ZIPANG-8 TOKIO 2020【界 加賀】伝統建築棟に美と歴史を感じる「べんがらラウンジ」2024年3月13日オープン
令和6年1月1日午後4時10分頃発生した、
能登半島地震で被害を受けた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。(編集局)
石川県 山代温泉【界 加賀】外観
石川県 山代温泉【界 加賀】門と前庭
~山代温泉の街並みを眺める特等席で、北陸のお酒とおつまみを楽しむ~
石川県 山代温泉【界 加賀】ラウンジ全景
⽯川県⼭代温泉の温泉旅館「界 加賀」では、2024年3⽉13⽇、国の有形文化財に登録されている紅殻色を特徴とした伝統建築棟にラウンジをオープンします。
石川県 山代温泉【界 加賀】器ギャラリー
石川県 山代温泉【界 加賀】二人のための「べんがらラウンジ」
ラウンジでは「九谷焼」や「山中塗」など約100種類の器の中から自分好みの器を選び、北陸のお酒とおつまみを楽しめます。4組限定の席からは開湯1300年の歴史を持つ、山代温泉の「湯の曲輪(がわ)*」の街並みを紅殻格子越しに望め、伝統工芸品に囲まれた空間で夕食後の静かなひと時を過ごすことができます。
*「湯の曲輪」とは、共同浴場を中心とした周囲の街並みのことで、北陸特有の呼び方です。
石川県 山代温泉「菖蒲湯まつり」山伏たち 編集局イメージ
背景
界 加賀の立地する山代温泉は、北大路魯山人をはじめ多くの文化人に愛されてきました。かつて文化人が山代温泉にて加賀文化に触れ、この土地を愛したように界 加賀を訪れたお客様にも、この地で育まれた⽂化や歩みに想い馳せ、贅沢なひとときを味わってほしいという願いのもと4組限定のラウンジをオープンすることとなりました。
ラウンジは、文政年間(1818〜30年)に建築された歴史ある伝統建築棟に新設されます。ラウンジ利用者には、加賀地方に残る伝統的な建築様式から歴史を感じ、作家の美しいデザインに触れることで、石川の美と歴史を感じる体験をしてほしいと考えます。
特徴1 九谷焼や山中塗など自分好みの器で楽しむ北陸のお酒とおつまみ
界 加賀の前身である白銀屋(しろがねや)に逗留したこともある北大路魯山人は、かつて「器は料理の着物」と表現しました。
界 加賀では今でもその言葉を大切にしており、器と料理のマリアージュをテーマに器を宝物として大切に扱っています。
今回のラウンジ新設にあたっては、作家の協力を得て約100種類の器を用意しました。器の展示スペースから実際に器を手に取り間近で見ることで、手作りの持つ温かみや作家の思いを感じながら自分だけの宝物を見つけるように器を選ぶことができます。
選んだ器を使用した、お酒とおつまみのセットを楽しめます。
お酒は北陸地方の日本酒を含むアルコールを1種類(*1)、北陸の食材を組み合わせたピンチョスと、おつまみを1種類(*2)選ぶことができます。
石川県 山代温泉【界 加賀】器とおつまみコーディネート例
写真:ピンチョス、香の物、ジントニック
*1アルコールメニュー:日本酒3種、ウイスキー、焼酎、ジン、梅酒
*2おつまみメニュー:香の物、ナッツ盛り合わせ、甘味
※季節・時期により内容の変更があります。
特徴2 山代温泉の「湯の曲輪」の街並みを眺める1日4組限定の特等席
石川県 山代温泉【界 加賀】べんがらラウンジ
ラウンジが新設される場所は、山代温泉の特徴である「湯の曲輪(がわ)」を一望できる場所です。1300年の歴史を誇る山代温泉にはかつて多くの文化人が通い、その温泉街の原風景が今でも残っています。
ラウンジ利用者は地元の方々や観光客が集うライトアップされた山代温泉の街並みや、風に揺れる柳の木を眺めながら、夕食後、界 加賀で過ごす一日の最後の時間を4組限定の特別な空間で過ごすことができます。
特徴3 有形⽂化財を⽣かす取り組み
石川県 山代温泉【界 加賀】枠の内
ラウンジをオープンする伝統建築棟は、「再現することが容易でない(*1)」ものとして、有形文化財に登録されています。
「枠の内(わくのうち)(*2)」という伝統構法をそのまま活かし、ラウンジとして伝統工芸品に触れる特別な空間に仕上げました。
内装は、外観と合わせた紅殻色の壁を基調とし、家具の色とあわせて九谷五彩(*3)を表現しました。また、伝統建築ならではの低い窓枠にあうように、家具は低めに設計し、湯の曲輪の景色をじっくりと眺められるよう、細部にもこだわって配置しています。
