ちゃんと悩めることの素晴らしさ
こんにちは。
高野直人(こうのなおと)です。
私は日々、
仕事で色んな人の悩みを、
聞いているのですが、
ちゃんと悩めるというのは、
素晴らしいことだな、
と思っています。
なぜなら、
悩んでいるということは、
問題や自分と向き合っている、
ということであり、
「このままではヤダ」
「なんとかしたい」
という気持ちを見捨てたり、
抑圧したりしていないからです。
ちゃんと悩めている時点で、
実は精神が健全なのです。
不健全な人というのは、
悩みがもたらす心の混乱や、
不安定に耐える力がないので、
問題を見ないフリをします。
「本当はこれをしたくない」
「本当はこのままでいたくない」
という気持ちがあったとしても、
他者の目を気にして抑圧してしまい、
「こうすべき」「こうあるべき」
といった理性に、
気持ちを無理やり従わせてしまいます。
それで表面上は、
不安や混乱もなく、
スッキリと生きているように、
思えるのかもしれませんが、
解消されない気持ちは、
そのまま残っているので、
やがては反発して、
理性に抵抗を始めます。
最初はブレーキをかけて、
やる気が起こらないようにし、
それでも無視し続けると、
今度は身体に出始めて、
疲れがとれないとか、
体調が悪くなるといった形で、
ストップをかけようとします。
できることなら、
そうなる前に、
自分の気持ちと向き合えると
良いのですが、
そうなってしまう人というのは、
自分ではそうと気づかずに、
本音を殺してしまっています。
だから、
「特にやりたいことがない」
なんてことを言ったりします。
自分を抑圧しすぎて、
自分の望みや感情を、
感じられなくなっているのです。
まずは、
自分の望みや感情を、
ちゃんと感じられるようになって、
「ちゃんと悩める」
「ちゃんと葛藤できる」
という状態になることが、
第一歩ですね。
もし悩みがあるなら、
スタートラインには立てているので、
安心してくださいね。
高野直人