にしのゆうき・櫻田宗久二人展 「2020-2024」
にしのゆうき・櫻田宗久二人展
「2020-2024」
2024年3月15日(金)〜3月27日
櫻田宗久がにしのゆうきを初めて撮影した作品「maria」(2021年*制作年2020年)からその作品への返答のような形でにしのゆうきが大学の進級制作でまとめた作品「満ちる」(2022年)を同時に展示する
試み。新たに撮り下ろした新作も発表致します。
ゆうきへ
会ってからもう4年?あっという間すぎる。
このよのはるが星男の前で似顔絵を描いて歌っていて、二人が薦めてくれて星男の中に勇気がやってきた夜のことは、今でも、鮮明に思い出せる。
新潟でゆうきが高校生の時に撮った写真を見た時、自分が学生だった頃のことを思い出した。
当たり前に過ごしていたけど、かけがえのない時だった。それは、今だってずっとそうだよね。
写真は、その一瞬を残してくれる。
ジェンダーの揺らぎを話してくれて、これはと思った私はモデルをお願いできないか頼んだ。
ジェンダーの揺らぎを撮りたいと思っていた私も、同じように揺れていた。
それはどういうことなんだろうと思って、男性として生まれたことを自分に問いかけ続けている。
今は、ノンバイナリーというのが一番しっくりくるとゆうきは言ってくれたけど、その後私もそうだったと気がついていった。
だから、私は与えられた男性ということからの被写体の揺らぎに自分に重ね合わせて写真を撮っていた。
自分を確かめるように。
この揺らぎも、いつか凪のような状態になるのだろうか。
一緒に考えたり、話したりしながら、これからも時々写真を撮らせてください。
一瞬の今を、未来の私たちが愛おしさを持って過去の私たちを見られてたら嬉しい。
櫻田宗久
⚫︎
宗くんへ
不安な気持ちで二丁目に足を踏み入れたあの日、辿り着いたのが星男で、そこで宗くんに出会えたのは本当に運が良かったなあと思っています。
その後、宗くんの作品のモデルをしたことがきっかけとなり、自分自身と向き合うことが少しずつできるようになっていきました。
実はあの頃の記憶は結構曖昧です。それくらい、私の中では激動の期間でした。
そして、星男のスタッフとしてカウンターに立つようになって、宗くんと何回も何回も話す内に、自我を出したり、自信を持てるようになってきたのは、大きな変化でした。
本気で生きている、と言う宗くんの周りには、本気で生きている大人たちが集まっていて、とても心強い。だから、自分もそんな大人になりたいなぁと思うし、思うからなれるはず。
あれから4年が経って、自分自身が大きく変わったと、他の誰でもない自分で思えているのがとても嬉しいです。
例えば今は、ノンバイナリーという自認が一番近い気がしているけれども、これも変わっていくかもしれないし、それでいいと思っています。変わっていくことは前進だと思うようになったから。
だからこそ、写真や作品を残しておくことの大切さを感じます。不変である必要なんかなくて、その変化こそが人生をちゃんとやってきたということの証明になるなぁと。
今は凪な状態になってしまうことは寂しいなと思います。もしかしたら、宗くんもそうなんじゃないかなと思ったり。
この先も色々な人と話して揺さぶられて、常に変わり続けていく我々であれたらなと思っています。
にしのゆうき
Art bar 星男 @barhoshio
東京都新宿区新宿2丁目6−8 小沢ビル 1F
TEL: 03-5379-6066
Charge 800円 Drink 700円~
営業時間
バー
月~木、日曜日 20:00~02:00
金、土曜日(祝日前)20:00~5:00
ランチ
*月曜休
●喫茶と軽食 ロドス
火曜〜土曜日 11:00~17:00
●デリ山アカ (和洋折衷密プレート)
毎週日曜日 12:00〜16:00(L.O15:30)
*フードのオーダーをお願い致します