2024年3月ショートクルーズ3日目、濃霧注意報の中「仁尾マリーナ」に戻りました!
(HAPPY艇からの寄稿記事)
「牛窓港」での船中泊、朝早くの漁船の引き波で目が覚めることになりました。今日は2024年3月23日(日)です。早起きしたので出航準備を予定より早くはじめ、7時からの片付け開始となりました。艇内整頓、水廻りの掃除もほとんど終わってしまい、すぐにも下船出来るように艇内を仕上げました。
その後、できるだけ当たりを汚さないようにコーヒーを用意、そして朝食を作りはじめました。TVでは関口宏氏の登場が最後となる今日の「サンデーモーニング」が始まり、副長が起きてくるのを待ちました。
私の艇ではクルーズ中の家事(料理、洗濯、掃除、片付け、ベッドメイク等)は基本私が全て担当しています。普段の家事作業から副長を解放すべく努力して「もたっとも」しないようにサーブするように行動しています。
我々のクルーズ中の朝食は「ホットサンド」と決まっています。「バオルー」とも言うらしいです。挟む中身を、ハムとチーズにしたり、ツナマヨにしたり、卵にしたりして工夫しています(下写真)。これを毎日、判で押したように食べています。出来上がったらそれを半分に切り、使ったまな板はそのまま皿代わりにしています。
人形焼みたいにひっくり返しながら、パンの色がきつね色に程よく焼けるまで直火にあてます。目を離すとすぐに焦げてしまいますから、気をつけねばなりません。
コーヒーの方は朝多めに作って魔法瓶に移し、操船中にもしばしば飲むのですが、ヨットと違い航行中の振動がすごいので注意が必要となります。タイミングを誤るとドバッと口の中に入ってしまいます。それが入れたばかりだと火傷もどき、残量が少なくなるとコーヒーで顔を洗うことになります。一旦艇を減速すれば良いのですが、実際は減速すると再加速が面倒なので走ったままです。
0950、小雨降理、視界も烟(けぶ)る中、「牛窓港」を後にしました。天気予報は終日の雨降り、ホームの三豊市には濃霧注意報が出ていました。しかし、「高見島」あたりまでの海上はそれほどでもなく視程は常に2マイルぐらい、風は「瀬戸大橋」近辺で一時10m、波1.5mの時が少しあったぐらいで、全体として北東5〜7mの追い風と波でした。ですから航行にあたって、緊張を強いられる場面はありませんでした。
1150「仁尾マリーナ」に到着。粟島、荘内半島あたりまで近づくと、濃霧注意報通りとなって、間近に近づくまで稜線が見えないほどの霧に変わりました。しかし、この海域はホームゲレンデなので、霧の中からぼんやり見える薄い稜線を発見できれば、体感的に位置の確認がわかります。もちろんレーダー、GPS併用ですが、それだけでは不安ですね。
そして、半島の先端に近づくにつれ集まっている釣り船を警戒しましたが、なぜか今日は日曜日なのに一隻もいませんでした。
一方で冬の間に弱ってしまったバッテリー達(バウスラスタ、メイン、アクセサリ、ジェネ用バッテリ)が元気になったようです。2月、3月と連続して出航した結果、バッテリーの充電が十分に進んだのでしょう。やはり、係留状態でのアイドリング充電、あるいは桟橋ポストからの陸電による充電だけでは、一旦弱ったバッテリーにはパワー不足のようです。今回からはジェネ、エンジンともにブルルンと勢いよく起動するようになりました。
距離の方は「牛窓→仁尾マリーナ」、「仁尾マリーナ→小豆島(草壁港)」ともに同じ、45マイルでした。
いつもならそのまま上架するのですが、あいにくの雨降りでしたのでそのまま空いているビジター桟橋につけて航海を終えました。