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キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民

シエナの聖女1-ビルギッタ混乱のローマへ

2018.11.15 02:21

さてここは天界「ワタシの墓が、墓が・・・」「イエス様、ペトロさんなんとかしてください、うっとうしいったら」「あれ?マグダレナちゃん、ペトロといつもケンカしてたのに」「い、いや、イエス様が死んだときに逃げ出したヘタレでも、一応リーダーですから」

「やれやれ、ヴァチカンが神の代理人とかゴーマンやった報いだけどなあ」「まあこの辺で正常化しないと一層世は乱れますよ」「さすが兵隊恐れず墓に行っただけあってしっかりしてる」「だから次は女性の時代よ!」「これはお母様」「今回は私とマグダレナちゃんのようなビューティペアを送るのよ!」「また下界で変なこと覚えて」

ペストでローマ巡礼は増加したが、そこに教皇は居なかった。無秩序の中をペストが襲い、その半数が犠牲となったのである。そんな中スウェーデンから一人の女性が訪れる。聖女となるビルギッタである。

1303年に生まれた彼女は、11歳のときにキリストを幻視、結婚後は夫と共にフランチェスコ第3会に入った。夫は州知事、彼女は女官長となったが、夫の死後神からの啓示を聞くようになり、新しい修道会をつくる。そして1350年、神の命で混乱のローマへ。それに先立つ47年、シエナでカタリナがペストのさ中に生まれるのだ。

下はスェーデンっぽく鹿と居るビルギッタ(図像的には鹿は関係ないようだ)