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40歳以降は指が痛くなったら要注意!へバーデン結節の話

2024.03.15 07:00

皆さんは「へバーデン結節」という名前を聞いたことはあるでしょうか。


へバーデン結節とは、手の指の第一関節に起こる変形性関節症のことをいいます。

(ちなみに、第二関節の変形性関節症はブシャール結節という)

上の写真で言うと、中指と小指の第一関節はへバーデン結節ですね。


平均70歳の約3,000人を対象としたへバーデン結節の有病率を調べた疫学調査によると、85.5%の人に発症していたようで、非常に多くの人に発症しているへバーデン結節ですが、その発症要因は実はよくわかっていません。


要因として考えられるものの中で影響が大きいと考えられているのが「手指の酷使」「加齢」「女性ホルモン」です。


このへバーデン結節の主症状は「第一関節の痛み・腫れ・関節両側のこぶ・関節の変形」ですが、中には痛みがなく変形が進行する場合もあります。


へバーデン結節は手指の酷使や加齢に伴って起こる関節軟骨の破壊が原因となりますが、初期の頃はレントゲンでも発見できません。


最初は第一関節が痛い・腫れるというところから始まり、その後進行すると関節の両側にこぶができるため押すと痛みを感じるようになります。


この段階になるとレントゲンでも見つけることができ、第一関節の背面(爪がある側)に水脹れができることもあります。


それから徐々に変形が強くなっていき、関節が曲がって動きも悪くなります。


それからさらに変形は進行しますが、徐々に痛みは落ち着いていくという流れでへバーデン結節は進行していきます。


へバーデン結節は中高年の女性に多く発症する疾患ですが、そこから考えられるのは女性ホルモン(エストロゲン)の影響です。


中高年の女性は閉経を挟んで更年期にあたり、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が大きく減少します。


女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量の急激な変化が、女性ホルモン(エストロゲン)の受容体(凸に対する凹の存在)がある手指の関節に影響を与え、へバーデン結節を発症させるとされています。


様々な要素が絡み合って発症するへバーデン結節ですが、病院や接骨院を受診する動機としては一番多いのが関節の腫れや変形でしょう。


私の経験上、初期の変形が起こっていない「痛み」の段階で受診する方は少ないイメージがあり、ある程度変形が進みなおかつ痛みがある状態での受診がほとんどです。


治療の方法としては、投薬や注射・テーピングや装具での固定・生活指導・リハビリテーションなどがありますが、どの治療方法でも変形そのものを治すことはできません。


また、手術を選択する場合もあるますが、それも変形を治すわけではありません。


変形自体は不可逆なもの(戻ることのないもの)であるため、理想としては変形が起こる前に治療に取り掛かることだと考えています。


変形があったとしても、まだ軽度な状態であれば、治療により変形の進行を食い止めることができる可能性があります。


医療において100%はないので治療をすれば100%変形の進行が食い止められるとはいえませんが、治療をしなければそのまま変形していく関節が、治療をして少しでも変形を食い止められる可能性があるなら治療をした方がよほど得だと私は考えています。


当院の場合へバーデン結節に対する施術は、「痛くない関節の角度を探す」「電気を使って炎症や痛みを抑える」「テーピングを使って関節を保護」を実施します。


痛みを早いタイミングで解除することで変形を食い止める可能性を上げていくことを目的として策を講じる形となります。


へバーデン結節は痛みや変形が強いと日常生活に支障が出るものです。


そうなる前に手を打ちましょう。