嫌な思い出のある白斑😭しぶとかった…


悩むママたちは多いです。

ぜひ正しい知識を持って対応してくださいね。


「今なら怖がらずにおっぱいと向き合えそう!」

と、研修後に連絡をくださった助産師さん。

分からないと不安ですし、

この判断で良かったのか?と怖くなる気持ち

よーく分かります。

向き合えそう、向き合いたい!と

思ってくださる助産師がまた増えたことは

私もとても嬉しいです。


そんな助産師さんたちの力になればと思います。



助産師向けの乳房ケア研修は

現在平日9:30〜12:30でお願いしています。

1〜3名まで、予約制で承っています。

基本的には臨床での疑問点に

お答えしていくかたちにしています。


佐賀県の助産師さん以外にも、

福岡、長崎、大分、熊本から研修に来られています。

遠方の方はzoomでのオンライン対応もしています。


ご連絡お待ちしています!