(だいたい)同人活動をはじめて10周年を迎えました
伴坂ですこんばんは!
タイトルにある通り、同人サークルとして活動を始めてから早いもので10年が経過してました。早すぎ!!
かつて20歳だった伴坂は今や30歳。完全におっさんの仲間入りです。
まぁ10年間ずーっと活動してたっていうよりは合間合間に活動頻度が下がっていた時期があったり、他のことしてたりとか色々ありましたが……
10年も経ると色々なことがあるものですね(意味深)。
今日の記事はそんな10年間をざっくり振り返ってみよう! というものです。
伴坂の自己紹介も兼ねているので読んでくれると嬉しい。
10年前頃の出来事から現在に向かって書いていくよ!
■商業シナリオライターになる! と勢いのまま上京
2010年前後にリリースされたエロゲに当時ドハマりして、自分の価値観が180度変わるほどの衝撃を受け……その結果、シナリオライターを目指すようになりました。
高校が就職校だったこともあり18歳の時点で就職していたんですが、その翌年に就職先が経営難に陥ってやむなく退職し、時給の高いアルバイトでお金を貯めて……
そして特に実績も何もないまま、就職先もバイト先も決めずに勢いだけで上京しました。(なんで????)
しかし引っ越し後に残っていた貯金は約15万だけ。
文字にしてから改めて思うけど……ば、バカすぎる……!
■無理でした(即落ち2コマ)
実績もない上にそもそもシナリオライティングスキルも乏しかった伴坂は、当然応募に全落ち。
よくよく考えたら当たり前の結果すぎますが、この時はなぜか『俺はできる!』という謎の全能感がありました。若さゆえの愚かさ。
しかし現実は無情で、底をつく生活資金!
創作活動するどころか生きるのがままならないレベルでした。
このままではヤバいと思って……
■そして就職
確かイン〇ィードか何かで見つけた求人に応募すると、なぜか面接の時点で採用が決定。
生活が少しでも良くなることにかなり安心したことを覚えています。
しかしその求人の文言は……
「アットホームな職場です」「社員同士の仲が良い会社です」
あっ(察し)
細かくは書きませんがアルバイトかよってくらい給料低かったので就職後しばらくは夜間にアルバイトを入れていたのをよく覚えています……。某ドーナツ屋さんで閉店作業を手伝ったり日雇いでオフィス引っ越しとか舞台撤去とかしてたなあ。
あとこの頃「何者かにならなければ!」って意識が強すぎて、何故か仮歌オーディションに参加したりしてました(落ちたけど)。薄暗い駐車場で30人くらい集められて一人ひとりアカペラで歌わされてたんだけど、今考えたらもっと効率良い方法あっただろって感じだ。
無計画さがしっかり裏目に出てるのがよく分かる。今振り返ったらまるで別の人の人生みたいだ。
■そして初頒布へ!
上京しつつシナリオ制作を進めていた作品を、上京した翌年の冬コミで頒布しました。
transit - an Extrasolar human(s) - というタイトルのビジュアルノベルです。
確かシナリオ35万文字くらい書いた記憶がありますが、よくもまあ劣悪な生活状況でやり遂げたな……と。
スクリプトも全て自分でやりましたが、それ以外の部分(主にイラスト、音楽、動画)はかなり多くの人に助けられたなという感想。
というかよく助けてくれたなという気持ちです。ありがとうございます。
ただ振り返ってみると当時の伴坂の心情がありありとシナリオに出てるので、いま自分で読み返すのはちょっと恥ずかしいかも。
でもその時は「自分の価値観を誰かの心に響かせる」ことばかりを意識していたし、自分のシナリオが一番だ!! という自惚れもありました。
余談ですが……この時協力してくれた方の一部は今でも関係が続いていて、ありがたい限りです。
今はもうどこにいるのかも分からない人もいるけどね。
関わってたことはちゃんと覚えてるよ。
■新たな制作、しかし……
自サークルでのゲーム第2弾と、それとは別で美少女ゲームを制作するプロジェクトに参加してました。しかし結論から言うと両方ポシャってしまった!
詳細は省きますが……集団制作の難しさをひしひしと感じた経験です。
■なんやかんやで再転職
給料UPのために転職。(本ッッ当に転職できてよかった! 本ッッ当に!!)
この時が7年前くらい。この頃はゲーム制作から離れつつも友人の作詞などを手伝ってた記憶です。
あとイラスト全然描けないのに二次創作(デレマス)のイラスト本描いたりしてました。
創作とは関係ないけど、このころ確か人生初の街コンに参加して、気が付いたら情報商材売りつけバトルに巻き込まれたこともあったりしました。伴坂は騙されやすい性格だからあまり騙さないでほしかった。でも誘いをちゃんと断った後は何故かエロの話で盛り上がったりしました。エロは世界を救う。
■金銭面の安定と精神面の不安定
再転職して金銭の安定を得たのと反比例するようにメンタルは絶不調を迎えていて、常に何かに怒ってるみたいな状態でした。この頃は人間関係やら何やらで色々あって後に伴坂暗黒時代と呼ばれるのでした。(自称です)
今では見る影もないよ! ホントだよ!