席の間には水引のカーテンを下げ、伝統工芸品を楽しみながらプライベートな空間を演出します。
*1国指定文化財等データベース
白銀屋旅館本館(しろがねやりょかんほんかん)
時代 : 江戸
年代 : 文政年間
西暦 : 1818-1830
構造及び形式等 : 木造2階建,瓦葺,建築面積520㎡
山代温泉で江戸時代から続く老舗の旅館。本館は,間口の広い町家で,吹き抜けに架構をみせた「わくのうち」と呼ばれる構法を用いた部屋を持つ,この地方特有の形式になる。正面にべんがら格子を入れ,両袖にうだつを建てた外観にも特徴がある。
*2枠の内:太い大黒柱と大きな丸太梁を、金物を一切使用せず、太い大黒柱と梁のみでくみ上げられた伝統的な構法
*3九谷五彩:赤、紺青、緑、黄、紫
SDGsへの貢献について
星野リゾートは経済価値と社会価値を両⽴するCSV経営(CSV:共通価値の創造)が重要だと考えています。SDGs(SDGs:持続可能な開発⽬標)をCSV経営を促進するためのフレームワークとして捉え、各施設でさまざまな取り組みを推進しています。界 加賀のラウンジに 関する取り組みは、SDGsの⽬標11「住み続けられるまちづくりを」に寄与することを⽬指しています。
石川県 山代温泉【界 加賀】金継ぎ工房
概要
期間:2024年3月13日から通年
時間:20:00~22:30 (22:00ラストオーダー)
料金:3,500円(2杯目以降の追加オーダーは700円~)
含まれるもの:ラウンジ利用料、ドリンク1杯、おつまみ2品
定員:4組 (20歳以上の宿泊者限定、予約者以外の見学不可)
予約:要
予約方法:ホームページにて利用前日の16:00まで受付
「界」とは
「界」は星野リゾートが全国22施設に展開する温泉旅館ブランドです。「王道なのに、あたらしい。」をテーマ に、季節の移ろいや和の趣、伝統を⽣かしながら現代のニーズに合わせたおもてなしを追求しています。また、地域の伝統⽂化や⼯芸を体験する「ご当地楽(ごとうちがく)」、地域の⽂化に触れる客室「ご当地部屋」が特徴です。2024年4⽉には、宮城県・秋保温泉に「界 秋保」、秋 には岐⾩県・ 奥⾶騨温泉郷に「界 奥⾶騨」を新規開業します。
鎹八咫烏 記
石川県 いしかわ観光特使
伊勢「斎宮」明和町観光大使
協力(敬称略)
紅山子(こうざんし)
※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。
アーカイブ リンク記事をご覧ください。
星野リゾート 界 由布院
星野リゾートが運営する「界 由布院」(大分県・由布院温泉)は、2023年9月13日に歴史ある米国のデザインインテリア専門誌「Architectural Digest」 が選ぶ「2023 AD Great Design Hotel Award(*1)」に日本国内唯一選出されました。また、星野リゾートとしては初の受賞です。
*1 「2023 AD Great Design Hotel Award」の詳細
https://www.architecturaldigest.com/story/ads-2023-hotel-awards-the-21-best-new-hotels-around-the-world
星野リゾート 界 由布院
『Architectural Digest』とは
VogueやGQなどの雑誌を輩出しているコンデナスト社の歴史ある米国のデザインインテリア専門誌。同誌が発表する「2023 AD Great Design Hotel Award」とは、過去1年間に開業した世界中の宿泊施設の中から、同誌の編集者によってデザインやインテリアにおいて最高の施設として選ばれたホテルリストです。
雄大な由布岳を望む湯浴み「大浴場」
大浴場では、四季折々の花や紅葉で色づく雄大な由布岳を眺めながら、開放的な湯浴みがたのしめます。
(詳しくは下記のURLよりご覧ください。)
ZIPANG-7 TOKIO 2020【界 由布院】歴史ある米国専門誌が選ぶ「2023 AD Great Design Hotel Award」に日本国内唯一選出
https://tokyo2020-7.themedia.jp/posts/47933916/
安藤忠雄教会三部作の内『水の教会』と『光の教会』
星野リゾート トマム 水の教会
北海道 星のリゾート トマム「水の教会」
編集後記
私は、この記事に着手しながらふと考えた。安藤忠雄氏は建築家以前はボクサーだった筈だ。建築とボクサーの関係… ?? 皆さんも気になるのでは?
