相変わらず「反日」をエンタメ化し金儲けの手段とする韓国映画
観客動員数1000万人迫る「話題」の韓国映画
韓国にとって、過去の日本との関係は、今でも映画やドラマなどエンターテインメントのネタとして、尽きない材料を提供してくれるし、客集めや金儲けの手段として永遠に使える利用価値をもっているものらしい。
日本との関係、日本との過去の歴史といって、韓国の人々が一方的な教育で思い込まされたり、「そうであるはずだ」という誤った固定観念に凝り固まっていたり、いまでは明らかな作り話やフィクションであることが分かっている、韓国特有の「反日の物語」がほとんどだ。
ことし2月半ばに公開された映画で、その後わずか24日間で900万人もの観客を集めたとして、韓国でいま話題になっている映画「破墓」も、まさに過去の日本との関係をおどろおどろしいホラー映画としてエンターテインメント化し、「反日」を客集めの手段に利用した映画である。
映画のタイトル「破墓(パミョ)」とは、墓を掘りかえして他に移すことで、在米韓国人の富豪の依頼で、不幸な出来事が続くのは先祖の墓が災いの原因になっているとして、墓の移転を巨額の報酬で請け負った地勢・運勢を占う風水師、それに葬儀師や「ムーダン(巫女)」と呼ばれる韓国固有のシャーマン・女祈祷(きとう)師らが墓を掘り返したところ、そこから出てきた悪霊・妖怪と格闘するというオカルト・ホラー映画だという。
「反日虚構」をコンセプトにした映画
映画の予告編だけでは、オカルト・ホラー映画であることは分かるが、どう反日なのかはわからない。産経新聞特別編集委員の黒田勝弘氏によると、墓を掘り返して棺から飛び出してきたのは日本のサムライ姿をした悪霊で、「埋葬されていた依頼人の祖父は、実は韓国併合に協力した〝親日売国奴〟だったという。さらに墓にはもう一つ棺(ひつぎ)があって、そこにはその昔、朝鮮侵攻の豊臣秀吉軍の武将が葬られていたという設定。つまり100年前と500年前の歴史にかかわる反日話で、最後は風水師がサムライ姿の幽霊と墓場で死闘を展開する。 ところが墓がある山は朝鮮半島の腰の部分にあたるため、韓国併合時代に日本軍当局が「民族の気脈」を断とうとして武将の墓をそこに移し、同時に何本もの鉄棒を打ち込んだという例の「日帝風水謀略説」まで登場する。」
(産経新聞3月16日「ソウルからヨボセヨ 韓国で反日オカルト映画が人気 祖先の墓から飛び出す日本の悪霊退治」 )
ここでいう「日帝風水謀略説」とは、日本は韓国を併合したあと、韓国を衰亡させるために、風水で気脈が流れるという山河の気脈を断ち切るために、山の頂上などに鉄の杭(くい)を打ち込んだという「物語」=フィクションである。かつての金泳三大統領は、この話を信じて、韓国全土で大々的な「鉄杭」探しを発令し、実際に各地で鉄杭が見つかり、掘り出して撤去したといわれる。
しかし、この「鉄杭」とは、実際には日本統治時代に測量の基準として設置した「三角点」だったことが判明している。韓国特有のシャーマニズムや古い風水思想で凝り固まった人々には、近代的な測量の手法など理解できなかったに違いない。
反日過去史の清算を意図したストーリー
映画「破墓」では、こんな作り話・フィクションだと分かっていることを意図的に取り上げて、日本を悪霊の「元凶」として扱っている。朝鮮日報でさえ「(映画「破墓」の)内容は、虚偽だと判明した(日帝時代の)鉄杭のうわさを基に、韓半島に流れる精気を断ち切ったサムライの妖怪を打ち倒すという親日清算のストーリー展開だった。若い巫女(みこ)ファリムが「日本の妖怪は韓国の幽霊と違い、手当たり次第人を殺すらしい」と言ったときには失笑を禁じ得なかった。『鬼滅の刃』でもないだろうに」と、そのコテコテの反日ぶりに呆れるほどだ。
(朝鮮日報3月14日【コラム】「観客動員800万人突破 韓国映画『破墓』を見てSHIBUYA SKYを思い浮かべた理由」)
恐ろしいのは、こんな反日映画がすでに世界133か国に販売され、北米や英国、オーストラリア、モンゴル、台湾、インドネシアなどでも上映が決まったということだ。日韓の真実の歴史など知り得ないはずのこれらの国々の人々が、過去に日本は韓国に対して「こんなあくどいことをしていた」と勘違いしないかどうか、心配だ。https://www.kbsworld.ne.jp/entertainment/view?blcSn=66194&rowNum=30
反日のトラウマで身動きできず、うめいている韓国
反日映画といえば、過去に本ブログでも扱ったが、慰安婦の強制連行と集団虐殺を描いた「鬼郷」や、端島での徴用工を描いた「軍艦島」、テロリスト安重根を民族の英雄として描いた「英雄」など、枚挙に暇がない。
<過去ブログ参照>
▼「安重根を「英雄」と称賛する限り、日韓の和解は成立し得ない」
先の朝鮮日報の金潤徳(キム・ユンドク)先任記者のコラムには、麻布台ヒルズなど変貌を遂げる東京の姿と比較して、映画『破墓』を見た感想を次のように締め括っている。
<東京は「みんなのための都市」に生まれ変わるべく未来に向かって駆け出しているのに、我が国だけが過去に縛られてうめいているのではないか。掘り起こさなければならないのは親日派の墓ではなく、自分たちの内部にある日本のトラウマだったのだ。>(朝鮮日報・同上)
韓国人のトラウマになっている過去の日本との関係を、色眼鏡なしに客観的に見つめる勇気を持たない限り、過去の日本の悪霊から自由になることはない。