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発達性協調運動障害と運動について

2024.03.19 13:07

1.発達性協調運動障害とは?

発達性協調運動とは、スポーツや運動などの協調運動が苦手で、身体の動きがぎこちなく、動作が遅れてしまうといった特徴があります。手足を使う運動や、バランス感覚の調整などが難しく日常生活にも支障が出ることがあります。多くの場合、成長するにつれて改善することがありますが、症状が持続するケースもあります。

5歳から11歳の子どもの事例においては約5%程度が発症していると考えられており、主に女児より男児のほうがその罹患率が高くなっているようです。

簡単な運動をする際にも動作をスムーズに行うために、誰もが目で空間的な位置を確認し、自分自身と対象との距離の情報を処理して、身体のあらゆる部位を連動してバランスをとることが必要になります。発達性協調運動障害の場合は、全身の力の入れ具合を調整することや、身体を動かすタイミングを上手に調整するなどの情報統合ができずに、人並みに運動することや動作することが難しくなります。


2.原因は?

発達性協調運動障害を発症する明確な原因は判明されていないようですが、原因と考えられる研究はいくつか指摘されているものをご紹介いたします。

妊娠中に母親が過度なアルコール摂取が影響して、早産、あるいは低出生体重児で出産した際には、その子どもが発達性協調運動障害を罹患する割合が上昇するという見解もあります。

そのほかにも、発達性協調運動障害には注意欠陥多動性障害、学習障害、自閉症スペクトラム賞、スペルガー症候群などの発達障害との併発が多いといわれており、共通する遺伝子的要因が関与していると疑われています。


3.発達性協調運動障害の症状と特徴

乳児の時期には、寝返りやハイハイがうまくできないことや、ミルクを飲むのむせやすいという特徴があります。幼児期になると、着替えがうまくできない、工具をうまく使用することができない、階段の上り下りが苦手といった特徴があります。

学童期には、順調に実行できるような単純な運動動作でも不器用さが現れ、ボールを弾ませる、片足でバランスをとる、文字を書くといった協調運動においても困難さが見られます。

発達性協調運動障害の場合は、運動のぎこちなさや年齢相応の自立課題の遂行が難しく、不器用な動作が見られます。

このような症状は大人になるにつれて目立たなくなってきますが、ほとんどの場合は根底にある不器用さは継続されるといわれています。

上手に身体を動かすことができないという理由から、自尊心が低い、学業や業務上の問題がある方もいらっしゃいます。


4.発達性協調運動障害の運動やリハビリとは?

運動や日常生活の動作が上手にできなくとも、身体を動かすことが嫌いという子どもはあまりいません。他社と比較されずに安心して運動を行い、目標を達成する喜びや嬉しいという感情で前向きになることが重要です。特に、発達性協調運動障害を抱えている子どもたちは、定型発達児のように運動動作が上達していくことが困難なため、運動療法やリハビリを行う際には積極的に大人が介入することや、専門のトレーナーがついたうえで運動プログラムを実施していくと良いでしょう。

また、ご家庭で運動を実施する際には、上手や下手にかかわらず、苦手な動作について悲観的に評価しないことも重要になります。一生懸命に行っているが身体が上手についていかない状況を見て高圧的に言葉をかけてしまうと、子どもは積極的に身体を動かそうとしなくなってしまいます。

一生懸命に頑張っている姿を応援していく姿勢を持ちましょう。


5.マチトレ麹町店の運動プログラム

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