2017年に或るファッション雑誌のインタビューで安藤忠雄はこう語っていた。
ー あのリングでの、瞬間に判断して動かなくてはならないという感覚、頼れるのは自分自身のみという緊張感を、若い時に経験できたのはよかったと思っています ー
ー ボクシングも建築もそれが「闘い」であるという点では重なる部分はありますよね。ー
これで安藤氏が生んだあの世界的名建築の答えになったであろうか?・・・否!
哀しきかな…私にはさっぱりである。なおも他へ目を走らせると…
ー 日本中へ旅しました。まず印象に残ったのは、各地の伝統的な民家の風景でしたね。素朴な力強さに心動かされました ー
ー知識よりもまずは体験して、身体で”建築“を知るんだという感じでしたねー
安藤氏は奈良の東大寺大仏殿等日本の伝統的建築の世界と同時に、当時最新の近代建築を訪ね歩いたと語りました。そこで彼をして感動せしめたのは丹下 健三氏の作品、広島平和祈念資料館、香川県庁舎、国立代々木競技場、体育館など見学して「建築とは、こんなに凄いものか〜」と回想している。その中で、私なりにこれこそ氏の感性と哲学だと感じたポイントを以下にメモしてみた。
「丹下さんの建築は未来を考えると同時に、いつも歴史を踏まえています」…であった。
思うに安藤氏の設計ポリシーには土地固有の空気感が確りと伝わるのだ。
氏の作品には丹下氏とは表現は異なれど、特に宗教建築作品には人類が普遍的に希求する超次元の存在をインド哲学の五大要素 (空 風 火 水 土) から切り取り強調した表現がなされているのを感じますよね?
素人の気楽さ、生意気なことをつい口走ってしまいました。皆さんはどう思われますか?
(詳しくは下記のURLよりご覧ください。)
ZIPANG-6 TOKIO 2020 近代化産業遺産と風の教会を巡るハイキング『六甲山名建築探訪ツアー』10月7日(金)、14日(金)、28日(金)、11月4日(金)に開催!
https://tokyo2020-6.themedia.jp/posts/37535743/
東かがわ市引田の古い町並み
伝統の真白な漆喰の格子組腰壁に赤壁が映える・・・「むしろ麹法」伝統醤油のかめびし屋
香川県東かがわ市「引田ひなまつり」。
子供の頃、不注意で雛壇を崩してしまい、暫くの間女の子たちは口もきいてくれなかった苦い思い出の雛祭り…来年は一度帰ってみようかな・・・故郷へ
(詳しくは下記のURLよりご覧ください。)
ZIPANG-4 TOKIO 2020東かがわ市~美しい日本の伝統・伝説の地~ 日本の精神文化と国土の美しさ 再発見!(その1)~白鳥神社~
https://tokyo2020-4.themedia.jp/posts/9323085
かめびし屋とは
~伝統の魂を守る老舗醤油屋~
東かがわ市 引田 かめびし屋
宝暦三年(1753)の創業以来、古来の伝統である「むしろ麹製法」を頑に守り続けてきた醤油屋。昔ながらの蔵から産まれる天然長期熟成に拘り、二〜三年の歳月をかけて発酵熟成させた、深い旨みと、まろやかな味わいが特徴です。
かめびし醤油の名称は歴史が古く、氏神様が鎮座される亀山の「かめ」と醤(ひしお)から取ったといわれています。
一方、根本の伝統を守りつつ温故知新…時代のニーズに応える商品開発にも力を入れており、醤油をプリーズドライしたソイソルトは国内にとどまらず、海外への進出と共に、ショップでは醤油の味見や、御購入も勿論、醤油を使ったお菓子 "しょうゆあられ" や醤油スウィーツなど色々とご用意しております。
かめびし茶屋では、自慢の醤油を使った「醤油うどん」、もろみソフトクリーム、醤油スウィーツのみたらし団子などが楽しめたり、しかし…何と言っても此処だけの話・・・言っちゃいましょう!
