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治療院アジアート

疲れを取る方法 その3 自律神経と内蔵編

2011.08.18 21:43

身体が疲れているときは、内臓や自律神経も弱っている

身体が本当に疲れているときは、内臓や自律神経も疲れて余力がありません。 

元気がないから精をつけるために焼き肉を食べたら翌日余計に疲れたなんて経験はありませんか? 

友人と憂さ晴らししながら楽しく食べれば、副交感神経が優位になって元気を回復するかもしれませんが、疲労困憊の時に一人焼き肉は止めた方が無難です。 

仕事が忙しく疲れてくると、毎日の食事が、出来合いのコンビニ弁当や、牛丼チェーン店、ファーストフードなど、弱った胃腸にはあまりありがたくない内容になりがちですよね。 

でも、脂っこいものは消化するのが大変なんです。

食べ物はただ細かく砕かれて、酸で溶かされれば吸収できるわけではなくて、それぞれの栄養素には膵臓などで作られた専用の消化酵素があり、分子レベルまで分解されて初めて血液中に取り込まれます。 

糖質は比較的分解するのが楽なんですが、肉や脂肪を分解するにはパワーが必要。

特に日本人は、遺伝的にその辺の消化酵素は少なめなはずですから、内臓は頑張らないと消化できません。 

体力が落ちているときは消化しやすいものを

体力や食欲のない時は、夜遅くに脂っこいものを食べたりせず、胃腸に優しいものを食べましょう。 

こってりした物を食べて良いかどうかの一番簡単な見分け方は食べたいかどうか(身体が求めているか)ですが、ストレスで身体が高カロリーの物を求めてはいるけど(含むヤケ食い)、胃腸には消化するだけの元気がないときもあるので、なるべくなら早食いせず、少なめの量をゆっくり食べましょう。 

そうすれば、胃腸からの信号を脳がキャッチして、無理して食べるのはよそうと気付くはずです。

温度や湿度の変化も体にとってはストレス 

サウナなども体力のある人向けで、体力が弱っているときはお勧めしません。サウナに入ったとき、体に何が起きているかを考えてみましょう。 

コップに水を入れておけば、その水温は外気温にどんどん近づいていきますが、身体の多くを水分で占められている私たちの体温は、気温が10℃だろうが、40℃だろうがほとんど変化しませんよね。  

サウナのような過剰な暑さの中で体温を上げないためには、自律神経がもの凄く頑張って全身の汗腺を開き、体温を放散する必要があります。

大量の汗を出せば、体液や電解質のバランスも崩れるので、その辺も調整しなければならず、なかなかの大仕事です。そりゃあ、疲れます。 

逆に、寒いところでは毛穴を閉じ、内臓で熱を作り出さなければなりませんが、身体が活動する時には普段から熱を産生していますので、身体はどちらかと言えば体温を上げる方が得意な気がします。

疲労感は、寒いときの方が少ないですよね。 

湿度や気圧の変化が血液中の白血球のバランスを変えることもわかっていて、その理由は例えば湿度が高くなると発生しやすい感染症への備えだったりするわけです。 

こうして外部環境に合わせ、自律神経は全身の血管や汗腺、内臓などに適切な指示を出し、それがきちんと遂行されることで、何とか私たちの体内環境は守られています。

身体を守るために働いている自律神経は、本当に休む暇がありません。 考えただけでも大変そうでしょう? 

最近の気候は、猛暑になったり、急に涼しくなったり変動が激しいですよね。

環境の急激な変化や過酷な環境下では、特別疲れるようなことをしなくても、身体も自律神経もすごく疲れることを覚えておいてください。 

自律神経が疲れ切ってしまうと、体内環境が乱れる 

これが不定愁訴や疲れやすさの要因ですが、そのまま放置すれば血流も滞り、疲労物質が溜まり、体力が奪われて、悪循環の輪からなかなか抜けられなくなります。 

本来身体は、必要なときにちゃんと、必要なことを教えてくれます。 食欲がないときには、食欲がなくても食べられるものを食べるべきだし、疲れて起きられないときは、本当は寝ているべきなんです。 

健康のためにしているジョギングで疲れ切ってしまったり、身体に悪いからとクーラーをかけずにいて熱中症にかかったのでは意味がありません。 

身体がきついなあと思ったら、身体に楽をさせてあげる必要があります。

何をすれば良いかの基準は、やったら身体が気持ち良いことです。 

心地良い場所を散歩する。ストレッチする。お腹を抱えて笑う。感動して号泣する。カラオケで歌いまくる。踊り狂う。何でも良いので、一般的に身体に良いと言われていることを義務的に行うのではなく、自分に合った心地良くなることを見つけて実行してください。 

そうすることで、本当に力を発揮すべき時に、頑張ることが出来るんです。 

自分の中にある義務を見直して、本当にしなければならないことと、すべきじゃないことの区別をつけましょう。