SS ナイトバード レビュー 2024.03.20 13:14 今回のレビューは、トランスフォーマー スタジオシリーズ より、“SS-120 ナイトバード” です。 実写映画最新作、“トランスフォーマー/ビースト覚醒” に登場したテラーコンの“女忍者 ナイトバード” が、スタジオシリーズで発売されました。 マクシマルに続いてテラーコンもスタジオ化コンプリート。 オートボットも早く揃って・・と、それはともかくナイトバード。 オリジナルは初代アニメに登場した忍者型ロボットで、そもそもトランスフォーマーではありません。 しかし意外と人気があり、近年は正式にトランスフォーマーとして設定され、アーシーのリデコなどでトイも発売されています。 マスターピース化までされてましたね。 だいたいディセプティコン扱いだったと思うのですが、ビースト覚醒ではテラーコンに所属変更。 スカージ、バトルトラップとともに活躍しました。 テラーコン勢では立体化にも恵まれていて、唯一メインラインでも発売されていますし、あとはクルッとチェンジ版も。 総数3種はスカージと並びます。 ビースト覚醒はわりと登場キャラ数を絞ったことでそれぞれに見せ場が作られていたところが、個人的にもよかったと思う部分で、敵方のテラーコンもけっこうしっかりとキャラ付けがされ、少なくとも中盤まではその強さもかなり印象的に描かれましたよね。 ゆえに、最後の呆気なさがもったいなかったな、とも思うのですが・・ では、レビューしていきます。テラーコン 女忍者(くのいち) ナイトバード ユニクロンの眷属であるテラーコンの紅一点。 背部のウイングとジェットエンジンによる高速飛行のほか、二振りの刀や手裏剣型の時限爆弾といった忍者らしい多彩な武器を備えます。 スカージ、バトルトラップとともにトランスワープキーの存在を察知して地球に飛来。 オートボットを圧倒し、分割されたキーの片方を入手。さらにもう一歩を求めるオートボットたちを追ってペルーへ。 マクシマルと合流したオートボットたちからまんまとキーを奪い取り、ポータルを起動、ユニクロンを迎えようとします。 それを阻止せんと立ち上がったオートボット、マクシマル、ノアたちとの最終決戦では数に任せて優位に立ちますが、復活したバンブルビーの参戦から状況が一変。 ナイトバード自身はバンブルビーとの空中戦のなか、スカージの攻撃と盾とされバラバラになってしまいました。 日本版CVは柚木 涼香氏。 ビーストウォーズでブラックウィドーを演じた方ですが、今回は完全な悪役に。 妖艶な演技で魅了してくれました。ロボットモード ・・ん? なんか劇中のスタイリッシュでセクシーなイメージとは随分違うぞ。 なんだこのちんちくりんは? メインライン(BD)版も、胸部のボリュームがあり過ぎてちょっと残念なプロポーションだったんですが、スタジオシリーズならばそこは改善してくれるだろうと思いきやこれですよ・・ まぁ、最初に画像を見たときにあれ? とは思いましたけどね。 でも現物を見れば印象も変わるかとわずかな望みに懸けていたんですが、ダメでした。 画像の第一印象のほうが、ポーズ付けされてたので多少ごまかされててマシだった・・ やっぱり胸部がごつ過ぎるのかなぁ。 まぁ、ここだけ見るととくにおかしな感じはないんですが、全体のバランスがねぇ・・ 胸部はビークルのボンネットが移動してくる部分なので、ダミーにでもしない限りはこれが限界でしょう。 BD版と違って幅詰めすることで少しでもコンパクト西用という努力は見られますが、そのせいで前面の形状が変わってしまっているので、良し悪しというところですね。 そして頭部ですが・・ でかくない? いやまぁ、側面に伸びる頭巾の裾みたいなパーツが、首まで完全に覆っているために余計大きく見えるのですが、それがなくてもやっぱりちょっと大きいか? BD版と違ってバイザーは下りた状態で固定。 クリアパープル成型のパーツは綺麗ですが、取り付けピンの造形部がモノアイみたいに見える・・ 本来の目はバイザーギリギリの位置にあるので、真正面からだと見えませんし、横からでもほとんど見えません。 型アーマーは腕部と独立して可動。 前腕の鉤爪はBD版では一応武装パーツとして取り付ける格好(ただし一つだけ)でしたが、今回はディティール処理になっています。 下半身の構造はBD版をおおよそ踏襲しており、腰部・・というか太腿側面に付いているサイドアーマーの仕様もほぼ一緒。 外側に引き出すことで若干ですが前後にスイングできます。 背面。 ビークル天面のパーツを細かく折りたたんで背負う格好。 かなーりごちゃついてます。なんでこんなことに・・ 3箇所のジョイントで固定するのですが、それぞれかなり甘いので触っているうちに外れがち。 