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偽のビタミンB12の存在。

2018.11.15 16:54

※新規にヴィーガンになろうかと考えている方もおられるかとおもい、

しつこいようですがまたこの件に触れたいとおもいます。

この図はシンプルでわかりやすく日常の食べ物を考えるのに便利です^^

私は果物、穀物(精製しすぎたものはノーカウントで)豆、野菜を基本に食品を買い物します。

ヴィーガンはこれらに加えて現在の環境では自然の植物(上の図)には含まれないB12を、

(冬に日光の当たらない地域の方はビタミンDも)考慮すれば栄養的に問題なく元気に過ごせます。


ヴィーガンを自己流に3年行ったころ、最初は調子がよかったけど、

なんだか鬱になってきたという方は、

辞めてしまう前にB12(メチルコバラミン)1000μgのサプリをとってみてください。

すぐに元気を取り戻せることがあります。

必要なB12は1日あたり2,4-2,6μgですが、非常に吸収が難しい物質なので1000μgの錠剤を選ぶ必要があります。

ごくわずかなB12が含まれる安価なマルチビタミンなどのサプリでは無意味です。


B12は水溶性のビタミンにしてはユニークで何年か体に貯蔵できますが、

体に必要以上に溜まって害になるような脂溶性ビタミン剤とは全く異なるもので、経口のサプリメントであればおそれることはありません。


怖いのは、Pseudo-B12(B12まがいなのにB12と呼ばれる)を含む

海苔やスピルリナなどの食品を十分食べているからといって何年も放置してしまう場合です。


B12は複数ありますが、私たちの体内で活性であるものでなければ得る意味がありません。

素晴らしい自然環境の中でビオの野菜の土を落とさずに食べるなら、

B12(コバラミン)を土から摂取できる可能性もありますが、現代では相当難しいと思います。

私の生活で手に入るドイツのビオのスーパーマーケットで売られる野菜は

完全なる無農薬でもなく、土もついていないのでB12の温床にはなりません。

東南アジアの藁の中で製造された大豆発酵食品のテンペには

人体で利用可能なB12が含まれるかもしれませんが

先進国の工場でステンレスの容器で製造されたテンペからはB12は得られません。

B12うち人間の体で使えるものは腸内のフローラによって大腸で合成できても、

その手前の小腸で吸収ができない人もいます。(大腸から小腸に逆流する方が不自然ですよね)


ビタミンなどの微量な栄養素は単なる不足から自覚症状が出るほどの欠乏状態に進行するまでには個人差がありますし、葉酸などを十分摂っている人は葉酸が代行してくれるビタミンB12の役割があるのでビタミンB12の不足がうまく誤魔化されている場合があります。

そのようなことで、

私も何も自覚できる症状はありませんでしたが

B12はトローチ型のサプリ(活性型のメチルコバラミン1000μg)で週2回程補っています。


”you tube に出ているあの人が元気そうだから、私もB12サプリなしで大丈夫!”

そんな自己判断は危険ですのでご注意ください。


下記要点を4点まとめます。

☆B12は大腸内で合成できて吸収できる人、合成も吸収もできない人、合成できても吸収できない人がいるので、体内での合成は信頼できるB12源ではありません。

☆小腸から吸収できるその他のあらゆる栄養素とは異なりB12はヘプトコリン、胃酸、内因子、膵臓からの消化液などあらゆる酵素や消化液とのやり取りを経てようやく吸収できる可能性が実現します。その中の何が欠けても得られません。

B12の枯渇すれば、まず鬱っぽくなる、集中力が著しく低下するなどの症状があらわれます。

本当に欠乏してしまったら静脈注射される羽目になります。

☆完全菜食実践者にB12の経口サプリを奨める事は

ドイツのヴィーガン栄養士のコースでは繰り返し繰り返し教えられる事です。

 


ビタミンB12の吸収過程について詳しく知りたい方は

この動画がとてもわかりやすいです。

十分な葉酸の摂取がビタミンB12不足を誤魔化すプロセスについて

詳しく知りたい方はこの動画がとてもわかりやすいです。