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茶会日記 ~第3会~ 公認講師倶楽部

2018.11.14 14:39

 みなさん、こんにちわ

 2018年11月14日(水)大高中国茶(広州店)で『公認講師倶楽部』が開催されました。この会は大高中国茶学校の受講生、公認講師が中国茶を淹れる技術をより高めるためのお茶会です。受講生ではない一般の方も参加可能です。

 お茶会の内容は1人1種類異なる中国茶を参加者の前で淹れていき、大高中国茶のスタッフがよりよくおいしく淹れる方法をアドバイスすると同時に、参加者全員でお茶をよりよく淹れるにはどうしたらいいかなど研究していきます。当日淹れるお茶はスタッフが準備してくれます。

 写真は広州店の店長がよりよくお茶を淹れる方法をアドバイスしているところです。皆さん自分の淹れた方と何が違うか、無我夢中で見ています。

 私もこのお茶会を通して学んだことが非常に多く、大高中国茶のスタッフ・講師の先輩方からアドバイスをたくさんいただき、お茶を淹れる技術が上達したと実感しています。何より人前で淹れる度胸と自信がつきます。普段人前でお茶を淹れる機会はなかなかないと思うのでこのような会は非常に貴重だと思います。

 毎月開催されるので興味があったり、お茶会を開催する・試験前なので肩慣らしをしておきたい、お茶を淹れる技術を上達させたい方、是非参加してみてはいかがでしょうか。

 では簡単ですが今回淹れたお茶を簡単ですが紹介していきたいと思います。

 今日は参加者が自分も含め6人でしたの6種類淹れました。

今回は今年の秋の新茶「黄金桂(黒旦)」、「鉄観音(花香、紅芯、金賞、焙煎、陳香)」の6種類です。すべて闽南乌龙茶(福建省南部で生産されてる烏龍茶)で、お茶の淹れる術についてアドバイスをもらいつつ、しっかりそれぞれテイスティングしていきます。

 私が担当したのは「鉄観音(金賞)」でしたのでそれについて簡単におさらいしていこうと思います。

 まず鉄観音の淹れ方のポイントです。

・100度の水温でしっかり淹れていくことが重要となります。他の烏龍茶でも言えることですが、特に香りをしっかり出すには高温の水でお茶を淹れることが重要となります。

・外形からは判断できないほど茶葉は盛り上がります。以前の私のお茶会の「闽南乌龙茶会」の茶殻を見ていただいたらわかると思いますが、乾茶からおおよそ10倍くらいふくれ上がると思います。それをある程度見越して、茶器、投茶量を選び、茶葉全体にむらなくお湯をそそぐことが重要となります。

・初めの1煎目が重要なポイントとなります。初めは乾茶がまだ開いてなく、茶葉が開いてベストなタイミングで淹れるのが難しいです。これは経験でしか培われない技術かと思います。しかしここでうまく淹れることが出来れば2煎目以降がとても楽です。

 

 今回私の課題は3つ目の1煎目でした。

 今回は秋茶なので香り重視というより、味わいの中にしっかり香りまとわせ、余韻をしっかり残すようなイメージでお茶を淹れていきました。

 茶葉の品質の良さに助けられましたが、やや濃い目に淹ってしまい、ちょっと涩味(後味の嫌な苦みや青臭さ)を感じました。お茶は0.5秒で味は変化すると教わりましたが、私の場合は1秒早くあげれたらもっと変わったかなと思いました。2煎目以降は、しっかり持ち直して、香り・味とも自分の考える通りに淹れられたかなと思います。

 これは私の淹れ方・考えなのですが、お茶を淹れる前に必ず、このお茶を皆にどのように飲んでいただくか・何を感じでいただくかをしっかり決めてから淹れることが、どのお茶を淹れるにしても重要なことだと思います。それがないと迷いが生じそれがお茶を淹れる際の手の震え、茶湯を出すタイミングの遅れにつながると思います。またそれを決めてから淹れることによって2煎目以降の淹れ方、また今回自分が今後克服すべきポイントが明確になると思います。

 どのように淹れるかはそのお茶を淹れる人の個々の自由だと思います。基本はそのお茶の特徴をしっかり出してあげることだと思います。

 例えば・・・

 ・1煎目は香り重視で優雅な気持ちにさせる、2煎目は香り+味わいのバランス重視、3煎目は味わい重視で満足感を与える。といった変化を楽しませる。

 ・1煎目から最後まで味わいに出来るだけ変化を与えず、一定の割合で常に味と香りのバランスを維持し、常に満足いただけるようお茶を淹れる。

 ・集まっていただいたメンバー・お茶会の目的によって変える。

など、考えたらきりがないのですがどれも不正解はないと思います。しかしこのようにしっかり目的意識をもって淹れる淹れないではお茶の淹れる技術の上達の速さは格段に違うと思います。

 ちなみに私の場合ですが、何よりまずこの茶葉を生産してくださった茶農家の方々が私たちの何を感じて欲しいかを考えます。それを踏まえた上で集まったメンバーに合わせてお茶を振舞っていくというスタイルです。そこから自分の反省点や茶葉の品質を確認していきます。

 長くなってしまいましたが今回はこれで終わらせていただこうと思います。お茶の淹れる際の何かの参考になったら幸いです!!

閲覧ありがとうございました!!