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Frank Dazai作品集

花のサンフランシスコ

2018.11.17 00:01

 彼女と会ったとき、ふとサンフランシスコでのことを思い出した。

 空港から何もない港を通りすぎると、

突然、摩天楼の見えてくるあの町。

 直角に近い坂をケーブルカーが往来する、あの町。

  僕はそこで旨くもないハンバーガーショップに入り、旨くもないハンバーガーを食べた。アメリカ人と日本人の舌は、違う器官なのだろうと思ったよ。

そりゃ、戦争もするわけだ。

  まーしかし、悪いとは思わなかったよ。

別の町で、別の国で、別の世界で、外人になること事態は。

   そう、面白い話がある。その店でコーラを注文したら、ウェイトレスがこう言ったんだ。

 「中国にもペプシコーラはあるの?」 てさ、僕は答えたよ「たぶんね、きっとハンバーガーもある」。

そうしたら彼女はこう言ったんだ。

「ハンバーガーはあるでしょうね、だってハンバーガーは海賊だから」

 彼女は僕が結局何人かは聞かなかったよ。

つまりさ、全部ジョークなんだよ。

全く恐れ入ったよ、アメリカ女には。

異文化もいいところだ。

  でも、考えてみたら、もし、彼女と抱き合ったら、僕は背の高い彼女の"どてら"

をずっと見てることになるんだから、結局はさ互いに宇宙人なんだよな。

壁というかでかい、宇宙船というかに、遮られた関係だよ。勿論、越えられる関係を結べる奴等も居るんだろうけどさ、

しかし、田吾作の僕には難しいね。

  で、最初に話した女だけど、不思議とね、彼女を見ても、壁も宇宙船も見えなかったんだよ。彼女はアジア人だったけど、やっぱ俺とは違う宇宙人だろ?

 でも、そのとき俺には壁も宇宙船も見えなかった、あったとしても、越えられそうな気がしたんだよ、壁だったらね、

宇宙船だったら、あのくだらないアメリカ映画みたいにさ、でっかい銃で吹き飛ばせる気がした。

  でもあいにく、それは幻想だったよ。

壁も越えられなかったし、宇宙船をぶっ壊すこともできなかった。

 あまりにも巨大で大きいんだよ、僕にはね。もう、諦めたよ....

  でも 、一つわがままが言えるならさ、

僕はでっかい宇宙船に乗って、何らかの武器で地球を粉々にしたいね。

世紀の悪役だろ?スーパーマンもバットマンも大慌てだ。

   そしたら、あのウェイトレスはこういうはずさ。

  「きゃー空からでっかいハンバーガーが降ってきたわ!」ってさ。

 なぁアメリカンだと思わないか?