歴史学入門 だれにでもひらかれた14 講
2024.03.27 05:03
前川 一郎 編
昭和堂
出版年月日 2023/08/10
あなたは、いつ、どこで、何で、歴史を学んでいますか? 高校生から社会人まで、学び始めの、学び直しの一冊に最適!
第Ⅰ部 歴史学の見方と方法
第1章 歴史学――事実にこだわり、過去を通じて今を知る 前川一郎
第2章 歴史学の基本ルーティン――研究方法と論文の書き方 小林和夫
第3章 科学史――歴史的視野で科学の営みをとらえる 隠岐さや香
第4章 史学史――歴史学はいかに世界を認識してきたか? 浅田進史
第5章 海――海洋中心史観は陸地中心史観を超えるか? 鈴木英明
第6章 政治・社会思想史――歴史の天使は未来をまなざす 馬路智仁
第7章 歴史教育――公教育で歴史を学ぶとは 平井美津子
第Ⅱ部 過去を通じて現在を知る
第8章 グローバリゼーション――つながり、移動し、変化する歴史 太田 淳
第9章 国民と民族――なぜ人はネイションに縛られるのか? 中澤達哉
第10章 人種主義――複合的な差別のひとつとして考える 藤川隆男
第11章 ジェンダー――規範から自己決定へいたる歴史 小田原琳
第12章 経済成長と格差――なぜ世界には豊かな国と貧しい国があるのか? 小林和夫
第13章 帝国主義――国際社会の歴史的淵源を考える 前川一郎
第14章 戦争――カテゴリーの暴力を超えて 五十嵐元道
いつのまにか、歴史の書き手と読み手との関係、すなわち社会における歴史学の位置は大きく変容している。そのことにどれだけの歴史学者が気づいているだろうか。本書は、だれもが歴史をもっと楽しむために歴史学をどう活かすかを、読者とともに考える入門書である。