Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

おさんぽトーゲ

アイノチュウニュウ

2024.03.11 10:26
バレンタインデーに第一回目の抗がん剤を投与してからもうすぐ4週間。本来なら3週間ごとに打つため、今回はさらに間があってだいぶ元気になった。そしてホワイトデー目前、アイノオカエシ第二回目の投与だ。

初回投与後、日々Threadsでレポート書こうかな〜なんて思ってたけど無理だった。自分自身3日目からはかなりぐったり、癌を叩くって甘くないと実感しつつ、それでも母と老犬のフォローに休みなし、まだこれが3回もあるかと思うと気が遠くなった。取材の仕事依頼を断った時は気も塞いだ。とにかく体内に抗がん剤が残っているとされる1週間はなかなか厳しく、血管を眺めては火炎放射器で小さい人たちが血管中を炙り回ってる姿を想像しちゃってゾッとしてた。まぁ想像なんだけど。

しかし、発熱もだるさも風邪やインフルでのピーク時に比べればましで、『あれ、これ風邪?インフル?あぁどんどん具合悪くなるなぁ明日病院行かなきゃ、、、』って思うときに似てた。しんどい時は時間がなかなか進まず、日々あっという間なんてのは健康だから言えるんだなっていじけたりもした。振り返ればピークは1週間……喉元過ぎればあっという間に思えてるな、そんなものか……。薬剤が抜けると食欲も戻り、塩味が感じなくなった味覚障害も和らいだ。まあ、便秘から下痢になり、粘膜がただれ、痒かったり、湿疹出たり、とその時々にあちこち不調になったけど、しんどくはなくなって元気が出てきた。脊髄のダメージで免疫力が低下しているので、気をつけながら出かけたり、最初はすぐバテちゃって休み休みだったけれど日に日に楽になってきて、10日目には友とお茶しに出かけられた。やっぱり人に会えるっていいな。

喜んだその翌日の午後に脱毛が始まった。想定された副作用全てが順調?に進行している。3週目には粘膜系の異常も落ち着き、次も頑張って打とうって気持ちにもなれた。そう思えるのは体力の回復が一番の理由だけど、風前の灯火となった頭髪を見てると、全部が抜けないってのは、まだ叩き残したがん細胞があるかもなって気がするから。眉毛や体毛も残ってるしね。切り落とした胸の傷跡は見ても「ワイルド〜」なんて思うくらいで嫌な気持ちにはならないのだけど、髪の毛は鏡見るたび切ない気持ちになったなぁ。あと3回、抗がん剤の効果を実感できるのが脱毛だと考えて(事実とは異なった認識でも)、前向きに過ごそう。

回を重ねるごとにダメージも蓄積するって話も聞くし、ここから3週間毎にやってくハードスケジュール。どうなるのか心配しつつ、1回目の経験を生かして乗り切るしかないー。

たぶんわたしは楽な方だ。病院に行くとがんを患っているのはわたしだけじゃないってよくわかる。それでも家に帰ると頭の中にはこの病気や体調や、他にも自分の問題に占拠されてしまう。傷も痛みも大きさや重さに関わらず本人には一大事で、でも自分だけじゃないって感じることも大事で、でもでもみんなが同じじゃない。わかっちゃいるけどぐるぐるするね。

ここに書いてる何倍もの愚痴を聞いてくれてる友たちよ、ほんとにありがとう。

ぐるぐるしている人に聞いてくれる人がいますように。聞いてもらっている人が誰かのぐるぐるを聞けますように。

結局色々書いてると、わたしに起きてることなんて屁のかっぱや!って気持ちになるな。


みなさんどうぞ良い春を

もうすぐ桜が咲きますよー

toge