推進力が凄かった
◆佐藤恵允選手
ウインガーとして得点に絡むことや守備力を評価してもらってるので、前線からのチェイシングでボールを奪うこととか求められている。自身の武器はドリブルからのシュートで、ゴール決めることが好きだ。
10分程度の出場時間だった。何度かシュートを打てる場面があったが、全てのプレーが完璧ではなかった。途中出場選手は試合を変えていかなければならず、10番として試合を変えられなかったことは悔しい思いが残る。
マリの選手の足さばきやボールコントロール能力は高かった。ドリブルがしなやかで、今までにない選手が多かったし、あと推進力が凄いと思った。ボール奪えたと思っても足伸びてきて、結果的に相手の前にボール転がってるみたいな、そういう独特な感じだった。アフリカっぽいと思った。もしオリンピックのプレイオフってなると、アフリカのチームとやることになるので、いい経験になったと思う。 海外でやってるとこういう選手が多い。アフリカ系の血を持ったドイツ人の選手もいっぱいいる。自分は結構身近に感じたが、日本でやってる人は初めてだと思う。
さっき言ったようにボール奪えたと思っても後ろから足が伸びて相手ボールになってるみたいなシーンも今日は結構あったと思う。そういう意味でもみんながこういう試合を経験したっていうのは大きいと思う。相手はボールロストしても諦めない。それが推進力に繋がってるのかなとは思う。そしてやっぱりバネがすごい。運動量もすごいと思った。90分戦っても落ちない運動量とキレとかはすごいと思った。
1対1でやられるんだったら、単純に数的優位な状態を作るっていうのが1番簡単だと思うし、個の力でももちろん勝ってるとは思うが、試合の90分間全てにおいて1対1勝てるわけでもない。連続のプレーで疲れが出てる中での1対1とかもあると思うし、そういうところでこそ日本の助け合いと気遣えるプレーが、ポジショニングが良くなれば、こういう相手にも 互角以上に戦えるとは絶対思っている。個人では負ける感じはしないが、もっと1対1の場面があればチャンスが生まれただろう。
攻撃はちょっと外回りになってる部分があった。シャドウとの関わりで自分がもうちょっと落ちてれば前向きにボール受けてたのかなと思うが、でもそれでもなんか低い位置でのボール受けることになるので、もうちょっと高い位置でボール受けるために工夫ができれば、相手ゴール脅かせると思った。
チームとしての提示はもちろんあるが、それプラスアルファ、個人個人のアイデアが出せればコンビネーションとかも生まれてくると思う。そこは試合の中でいかに柔軟にできるかが大事だと思う。映像で見た時はすごい雑だなっていうイメージあったが、いざ試合やってみるとほんとにしなやかでボールも奪われないし、体の使い方すごいうまいなって感じた。映像と比べたらスピード感もあった。キーパーの印象は、シンプルに身体能力高くてプレイエリアはすごい広いなという感じはあった。
今回は負けたが良い経験ができた。次は試合の中でしっかり修正して、まず勝つっていうのを大前提に内容を良くしたい。今日はシュートが少ないと感じたので、自分も攻撃の選手として、次は思い切ったプレーをしゴール決めたい。
スタメンやメンバー構成が変わっても、異なるポジションでの起用があっても機能できるよう、コミュニケーションを取り修正する力が必要だ。ピッチ内外でコミュケーションを密にし、相手の長所を分析すれば個々が生きると思う。出なかった選手も結構燃えてると思う。確実にみんな絶対勝ちたいと思ってるので。今回の結果を得て燃えてる選手たちのプレーっていうのを、熱いプレーっていうのを次期待してほしい。
TEXT:Nishikawa Tomoyuki/SportsPressJP
Photo:Suzuki Hiroshige/SportsPressJP
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