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『港の世界史』を読了

2024.03.17 11:58

スリランカのコロンボからインドのデリーに到着!

古代から現代までの世界の港の発達と、それを促す生産・流通関係などの歴史を描いた『港の世界史』を読み終えました。

大航海時代や東インド会社の本を読み漁っているので、その延長線上にある話でもありますが、港の機能にも細かくフォーカスしているところがちょっとマニアックで興味深いところでした。

世界の経済の発展と「港」は切っても切り離せない関係がありますから、なるほどなーーとか、目から鱗的な話もあって、面白かったです。

ちなみに、本書の著者曰く、「今日のような商取引をする港が歴史的にいつ頃出現したかに関して、東ローマ帝国のコンスタンチノープル、ビザンチウムに求めている。」とのこと。

コンスタンチノープル(現在のイスタンブール)は言うまでもなく、シルクロードの終点であり、ヨーロッパへの交易の起点でもあるので、東西交易の中心地ですから、「港」がとても重要であったのはその通りでしょう。

そして、コンスタンチノープルに始まり、ベネチア、アムステルダム、上海、ニューヨークなどなど、様々な都市が「港」という視点で語られますが、港と言っても、必ずしも海沿いの都市ばかりではなく、面白かったのはロンドン!

海に面していないテムズ河沿いのロンドンがどうして港として発展したのか?どのように発展したのか?もまた面白い話でした。

さらに、アメリカのミシシッピー川の歴史や、一時期はイギリスのリバプールやニューヨークと並ぶ世界の大港湾であったニューオリンズの話なども知らないことばかりで、次はそのあたりの本を読みたいなーと思いました。