歌詞を表示するスピーカ『Lyric Speaker Canvas』で歌の力を余す事なく全て伝えたい
【ビジネス報道】 平成三十年十一月十五日に東京・日比谷にてSIX(CEO:野添剛士)が企画開発し、二十八年に本格的な事業として子会社化したリリック スピーカを製造・販売するCOTODAMA(代取:斉藤迅)は、新ライン『リリック スピーカ Canvas』の製品発表会を行った。SIXは博報堂(代取:水島正幸)の若手クリエイティブ ディレクタで構成される。
開発者であり、自らも音楽活動をしている斉藤代取が製品紹介や開発経緯、実用性についてトークを繰り広げた。ゲストにはアーティストのスキマスイッチ。大橋卓弥(戊午)と常田真太郎(戊午)が登壇。アーティスト観点から新製品を語る。
新製品は音楽と同期し、「歌詞をインテリアのように飾って楽しむ」というコンセプトの次世代型スピーカ。モバイル端末を使って楽曲を再生。前面のボードに歌詞のモーション グラフィックが浮かび上がる。表示は毎度異なる。十六日から一部販売店でリリース。背面スピーカから音楽が流れる。斉藤代取(写真上)は「暮らしの中に歌詞があるって良い。毎日インスピレーションがあるって良い。“歌詞と暮らすスピーカ”や“毎日気付きを与えるスピーカ”は楽しめるんじゃないかと思い創りました。」と説明した。
新製品を実際に体感したスキマスイッチの両名。大橋は「今は、凄く音楽を便利に聴ける時代になりましたけど、歌詞カードを見ながら聴くという事は減ってきているのかな。言葉を目で見ながら音楽を楽しめるというのは凄く良いアイテム。僕らも歌詞の行間に想いを込めていたりするので。行間が反映されている。言葉以外のところは感じてもらい易くなるのかな。一生懸命、言葉で紡いだものがもう一度注目されるという事は嬉しい。」と、創り手としての喜びの声を上げた。
常田は「洋楽なんかは、改めて目で見ると、こんなに簡単な英語だったんだと目で見て分かる。文字から入る事でまた音楽も身近になるんじゃないか。」と親近感が高まる点に期待。
九月にリリースしたセレクション アルバム「スキマノハナタバ/ユニバーサル ミュージック」に収録されている二曲を再生するデモンストレーションも。常田は「歌詞を見ながら曲を聴いて貰うと、僕らの手を離れて曲が聴いている人の元へ行っているのかなと思えて嬉しい。作り甲斐もある。」とコメント。スキマスイッチの作曲について大橋は、「デビュ当初から等身大の曲を作ろうと。僕らはもう四十。若い時に書けなかった言葉も使える。一種の死生観の表現ができる様になってきた。」と顧みた。
最後に斉藤代取は「言葉には魂がある。言葉を発して言葉の持っている力は人生そのもの。歌詞によって変わると思います。歌の力を余す事なく全て伝えたい。」と熱い想いを放った。
撮影記事:岡本早百合