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石川県人 心の旅 by 石田寛人

北陸新幹線延伸開業とアンテナショップ

2024.03.23 15:00

 石川県は能登半島地震からの復興活動で忙しいが、そんな中で、3月16日。ついに、北陸新幹線の金沢敦賀間が開業した。「かがやき」、「はくたか」と「つるぎ」は金沢から南西に向かって走り出したのである。この日、私は小松にいたが、小松駅周辺は新幹線の列車に乗る人、見る人、そしてそれを祝う人々で大賑わいで、テレビは、金沢、小松、加賀温泉、芦原温泉、福井、越前たけふ、敦賀の各駅の報道を続けた。この日の夜の帰京の際には、新幹線に乗りたかったが、大変な人気で、切符がとりにくいようだったので、空路を使った。これからの東京・小松の往復には、「はくたか」で直行するのを楽しみにしている。北陸新幹線の延伸に関しては、来月、詳しく述べるとして、今月は、3月9日の石川県アンテナショップ「八重洲いしかわテラス」の新装オープンについて語りたい。

 当日、多くの人が東京駅に極く近い新店舗につめかけ、午前10時45分、馳知事がオープニングを宣言した。岸田総理、森元総理、輪島出身の漫画家永井豪さん、石川県観光大使の武藤敬司さんが祝辞を贈り、県選出国会議員達も並んでテープカットとなった。かくして、新しいアンテナショップ「八重洲いしかわテラス」がスタートしたが、この日は、絶好の天気に恵まれて多くの方々が新しい店内で、石川ゆかりの品々を手にする喜びにひたった。私は8日の内覧会も覗かせて頂いて、石川県の光永商工労働部長や多くの県職員、さらには、ジェイアール東日本企画や関係企業の方々が、懸命に来訪者に接する姿をみて、とても心強く思ったが、この店は、目下集客は好調のようだ。

 この新しい店は、東京駅八重洲口中央口を出て外堀通りを渡るとすぐのところにあり、また、八重洲口は地下街が四通八達しているので、地下の利用も可能である。東京駅からの所要時間は約4分。極めて便利だ。私は11日にもここで、烏骨鶏のカステラを買った。実は、私のオフィス本田財団は、新アンテナショップからビルひとつ挟んだ隣にあり、すぐ行けるのだ。昨年3月、本欄で書いたように、去年まで、本田財団は、八重洲ブックセンターのちょっと南で鍛冶橋交差点近くの本田八重洲ビルの中にあった。しかしその一帯が再開発計画の対象となり、昨年4月、財団は200メートルほど北の外堀通りと八重洲通りの角に建つYANMAR TOKYOビル6階に移転した。今般、我が石川県のアンテナショップは、同じように、鍛冶橋交差点から遠くない外堀通り沿いの銀座2丁目から、1キロ弱北の八重洲通りを右折してすぐの八重洲Kビル1階に移ったのである。

 かつて、鍛冶橋あたりから京橋にかけては、落ち着いた雰囲気のある一帯で、華やかな銀座4丁目と日本橋に挟まれてやや地味な印象のある地域であった。昼食でビルの裏を歩くと、下町風のたたずまいが残り、独特の居心地の良さを感じて私は大好きだったが、近年、大規模な再開発が進み、ついには東京ミッドタウン八重洲と並ぶ大建造物が建つことになった。そこで、本田財団も移転したのだが、極く短距離の引っ越しにもかかわらず、ビルの下の雰囲気が全く違っていた。すべてが華やかで、すべてが明るい。やぼったい私は、いささか面食らってはいるが、今回、我がアンテナショップもこのとても華やかで東京駅直近の場所に来たのだ。誠に好適な立地で、多くの方々が気軽に店を覗かれることを切に期待したい。(2024年3月18日記)