■文芸部、始動!
明里さんとともに同人ゲームサークル『文芸部』としての活動を始めることになりました。
『そらのひらけたばしょ』は元々明里さんが過去に作っていた企画で、企画:明里さん、シナリオ:伴坂としてスタートすることに。
アップデート前のジャケットイラスト↓にも今では懐かしさを覚えます。
↓作中のスタッフルーム
制作期間はトータル2年ほど。(シナリオの執筆にかなりの時間をかけてしまった……!)
今でこそ『そらひら』は多くの方にプレイいただけたり感想をいただけたりで大変嬉しく思っております……!
が、制作期間中はシナリオのクオリティアップを目指して修正を繰り返す中で自分が意識出来てないポイントを自覚したり……。自分一人で作っていたら気づけなかったポイントが多数あって、結果的に自分の成長につながる制作ができました。付き合ってくれた明里さんには頭が上がらないですね。
2020年の秋コミティアで出題編のみ収録されたパッケージをリリース、その翌年に解答編を追加したDL版をリリースしました。
■初の音声作品シナリオ
過去に所属していた『ときくま』というサークル名義でR-18音声作品を2点ほどリリースしました。
元々伴坂が音声作品好きというのもあり、実はずっとやってみたい気持ちがあった!
この時点で2年前くらいかな?
R-18テキストを書いて出すという壁を越えられた気がします。元々エロゲライター目指してたのに壁を感じてたのもおかしな話だけど。
ちなみに、のちにmacrophageとしても音声作品を1作リリースしてます。この頃は色々やってるね!
■文芸部での新作リリース!
『コンプレックスを抱えたアイドルもの』というテーマで、『マスクアイドル・アイデンティティ』というノベルゲームをリリースしました。
(本作で企画・シナリオを担当しています。)
伴坂の思うアイドル観を詰め込んだり、好きな絵描きさんに立ち絵をお願いしたり……かなり自由にやらせてもらいました。(ちなみに伴坂はナナシスとかアイカツとかすきです)
心の機微が繊細で真に迫っている、といったレビューをいただけたことも!
■『そらひら』ボイス付き版リリース……!
Vtuber事務所『ぽいそーれ』さんに協力いただき、なんとそらひらをフルボイス化することに!!
このボイス実装のアップデートを反映したのが今からだいたい1年前ですね。
伴坂にとって、自分のゲームシナリオに声がつくのは初めての経験。
感動したのをよく覚えています……!
出演者のファンの方々にも新しく知ってもらえて、とても良い機会となりました。
何よりも演技そのものがかなり良くて、ボイスデータを受領した際には「これだよこれ!!」って思わず小躍りしたりしてました。
演者の方々には本当に感謝です。
ボイスに関しては以下ツイートのツリーからCV付きの動画が見れるので、是非確認してみてください!
■初めてのフリーゲーム公開
macrophageとして『クソを集めて、巨大な畑を作るのだ!』というフリーゲームを去年の9月末頃に公開しました。
〇Windows版
〇Webブラウザ版
大半をフリー素材に頼りつつも、3か月でシナリオ制作~ゲーム完成までをやり遂げたことは何気にけっこう自信になったりしてます。
この辺りからコンスタントに制作できるようになってきた気も。
ちなみに初のフリゲがどうしてこんなタイトルなのかは過去記事を見ると分かります。ふざけてたわけじゃないんだ……!
■文芸部として冬コミ(C103)参加!
DL版としてリリースしていた『そらひら』ボイス有り版に加え、作中に残った謎を明らかにするための追加シナリオを用意したものを2023年の冬コミで頒布しました!
けっこう〆切直前まで追加シナリオのクオリティについてやり取りして、より良い形を模索してました。明里さんと自分の良いところを掛け合わせて、結果的にかなり良いシナリオになったと自負しています!
当日は1時間程度で完売したことに驚きながらも嬉しかったですね。
プレイいただいた感想には極力目を通しています……!
なおC104(24年夏コミ)にも参加申込中です!
■そして今に至ります
根幹部分は今も変わらず『ゲームシナリオを作ること』がメインの活動を継続してますが、今はその『書いたシナリオをより多くの人に見てもらうためには?』を考えつつ、現在は様々なアプローチにチャレンジ中です。
続けるほど創作には正解がないことを思い知らされる反面、自分の中で大事にしたい意識や動機なんかは最初の頃と比べるとかなりアップデートされていて、以前よりも視野が広がった感覚があります。
でも前述した内容とは比べ物にならないくらい、色々なことにチャレンジしてる人が伴坂の周りには多いです。新しいことをやろうと思えるのはそういう環境に身を置けてるおかげかもしれません。
この10年を通じて人に恵まれたなと感じることがあまりにも多い……!!!
直近では現在制作中のプロジェクトの完遂を目指しつつ、
個人としてはさらなるステップアップを目標に、
引き続き活動していきます。
これからもよろしくね!
伴坂