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鍛冶の会、不定期報告4月

2024.04.05 00:00

4月は入学や入社の季節ですが我々『鍛冶の会』も4月は入会の季節です。

以前は鍛冶教室(切り出し小刀)を経て入会される方が多かったのですが、鍛冶教室が不開催の現在では全くの未経験者が入会されるので、これはこれで楽しく見守っています。

鍛冶作業は使用する素材が鉄ですから、思い通りにならないと言った意味ではハードルの高い創作活動になります。

ある程度腕力が必要ですし、ある程度根気も必要です。それでも鍛冶にしかできない創作の面白さに気付いてもらえれば幸いです。

さて、こちらは課題用の鉋刃を造る人。

鍛冶の会には取り組む課題があります入会時から課題がありまして、最終課題である鉋刃はある意味刃そのものの基本が詰まった形状をしています。

ウラは正確でなければいけませんしウラ出しの事を考えれば浅いほうが良いでしょうし、鉋刃は台に仕込んで鉋となる為、仕込みに適した形状でなければなりません。

それらを考慮しますとある程度理想形の様なものは見えてきますが、微細な形状の違いで個性を感じる面白さもあります。また人が造っているのを見ると自分も造りたくなるから不思議です。

こちらは制作中(私)の日本剃刀です。

前回とは持ち手を逆向きに造ってあります。と言いたいところですが、なんの意識もせずに造っていたら逆向きになっていました。

会の先輩方からは普通は頭の中に形があってそれに向かって造るんですよ、と言われますが私はいつも行き当たりばったりで造っています。

こちらは最古参が制作している和包丁です。和鉄に玉鋼と貴重な材料を使用していますが材料ゆえの不具合に頭を抱えていますが、それすら楽しいのが物造りの良いところ。あーでもないこーでもないとおじさんたちが楽しそうに作業しています。

以上、鍛冶の会からの報告でした。