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【オーナー特集】かねなか

2018.11.17 10:00

【オーナー特集】

かねなか 料理長 オーナー:中村一俊


【歩み】

学生時代は中学・高校と軟式テニスに励み、千葉県の県大会に優勝するなど、全国レベルで競技してきた。その後は軟式テニスの実績から実業団に誘われる事もあったが、その誘いには乗らず、父の兄の代から営業している今のお店で父の下で修行をする道を選んだ。もともと、お店を継ぐ気持ちがあったので、すぐに決断できた。

ただ、継ぐにしても、多くの料理人がそうであるように、先ず外に出されて修業した後、実家に戻ってくるものだと思っていたが、父の方針で他で中途半端な技術をつけるより自分の下で修業をした方が身になるということで父から直接、和食の基礎を教わった。

20年目の38歳の時に父が癌で亡くなった事により、そこから突然、お店の経営者としての一歩が始まった。今までは料理人として仕事をこなしていたが、スタッフや売上の管理を学び、父がやっていたメイン食材である伊勢海老の入札を行うようになり、一気に忙しくなった。今でもなかなか慣れない状況はあるが、父が残したヒットメニューである伊勢海老定食を主軸に地域の方々と共にいすみ市が盛り上がるような活動にも参加しながら今後の展開を

図っている。

【経営していく中で一番大変だった事】

一番大変だった事は、今まで父がずっとやってきた伊勢海老の入札だ。

伊勢海老は時期と取れる量によって価格がかなり上下する食材の為(4,000円〜10,000円/1kg)、入札学の読み合いが非常に難しい。最初の頃は全く仕入れることが出来ず、昔から付き合いのある漁師さんになんとか譲ってもらうなどして仕入れを確保するほかなかった。何度もチャレンジし、その日の浜の状況や他の仲介人(入札をする人)の表情、市場の雰囲気を感じ取れるようになってやっと、入札が決まるようになってきた。伊勢海老はウチの店のメイン食材で、多くの観光客がこの食材を求めてくる為、絶対に欠かすことが出来ないだけに、ウチ特有の課題かもしれないが非常に苦労した。


※「かねなか」さんは仲介人として伊勢海老の入札権を持っている為、お客様の手元に届けるまでの中間マージンがかからず、安く提供できる仕組みがある。


【ターゲット】

いすみ市の海産物を楽しみに来られる観光客。

バスで来られるお客様が昔は多かったが、時代の流れとともに観光客の数が少なくなってきている。

現在は、いすみ市の市役所の方達や漁業組合、民間で協力して街全体を盛り上げるための活動に力を入れており、観光客増加を目的に動いている。


【取材担当所感】

中村オーナーの取材を終えて、一番印象に残ったのは、本人曰く、昔ながらのいかにも職人気質の頑固なお父様のもとで20年間も修業をしてきたにもかかわらず、非常に物腰が柔らかいということだ。表面には出さないようにされているのかもしれないが、10代から実家をついで料理の道で歩んでいくことを決断していることを考えると、内面には非常に熱いものがある方なのだと思った。