「宇田川源流」【日本万歳!】 日本の高校生が科学の定説を覆す
「宇田川源流」【日本万歳!】 日本の高校生が科学の定説を覆す
毎週月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。日本人の素晴しいところや、日本が称賛されているような内容が記載されている記事を皆さんに紹介し、その内容を分析し、その中において日本人が称賛されている内容を見てゆくということになる。
日本人のすばらしさは、この連載を通した内容でいえば、日本人のすばらしさというのは、まずは大谷翔平のように一人の非凡な人がいて、その非凡な才能がはぐくまれる環境にあるということではないか。しかし、この「非凡な人物がある」ということは、日本のことだけではなく、他の国においても同じようにヒーローはいるということになる。そのことから、日本人のすばらしさがあるということになる。
しかし、日本人のもう一つのすばらしさは、そのような特別なヒーローではなく、普通の日本人ということになる。例えば、サッカーのワールドカップなどで、日本人のサポーターが必ず客席を掃除してから帰ることなどが、世界に絶賛されている。これなどは、誰か掃除で有名ない人がいるわけでなあい。そうではなく、日本人のだれもが「自分のいた場所で、使った後には掃除する」という習慣があるということになるのである。つまり、その日本人の習慣そのものが様々な人に絶賛されているロいうことになるのではないか。つまり、日本人が日本人として当たり前のことをした場合、その日本人が絶賛されるということになるのである。
まさに、日本人のすばらしさというのは、この「日本人ならば当たり前」ということが普通に日本人として行っていることを、世界が称賛するというような状況になっているのである。
もちろん掃除をする人などはほかの国にもいる。しかし、そのほかの国にいる掃除は「自分の後をちょっと掃除する」というようなこととは異なるのである。「次に使う人のために掃除する」ということ、つまり「利己」ではなく「利他」の精神そのものが称賛されていることがある。
そして、今日紹介するのはもう一つの「日本人が称賛される」ということなのである。
火を使わなくても爆発、なぜ? 化学の定説覆した高校生2人が米国へ
よく知られた化学実験の定説に疑問を持ち、新たな説を示した仙台三高(仙台市宮城野区)の生徒が、5月、米国で開かれる国際大会で、成果を発表する。
研究したのは、1年の大場誠也さんと志田京太郎さん。自然科学部に入部し、火であぶった白金の箔(はく)に水素ガスが吹き付けられると、爆発的に燃える実験を見て驚いた。2人は「水素に火などのエネルギーを与えていないのに、なぜ爆発するのか興味を持った」と振り返る。
この現象はこれまで、白金の触媒作用で、箔の表面についていた酸素原子が水素原子と反応し爆発するためとされてきた。しかし、条件を変えて実験を繰り返すうちに、疑問を持った。箔を重ねて厚みが増すと、爆発が起こらなかったからだ。定説通りであれば、厚さは関係がないはず。表面だけでなく、裏面も関係しているのではないか――。試しに裏面にセロハンテープを貼ると、爆発は起こらなかった。
分析を進め、箔の裏側にある酸素が、箔に開いた小さな穴を表側に通り抜ける時に触媒作用が起き、定着した酸素原子と水素原子が反応し爆発することを明らかにした。
この成果は昨年、自由研究のコンテスト「JSEC(高校生・高専生科学技術チャレンジ)」(朝日新聞社・テレビ朝日主催)で高く評価され、特別協賛社賞の「花王賞」を受賞した。
2月21日、花王の山田泰司・研究開発部門研究戦略・企画部上席主任研究員らが同校を訪ね、賞状を贈った。山田さんは「定説をうのみにせず自分たちで仮説を立て、実験し検証した。方法もユニークでよく考えられている」とたたえた。2人は「研究をより発展させ、触媒反応を効率化し、白金の使用量軽減を目指したい」と語った。実験では、箔が柔らかくて形が不安定なことや、ハサミで切る時の静電気に悩まされたという。
2人は5月、米国・ロサンゼルスで開催される国際学生科学技術フェア(ISEF)に日本代表として挑戦する。ISEFは、例年60カ国以上から高校生ら千数百人が集う世界最大級の大会だ。2人は「この研究を世界で知られるものにしていきたい。似た研究をしている海外の高校生との情報交換にも期待している」と意気込んでいる。(村上剛)
2024年3月20日 11時6分 朝日新聞デジタル
https://news.livedoor.com/article/detail/26078459/
さて日本の内容は、もう一つのことである。これは日本人に限ったことではないが、しかし、日本人にも様々なことができる。日本人は「様々なことを探求する」ということを行うのである。もちろん様々な発明や、または発見ということに関しては、他の国もさかんに行っている。特許の出願件数でいえば、ここ数年日本よりも中国やアメリカの方がまさっているという状態である。
しかし、日本人というのは、「既成概念」にとらわれつつも「細かいところが気になる」というような話がでてくるとその内容を見る。日本人は、基本的にはいつも「基礎的な内容」ではなく「応用分野の特許」を行い、そのうえで、応用分野の特許を組み合わせることで、基本的な特許や、その内容に関して、懐疑的になおかつその内容を検証するというようなことで見ることになる。
つまり「既成概念にとらわれない」ということを行い、そのうえで、「自由に研究する」ということができる環境があるということが言えるのではないか。
「定説をうのみにせず自分たちで仮説を立て、実験し検証した。方法もユニークでよく考えられている」<上記より抜粋>
まさに、その方法をしっかりと見ることができるということが、そのまま日本人の内容ではないか。高校生が「細かい部分で疑問に思う」ということを自由に実験を行い、定説などとは異なる内容にあり、そこにおいて仮説を立証するというプロセスを高校生が行うことができるということになる。同時に興味のあることを自由に実験できる、もっと言えば「そのような環境が許されている」ということになる。今まで日本の教育ということになれば、何かを記憶させてその通り書かせるということになる。しかし、今ではこのように自分の興味をもって研究することのできる人がいるということになる。
まさにこのことこそ、日本のすばらしさにつながっているのであろう。