なお、この背部ガワパーツの固定については別途日本語の補足説明書が付いてきます。 珍しい。 スタジオシリーズも中盤までは日本語説明書でしたよねぇ。 いつから海外と共通になってしまったのか・・ まぁ、日本語だから完璧というわけでもないのは、最近のMPGで思い知りましたけど。 さて、いよいよこのSS ナイトバード最大の問題といえるウイングですが・・ マジか・・ なぜこれでオーケーとなったのか? こんなことならたたんで背負ってるルーフの左右に割って、多少形状が歪でもそれをウイングと言い張るほうがマシだったんじゃなかろうか? それかもういっそ、外付けオプションでよかったと思うのよ。 ビーのブラスターとかずっとそうしてるじゃないですか。 なんでここだけ変形・・ビークルモードでの収納にこだわってしまったのか? こんな羽根じゃせいぜいパタパタ飛べるくらいで、劇中みたいな高速飛行は到底無理ですよ。 実際、前後に動かせます。 もう開き直ってるな・・ いや、可愛いですよ。小悪魔の羽根みたいで。 一応、デザインは劇中のウイングをデフォルメした感じにはなってますね。 腰裏にスタンド用3㎜穴がありますが、例によってガワパーツが干渉して使いにくいですね。 なんかこう、代替案とか考えないのかな?付属武器ブレード 劇中でも使用した忍者刀が一振り付属。 また一つだけ・・二刀流だったやん! ウイングで我慢してるんだから刀くらいちゃんと2振り付けてよ。 そんなにコスト厳しいの? 刀身は黒く塗装されてますが、劇中で光っていた菱形のディティールも黒いまま。 そこはBD版の刀のほうがイメージに近かったかも。 非使用時はサイドアーマーにマウントできます。 左右どちらでも取り付け可能。 でも、劇中だと背中から抜いてなかったっけ? 腰に刷くのは忍者じゃなくて侍だよなぁ・・ビークルモード 日産スカイラインGTR(BCNR33型)にトランスフォーム。 日産の正規ライセンスが所得されているので、再現度は相応に高いものになっていると思います。 というか、ロボットモードはこちらの再現度重視の犠牲となったのか? そうなってくると、ライセンスも良し悪しというところですねぇ。MPG然り・・ 変形はBD版によく似た感じですが、下半身などはむしろシンプルになっている印象。 BD版では鉤爪と刀で組み立てたリアウイングは初めからちゃんと付いています。 ブレーキランプが塗装されてるのは嬉しいけど、リアウインドウ(?)の上部、ヒンジパーツの一部も同じ黒で塗ってほしかったなぁ。 フロント部を真正面から。 ロボットの胸部に来るパーツはクリアパーツに塗装で再現されているのですが、黒の塗装の色味が成型色とけっこう違いますね。 中央の小さなテラーコンマークも塗装されています。 今回は塗装にかなりコストかかった感じかなぁ。 ブレードは底面に収納できます。 ちゃんと左右2箇所ジョイントできるようになってるのに・・ 中台紙を使った簡易ディスプレイベースの背景はオートボットとテラーコンの初戦の舞台となった博物館の前庭。 スカージ、バトルトラップと一緒ですね。 まぁ、彼らが一番強かった場面ですしね。比較画像 メインライン(BD)版とロボットモードで。 BD版のほうがかなり背が高いですね。 とくに脚が長いです。 頭も小さいので、頭身バランスにかなりの差が・・ プロポーションだけならBD版のほうがマシだなぁ。 カラーリングは今回のほうが近いです。というか、BD版はなんでこんなに銅色が多いのか? 後ろ側はガワパーツの処置方法全然違います。 あとはウイングの有無。 まぁ、SS版でもパッと見はその存在に気付けませんけどね・・ ビークルモードでも。 BD版はライセンス所得されていないものの、雰囲気はかなり近いのがわかります。 やっぱりポイントになっているのはフロント周りかな。 あとはサイドミラーの位置もけっこう違いますね。 全長はわずかにBD版のほうが長く、逆に幅はわずかにSS版のほうが広いです。 BD ナイトバード レビュー クルッとチェンジ版とロボットモードで。 セールしてたんでつい買ってしまったクルッとチェンジ ナイトバード。 せめて色くらい近付けりゃいいのにと思うんですが、実は胸部デザインは一番劇中に近いかもしれない。 ガワ変形ですしね。 ビークルモードでも。 さすがにちょっとずんぐりしてますね、クルッとのほうは。 SS スカージ、SS バトルトラップとロボットモードで。 さすがにここまで身長差はなかったと思う・・ スカージがでかいんですよね。劇中だとバトルトラップとそんなに変わらなかった印象なんだけど。 まぁ、だとしてもナイトバードがちびっ子過ぎます。 それぞれ出来自体は決して悪くはないんですが、劇中再現度という意味ではみんな微妙ですね。 