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ピアノ弾きの覚書

オペラ「蝶々夫人」プッチーニ

2024.03.16 22:57



こんにちは。

音楽家の純子マッサーリア

Junko Massagliaです。




朝食後にふとテレビをつけたら

プッチーニ作曲の「蝶々夫人」が目に飛び込んできた。

ヴェローナのアレーナ野外劇場での録画。

蝶々夫人にフィオレンツァ・チェドリン。



印象的だったのは衣装。

映画監督黒澤さんの映画で衣装担当をしていた方がオペラで担当。

納得する衣装。

なぜって、オペラの蝶々夫人ではとにかく日本人からすると

ありえない、、、

という衣装が多いから。

下手したら、蝶々さんが着物を右前で着ていて、

切腹前から死人扱いだ。

そして日本という東洋と中国、韓国がごっちゃ混ぜの舞台のなんと多いことか。




それにしても衣装だけではなくって

この「蝶々夫人」は泣けました🥺😢😭




アメリカ兵であるピンカートンの歌いっぷりが

まさしく外国兵が別の国で軽い気持ちから過ちを侵すような

そういうチャラ男らしさがよく出ていた。



そして、15歳である蝶々さん(チェドリンはめちゃ恰幅良かったけど)の演技がこれまた良かった。

スズキの助演も素晴らしかった。



一幕の終わり。

蝶々さんとピンカートンの愛の二重唱は

現在の感覚で見ると「なんだよ、ピンカートンはただの少女好きなオヤジかい」

と思わせる。

だって「あの愛らしい蝶々さんが語るだけで、僕は熱くなる」なんて言うんだもの。

蝶々さんは15歳で疑う術もなく彼の誘惑に堕ちる。




そして二幕になり、ひたすらピンカートンを待ち続け苦しむ蝶々夫人、

ここでは蝶々さんではなくすでに母となり蝶々夫人18歳になっているのであります。

そこでの彼女の感情の浮き沈みが素晴らしい。



なんと言ってもね、オペラはやはり台本がものを言う。

音楽はもちろんだけれど、

台本の言葉と音楽がこうも完成度高く一体化すると

オペラという舞台総合芸術の偉大さが伝わる。




これってさ、外国語として歌っているんじゃやはり違うんだよね。

外国映画を日本語字幕で見るようなダイレクト感のない理解。




最近偶然にしてオペラをテレビで見ることが多いけれど

自分の母国語のように理解しながら見て、聞くと、

オペラの面白さが何倍にもなるのね。

ヴェルディはまた違うけれどね。

プッチーニって、やはりヴェリズモって=真実的なのだ。





それにしてもさ、衣装がとにかく全ての登場人物で素晴らしかったんだけど

やっぱりね、西洋人の顔に日本髪のかつら、着物、というのは

笑っちゃうほど






似合わないんだよね🥹😅😂🤣




顔の骨格と頭の形がさ

やはり東洋人と西洋人じゃ違うのよ。