MACHITABI NISHINOMIYA 2018
2018.11.17 03:27
掲載されました。
能「高砂」に描かれた鳴尾に存在する西宮能楽堂。
OFFICAL GUIDEBOOK
MACHITABI NISHINOMIYA
from 2018.Oct to 2019.Mar
能楽堂の扉を開けた瞬間、コンクリートの外観から想像できない総檜造りの能舞台が。
天窓から差し込む自然光で舞台の床板が柔らかく輝きます。
梅若基徳さんは、国内外で開催される能公演や他ジャンルとのコラボ公演に出演する他、能を中心に広く文化芸術の振興と普及に力を注ぎ、各地で活躍中です。
「先日、ヨーロッパへ公演へ公演に行きましたが、観客のみなさんが小さい頃から観劇することに親しんでいて演劇を観る土俵がありますね。ギリシャの野外劇場公演では、朝六時という早朝から三千人も集まってびっくりしました。」
地元西宮でも、気軽に能に触れることができ、古典芸能に親しめる場をつくりたいという想いから、この能楽堂の設立に至ったそうです。
「阪神間に能楽を発信できる場がなかったので、どうしても西宮につくりたかった。この鳴尾の地にはご縁があり、建設に至りました。」
西宮能楽堂では毎月、初めての方にも楽しめるワークショップ付き公演が開催されています。演目開設後、上演演目の謡の一節を参加者みんなで謡ったり の解説などを聞いた後に能を鑑賞。ワークショップ後の観劇は、能の理解が深まり感じ方が全く違うそうです。
「海外から観光で来られる旅行者の方にも、実際に能面付けや衣装を着けてもらって日本の伝統芸能の素晴らしさを体験していただいております。こども能楽教室等の他、さまざまな活動を通じて西宮市の文化力を高められる一翼を担う施設にしていきたいです。」