悩む場所が間違っている人
こんにちは。
高野直人(こうのなおと)です。
私が仕事で、
色んな方のサポートをしていて、
よく感じるのは、
メンタル改善においても、
ビジネスの取り組みにおいても、
初心者というのは、
「プロから見て、
見当違いのところを、
壁だと思ってしまう」
ということです。
例えば、
プロが「重要だ」と思うことを、
初心者は「重要だ」と思えず、
プロが勧めることに取り組まないで、
結果が出ないとか、
プロから見て、
どうでもいいことを、
初心者は「大事」だと思ってしまい、
余計なことに時間を使ってしまうとか、
プロから見て、
それほどのリスクじゃないことを、
初心者は大きなリスクに感じて、
躊躇してしまうとか、
プロから見て、
リスクに見えることが、
初心者にはリスクに見えずに、
きちんと対処しないとか。
そういうことが、
よくあります。
「分からない」というのは、
恐ろしいことですが、
「自分が分かっていない」
ということに無自覚なのは、
もっと恐ろしいことだなと思います。
私はたまたま、
コーチングを学んだおかげで、
認知心理学なども勉強したので、
「どんな人にも必ず盲点がある」
ということを叩き込まれています。
なので、
自分に盲点があることを、
常に意識しながら生きています。
だから、
人から何かを学ぶ時や、
本を読む時などは、
「自分は相手の言うことを、
本当に正しく、
理解できているだろうか?」
とか、
「自分は、
自分が理解したいようにではなく、
相手が理解してほしいように、
きちんと理解しているだろうか?」
とか、
「自分にとって、
馴染みのある情報だけを拾って、
抵抗感を感じる意見を、
はねつけていないだろうか?」
といったことを、
よく自問します。
それでもきっと、
新しい分野について学ぶ時には、
誤解や勘違いや間違いをすると思います。
多くの人は、
自分の盲点に無自覚なので、
プロの視点から学ぼうとせず、
自分にとって、
耳ざわりの良い考えだけを、
取り入れて実践し、
自分にとって、
馴染めない考えは、
スルーして、
自分の視点、
初心者の視点で、
フィルターをかけてしまいます。
そういう人は、
どんなに多くの本を読み、
どんなに多くの人から、
たくさんのことを学んでも、
そのフィルターによって、
本質的な情報が弾かれてしまい、
いつまでも得たい結果を、
得ることができません。
でもそれは、
仕方のないことでもあります。
そういうことを教わる機会って、
普通に生きていても、
なかなか出会わないですからね。
その人が怠惰なわけでも、
その人の心がけに、
問題があるわけでもありません。
ただ、
「知らなかった」
「気づかなかった」
というだけのことなのです。
「盲点」というのは、
自分に盲点があることに気づかない、
ということも含めて、
「盲点」なんですよね。
そういうことを自覚して、
自分の勘違いの有無を確認しながら、
生きていると、
間違った理解や余計な摩擦、
意思疎通の問題などが、
もっと減ると思います。
高野直人