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【シン・社長通信】30周年に向けてのスタート

2024.03.26 01:19


「春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の、細くたなびきたる。」


有名な清少納言の「枕草子」の一節です。

現代語訳にすると、

「春は夜明け(が良い)。(日が昇るにつれて)だんだんと白くなってゆく山際の空が、少し明るくなって、紫がかった雲が、細くたなびいている(様子が良い)。」となります。


私は毎朝出勤前に近所の妙見社にお参りに行くのが日課なのですが、3月になると「春はあけぼの」の光景がこの神聖な場所で体感できます。

夜明け前の東の空をバックにそびえたつ神社が、あさもやとの相乗効果で何とも神々しい。さらにホトトギスの鳴き声が、静寂な空間に響く。厳かな朝のルーティンを終えて会社に向かう。ほんの1カ月前までは、同じ時間に南の空にオリオン座が見えていたが、日に日に日の出が早くなっていることに、季節の移ろいを感じます。暖冬とは言えまだまだ寒い日もある。三寒四温を繰り返し、春がやってくる。


今年も3・11がやってきた。あれから13年、被災地の公共インフラなどのハード面での復興は進んだが、「心の復興」は道半ばである。

本年3月11日の毎日新聞朝刊の社説より一部引用すると、「同じ被災地でも地域によって復興の度合いやスピードは異なる。仙台など都市部がにぎわいを取り戻す一方、甚大な津波被害を受けた沿岸部では、暮らしや産業の再建が思うように進んでいない。地域のつながりをどう保ち、コミュニティーを守るかが大きな問題になっている。」とある。

能登半島地震でも同様の問題が出てくるだろう。若者の都市部への流出、地域経済格差、少子高齢社会など構造的な問題の根は深い。



さりとて嘆いていてばかりでは始まりません。

我が社もこの先存続していかなければならない。社長就任から半年が経ちます。昨今の社会事情を踏まえ、改めて警備会社としての社会的使命を、そして我が社が次の5年をどう歩むかをみなさんに伝える場を持ちたいと考えました。

そこで25周年記念行事として4月27日(土)に社員集会を開催します。業務の都合上、どうしても何名かは現場出勤をお願いしますが、それ以外の社員の方は全員集合です。会社と社員、そして社員同士のコミュニケーションをしっかり取ってもらう場になればと考えています。

さらに今回は健康経営の一環として、山口県歯科医師会より小山会長をお招きして、口腔環境についての貴重なご講演をいただきます。口は禍(わざわい)のもとです。人様の生命身体財産をまもるためには、まずは自身の健康維持が大前提となります。この講演を機に「お口の健康」について考えてもらうきっかけになれば幸いです。


4月以降も次の仕事が控えています。年度末の繁忙期、「一味同心」安全作業に取り組んでいただき、気持ちよく新年度を迎えましょう。


代表取締役 加藤 晋(3月16日記す)