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rakuencoffee

ゲイシャの謎

2024.03.14 06:13

コーヒー豆の品種の一つに『ゲイシャ種』がある

初めて出会ったのは12年ほど前

パナマ産だったか?

今まで嗅いだことの無い香りに驚いたことは覚えている

その後、いろんな雑誌でも取り上げられたり

品評会でも素晴らしい評価を受けたりで

コーヒー豆としてはトップグレードの豆である事は疑いようのない事実

問題は

一度も美味しいと思ったことが無い


・・・


長い間、国内外のロースターのゲイシャ種の豆(産地も様々)をたくさん飲んできたけど

本当に美味しいと思った豆はひとつもなかった


未だにこんなにもてはやされて高価に取引されているのに

自分の好みの問題以外に、何か自分の味覚に問題があるのだろうか?と本当に考えた


今回たまたま頂いた国内有名ロースターのゲイシャ種の豆を飲んで、最終的な結論は『やっぱり好きじゃない』ということ

『美味しくない』と『好きじゃない』は違うし

ゲイシャを売るロースターの事を好きじゃないと言ってるのではない

ゲイシャ種という豆の品種が『好きじゃない』という事

はっきりとした理由は

・後味の悪さ

 これはほぼ全てのゲイシャが浅煎りであることで、冷めた後の後味の悪さにつながっている

 熱い時は香りさえ立っていれば何だって美味しい

 焙煎が悪いから、と言う人も多いけど違う

浅煎りで後味の悪くない焙煎をするロースターは知る限り国内では1件


・お決まりのフレーバー

 10数年前に初めて飲んだ時こそ衝撃だったけど、この手の香りはコーヒーには必要ないと思う

 いかにも『私が主役よ!私だけを見て!』と言わんばかりの香りの豆は、できる限り避けたい

 コーヒーは主役ではなく、傍らに静かに寄り添うものだ


巷で今もゲイシャゲイシャと騒ぐのは

裸の王様みたいに、美味しくないと思っても、それを口に出すと『こいつ分かってないな』と思われるのが怖いから?

それとも本当にこれを美味しいと思ってるから?

雑誌の影響?プロパガンダ?


どうなのかなぁ

まぁどちらでも良いし、ゲイシャ好きなお客様はウチには来ないと思うので

謎のままにしておこう


ただ素直にゲイシャは好きじゃないという話でした