それは…その〜…「もろみうどん」や、土日には本格窯で焼く醤油ピザでありました〜 ‼
かめびし茶屋では、自慢の醤油を使った「しょうゆうどん」、もろみソフトクリーム、みたらし団子など醤油スウィーツが楽しめたり、何と言ってもここだけの「もろみうどん」や、土日には本格窯で焼く醤油ピザなどお薦めしたいですね!
更にです ‼ 取って置きの魅力とは…座敷の空間を彫刻家・流政之氏が改修した昭和の商家風「流ワールド」そのもの ‼
建物自体も、国の登録有形文化財の指定を受けた大変趣があるものであります。
当に五感がフルに刺激され、これ以上の高揚感が一体何処にあろうか ⁉
さてこの度、奇跡的タイミングで、世界デザイン博覧会やJR岐阜駅前広場の環境ディレクターを務められた林 英光氏が、偶々、現地を訪問されたので、早速、その御感想を頂戴しました。今日は何だかツイてるな〜 ではお楽しみに・・・露払い編集局より
(詳しくは下記のURLよりご覧ください。)
ZIPANG-4 TOKIO 2020東かがわ市~美しい日本の伝統・伝説の地~ 日本の精神文化と国土の美しさ 再発見!(その2)~かめびし屋~
https://tokyo2020-4.themedia.jp/posts/9340220
香川 伝統工芸 丸亀ベンガラうちわ
伝統工芸丸亀うちわ ベンガラ「渋うちわ」詳細は編集後記にて。
天井と壁面のガラスをよくご覧下さい…最初は、一瞬ドイツ磁器マイセンのマークが何故?と思いましたが、目を凝らしてよく見ると、うちわの地紙を貼る前の竹骨を活用して空間デザイン…どんな風に組み合わせてあるのかな?直に観てみたいですね~
読者の皆様からご質問を頂き、その後の調べで、タイトルは「うちわの骨の家」と分かりました。3年に1度開催される瀬戸内国際芸術祭の第1回(2010年開催)男木島でのアート作品の一部を「うちわ港ミュージアム」の回廊にインスタレーションしてあることが・・・
作家は西堀隆史氏です。香川県うちわ協同組合連合会が管理されています。
いつでもご覧になれます。香川県丸亀市港町307-15
赤銅色の瓦とベンガラ色の外観で統一された高梁市「吹屋ふるさと村」
レトロなバスが1台通るのがやっとの道幅です・・・
赤銅色の石州瓦とベンガラ色の外観で統一された、見事な町並みが整然と続く吹屋の町並み レトロなバスが懐かしい・・・バスはギリギリの道幅をゆっくりゆっくりと通って行く。運転手は慣れた手つきでハンドルさばき…お客は庇に当たらないかと心配そうだ!
漆喰とベンガラ格子に灯りがよく似合う…毎年9月に行われる「吹屋ベンガラ灯り」。
今年は・・・岡山県高梁市「吹屋ふるさと村」
(詳しくは下記のURLよりご覧ください。)
ZIPANG-4 TOKIO 2020東かがわ市~美しい日本の伝統・伝説の地~ 日本の精神文化と国土の美しさ 再発見!(その3)~❝ベンガラ❞ と ❝かめびし屋❞~
https://tokyo2020-4.themedia.jp/posts/9408826
※現在、2250件余の記事掲載、下記のサイトからご覧ください。
ZIPANG-7 TOKIO 2020 (VOL-7)
https://tokyo2020-7.themedia.jp/
ZIPANG-6 TOKIO 2020 (VOL-6)
https://tokyo2020-6.themedia.jp/
ZIPANG-5 TOKIO 2020 (VOL-5)
https://tokyo2020-5.themedia.jp/
ZIPANG-4 TOKIO 2020 (VOL-4)
https://tokyo2020-4.themedia.jp/
ZIPANG-3 TOKIO 2020 (VOL-3)
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ZIPANG-2 TOKIO 2020(VOL-2)
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ZIPANG TOKIO 2020 (VOL-1)
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/
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