おそらくはコンセプトアートベースで作らざるをえなかったスカージやバトルトラップはともかく、資料が揃った状態で作れただろうナイトバードもこんな感じ出し・・ ビークルモードでも。 こちらのサイズ感はわりといい感じのような気がする。 SS スカージ(ビースト覚醒版) レビュー SS バトルトラップ レビュー 最後の対戦相手となったSS バンブルビー、とくに関係ないけど女性キャラ同士ということでSS アーシーと、ロボットモードで。 意外や、ビーよりナイトバードのほうが全高は高いんですね。 しかしまぁ、肩の位置はほぼ一緒なので、あたまのでかさのぶんか・・ 女性に対して余り頭がでかいとか言いたくないけど。 アーシーとのサイズ感ははどうなのかな? よくわからない。 ビークルモードでも。 これはサイズ感バラバラっぽいですね。 とりあえずバイクはでかい。 SS バンブルビー(ビースト覚醒版) レビュー SS アーシー(ビースト覚醒版) レビュー 以下、画像 可動は標準的。 やはりほぼ構造を踏襲しているメインライン版と同じ感覚で動かせます。 足首・・位置的にそう言っていいのかわかりませんが、ともかく内側スイング幅も広いので自立は比較的安定します。 膝は事実上二重関節になっており、立て膝も問題なし。 脛側ではわずかですが逆方向にも曲げられるのでS字立ちもできます。 サイドアーマーが邪魔でS時に見えないけど・・ スタンドを使って。 背中のガワが邪魔になるので、ジョイントを外して上に逃がしてます。 申し訳程度のウイングも気持ち目立って一石二鳥? いやでも、マジでこれでは飛べんて・・ BD版から刀を拝借して二刀流で。 手首ロールできればもっといいポーズになるんだけど・・ しかし彼女に限らず、オートボット連中も劇中では二丁拳銃(両手ブラスター)スタイルで戦うことが多かったのに、だいたい一つずつしか武器が付いてこないの勘弁してほしいですね。 劇中再現がウリのスタジオシリーズじゃないんですか? 地球に飛来したテラーコン3人衆。 リーダーのスカージはナイトバードに空中からの偵察を命じた。 いきなり始まる戦闘。ミ「空を飛べるのか!? 実写の世界感ではロボットモードでの飛行能力は希有なもののようですね。 まぁ、オートボット連中はアニメでもほとんど飛べませんから、ビビるのも無理はない。 ちなみにアニメのディセプティコンは、スタンティコンでさえロボットモードで普通に空飛びます。 なんやかんやあって最終決戦。 敵も味方も一斉に走って行って激突するって、意外とこれまでなかったシチュエーションでしたね。 ナイトバードは1人飛んでいったけど、バトルトラップが律儀に走って行くのがなんか面白かった。 復活のバンブルビー! ナイトバードにはもうちょい粘ってほしかったですね。ナ「やっぱこれくらいのサイズは欲しいわよね。フ「お似合いです、姉御! さすがにちょっと欲張りすぎですかな。 小っちゃい羽根と頭身の低さから、もうないとバートがロリ魔女っ子にしか見えなくなってきました。 ロリ魔女トランスフォーマー・・新しいジャンルですね。 そう思うと普通に可愛いなこのコ(笑)。 テラーコンになる前の少女時代ということでいいかな。 以上、“SS ナイトバード” でした。 セクシーくノいち ナイトバードのスタジオシリーズ版ということで期待していたのですが・・まぁ発表の時点でかなり怪しかったわけですが、やっぱり、みんなが待っていたあのナイトバードではなかったですね。 メインライン版よりも崩れたプロポーション。 オマケ程度に付け足されたウイング・・というか羽根。 そしてまた今回も1本しか付かなかった刀・・ ビークルモードこそ日産のライセンス取得で再現度のたかいものになっていますが、ロボットモードはこれ劇中デザインに寄せる気があるのか! と叫びたくなるほどに・・ 確かに、個々にじっくり見れば相応に再現されているのですが、トータルのバランスがもう幼女なんですよ。お姉さんじゃないんだよ。 とまぁそんな感じで、ビースト覚醒のナイトバードと思えばコレジャナイ感が凄いわけですが、まったく別のロリっ子トランスフォーマーと思えばけっこう可愛いという・・なんともモヤモヤする代物になっております。 出来そのものは悪くないです。 背中のガワの処理が雑とは感じますが、変形もストレスのない適度なレベルですし。 ただ、ほぼメインライン版と構造が一緒なので、可動性含め新鮮味はあまりないです。 羽根が可愛いくらい(笑)。 TF日常ブンドドにはいい人材かもしれませんね。 まさに小悪魔キャラで。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。