女性の不調は血流&リンパが9割!
▲この状態の方いませんか?これリンパの滞りが原因
冷え、便秘、肩こり、むくみ、くすみ……。女性が悩む不調には、血流やリンパが密接に関係しています。まさに女性の健康もキレイも「血流とリンパ」次第!
私たちの全身、頭のてっぺんから足先、内臓のいたるところ、すみずみまで流れる「血液」と「リンパ」。この2つが今、女性からあらためて注目されている。専門家による血流や血管、リンパに関する書籍も、健康本の棚をにぎわしている。女性の主な不調の「9割」に関わっているといっても過言ではないだろう。
「IT機器などの進化で便利になった一方、運動不足が原因で、血液やリンパの機能が発揮しにくくなっている」というのは、下肢静脈瘤に詳しい慶友会つくば血管センター長の岩井武尚医師。それは、血液とリンパの流れ方に理由がある。
『血液は約4L、リンパは約2L。合わせておよそ6Lもの液体が全身を巡っている。』
体をしっかり動かし、深い呼吸ができていれば、血液もリンパもスムーズに流れるが、座りっぱなしだったり、運動不足だと、ポンプ作用が働かず、滞りがちになる。その結果が、「むくみ」だ。たかが「むくみ」と思うかもしれない。だが、栄養の吸収や老廃物の回収、体内の水分バランスの調整、免疫、各種ホルモンの運搬など、血液やリンパが担う機能は、「適正に流れていることで発揮できる」と、リンパ学に詳しい信州大学医学部の大橋俊夫特任教授。
一方、「全身のどんな細胞も毛細血管から0.03mm以内の距離に存在する。毛細血管は、全身の細胞に酸素や栄養素を届け、老廃物や二酸化炭素を回収する最前線だが、毛細血管を健康に保つためにも、血流が良いことが大切」と、ハーバード大学客員教授の根来秀行さんはいう。
■血液の走行は左右対称
体重の約8%で、体重50kgなら4L程度。心臓から送り出されると全身の動脈を通って、細胞に栄養や酸素を受け渡し、静脈からまた心臓へと戻る。走行に左右差はないが、安静時は半分以上が内臓へと向かう。リンパ同様、静脈は筋肉のポンプ作用によって心臓に戻される。
■リンパは右上半身のみ違う流れ
リンパ液は体内におよそ2Lある。全身に約600個あるリンパ節はリンパ球の待機場所で、“フィルター”の役割も果たす。下肢と左上半身のリンパは左鎖骨下へ、右上肢と右頸部からは右の鎖骨下へ流れ着く。血管とリンパのルートは必ずしも並んでいない。
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