オークション
今回引越にあたり、不要品をヤフーのオークションで処分したのですが、これはなかなかおもしろかったです。そのまま処分しても良いけど、処分するにもお金がかかるし、使える物を捨てるのは申し訳ないので、ほとんどの物はただ同然で売りに出しました。まず、新しい所は洗濯機置き場が狭くて、それまで使用していたドラム式の大きな洗濯機は置けません。500円くらいで開始し、5000円で即決で出品したところ、出品と同時に売れてしまい驚きました。ところが入札者は新規。かすかな不安がよぎりましたが、連絡はまめだし、言葉使いも丁寧なので大丈夫かな? と思ってやりとりをしていたのですが…、この落札者は何度も連絡をくれる割には、いつまで経っても自分の住所も氏名も明らかにしません。ネットオークションでは、まず始めに自分の身元を明らかにするのがルール。そもそも、落札者の住所がわからなければ、商品を送ることも出来ないし(最近はオークションによっては匿名の取引も可能なようですが)、そうこうしているうちに支払いを先に延ばそうとするので、住所氏名を教えるように最後通告したところ連絡が来なくなりました。この時点で確認してみると、その相手には短期間の間に悪い評価が複数ついていて、内容を見ると、エアコンだとか冷蔵庫とか、引越などで取引を引き延ばされたら処分に支障が出そうな物にばかり入札し、キャンセルしている様子。オークションは結構使っていたのですが、いたずら入札にあったのは初めての経験です。そんなことをして、いったい何がおもしろいのでしょうか? でも、私に限って言えば、早く処分しなきゃと焦って出品した後に、兄が洗濯機が壊れて新しいのを欲しがっていることがわかり、惜しいことをしたと思っていたところでしたので、この人お陰で、別の人に売ることなく兄に譲ることが出来、結果オーライとなりました。売りに出して本当に良かったと思ったのは、なんと言ってもベランダの枕木で、これを落札してくださった方は、私が泣く泣く残してきた桐の床板を、自ら何時間もかけて剥がし、持って行ってくださいました。他の物ももらってくださると言うことで、二日にわたり来ていただいたことで仲良くなり、車でホームセンターに連れて行ってもらったり、こちらが完成してからも見に来てくれて、あちらも床板を敷いたら気持ちよかったという報告の電話があったりと、良いご縁が出来ました。私は愛着のある物を捨てずに済んだ上に廃棄代も2-3万浮いたし、あちらも喜んでくださったので、双方にとって良い取引が出来たように思います。黒竹を引き取ってくださった方も、ブラインドを買ってくださった方も、とても良い方ばかり。不思議なもので、今回、売りに出したけれど買い手がつかなかった帳場格子や壺の片割れとセットにした板などは、新しい所でちょうど良い具合に使うことが出来、人間だけでなく、物にも縁があるのを感じることが出来た今回のオークションでした。