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~闻韵记~ 第二记:潮州旅行 ~茶館編~

2018.11.17 19:11

 こんにちは

 先日妻と二人で広東省のお茶の街「潮州」に1泊2日の旅行に行ってきたのでそれを掲載していきます。長くなってしまうので今回は「観光編」「茶館編」「食事編」の3つに分けて掲載していきます。それぞれ気になるものを見ていただけたらと思います。

 本当は広東省の銘茶「凤凰单丛」の産地、鳳凰山まで行きたかったのですが、時間と情報入手不足により断念しました。


 それでは潮州旅行「茶館編」をはじめさせていただきます。

まずこの潮州では中国の中でも特に飲茶文化が盛んな街です。特に観光地区でもある「牌坊街」は茶館の激戦区でもあります。大小問わずたくさんの茶館・茶亭があります。今回私は中国の情報アプリ、「大众点评」より2018年11月17日までランキング上位だったお茶館におじゃましました。もし参考にして行ってみようと考えられた方は行く前のもう一度店舗の確認をしてから行ってください。

 次に中国における茶館についてはいくつかタイプがあるので参考までに紹介させていただきます。

・茶葉の販売をメインとした茶館(茶店)

 こちらは茶葉の紹介からお茶の試飲まで全て店員さんがしてくれます。中国語でのやり取りが必要となります。お店によっては以上にお勧めの茶葉を進めてくる場合がありますが茶葉の種類は非常に豊富です。私はほぼこのタイプの店で定員さんと会話、値段交渉をし茶葉を購入します。

・茶室を提供する茶館

 こちらはお店側が茶室を提供しお客様自身でお茶を淹れていくタイプとなります。店員さんにお願いしたら初めの方が店員さんが淹れてくれると思います。料金形態は店舗のよって違いますが、ほとんど部屋単位(茶葉1~2種類と茶菓子のセット込み)で100~300元前後かと。部屋の大きさに設備によってこの値段は変わってきます。茶葉の持ち込みも可能です。お店によっては食事を提供している場合もあります。

・上記2つを兼ねているタイプ

 こちらのタイプの茶館はお茶の教室であったり、イベントで使ったりすることが多いかと思います。ちょうど今私が一番お世話になっている「大高中国茶(広州店・上海店)」がこのタイプに属するのではないでしょうか。

 

 大体こんなところだと思います。正直どういう形態のお店のなのかインターネット上の情報だけでは不十分なところが多々あるので、実際に行ってみないとわからないというのが正直な感想です。

それでは早速今回行った紹介させていただこうと思います。


 まず一軒目のお茶館『喜心斎 潮州工夫茶』というお店になります。こちらのお店は大通りに面しており、たぶん一番入りやすいお茶館かなと思います。スタッフさんにも丁寧に接客していただいて非常に良かったです。また、たまたま先週広州在住の日本人の方が来店して、自分もその方とお知り合いだったということで非常に話が盛り上がりました。

 こちら茶葉の販売・茶室の提供、両方を兼ねているタイプの茶館になります。

 では早速店内をみていきます。

 店内に入ってすぐバーカウンター型の席があります。私が将来茶館を開くとした時のイメージそっくりです。カウンターの後ろにはお土産用に適した茶葉のセットがいくつか並んでいます。

 店内の茶葉は全て凤凰单丛となっています。数多くの種類の香型が置いてあり、地元でしか手に入らない希少価値の高いものもあります。

 また单丛の茶樹から作った紅茶「单丛紅茶」も販売されています。

今年のお勧めは近年流行の「鸭屎香」「杏仁香」だそうです。大高中国茶でも取り扱ってる高級品質になります。私は今回なかなかお目にかかることは出来ない「肉桂香」とその他数種類勉強のため購入しました。

 茶葉の他にも店内には茶器も数多く取り扱っています。自社で作ったものもいくつかあり、私はその中で今回紫砂壶を購入しました。購入した理由は潮州のの泥を使って紫砂壶をで使っているものがあり、それと自分の好みの形があったのでついつい購入してしまいました。


 商品の説明も1つ1つ丁寧にしてくださいました。こちら時代は忘れましたが、かなり前の時代に作られた茶盤と品茗杯になります。丸い円柱型の茶盤、3つの品茗杯、小さい蓋椀もしくは紫砂壶を使うのが伝統的な潮州のスタイル(潮州工夫茶)となります。

 こちらが潮州工夫茶で使用する品茗杯(若深杯)となります。

「质薄如纸,色洁如玉」という言葉があり、意味は「質は紙のように薄く、色は玉のように白い」という意味になります。その名の通り非常に薄い品茗杯を使用するのが伝統的なスタイルになります。非常にきれいです。


 こちらの自社で作っている茶盤らしく使っていくうちの右から左のように模様が入っていき、味わいのある形になっていくらしいです。



 さてこちら2軒目になります。茶館名は『喃妙茶舍』です。こちら大通りから一本路地に入った場所にあり、ちょっと入るには敷居が高そうですがせっかく来たので入っていこうと思います。

 入って入り口は潮州工夫茶の茶器のセットが展示されてました。


 こちら入ってからすぐ見える中庭になります。入口から入ると「ピンポーン」とお客さんが来たことを知らせる音が鳴ります。普通は店員さんが来ると思うのですが、私たちの場合は来ませんでした。ちょうど12時前後だったので食事中で気づかなかったかもしれません。見つけてくれたらすぐ対応してくれました。

 こちらはの茶館は主に茶室の提供をメインにした茶館になります。茶葉の販売も行っています。写真ではわかりずらいのですが中庭を中心に茶室が大小8室前後あります。茶室の雰囲気もそれぞれ違い、現代風な清潔感があり綺麗なタイプ、近代的でレトロなタイプ、古民家を意識したようなタイプなどあります。また水の沸かし方も違い、現代の電気で沸かす方法、伝統的な炭を使って沸かす方法など非常にこっています。

 ちょっと茶室をみていきたいと思います。

 このような雰囲気です。もっと大きくきれいな部屋もあります。


 今回私たちは使用したの2~4人用の靴を脱いで入る座敷タイプの部屋です。

この部屋の長所は・・・ずばり寝れることです(笑)ちょうど歩き疲れていたのでぴったりでした。フカフカのクッションもあり、ドアも閉めれる・エアコンもあるので快適です。店員さんの頼んだら虫よけのお香も焚いてくれると思います。しっかり休ませていただきました。

 今回は無難に凤凰单丛(蜜兰香)を頼みました。正直茶葉はまだ信用できなかったため今回はあえて薄めに入れて、味を楽しみました。茶葉の質はまぁまぁといったところでしょうか、部屋代とセットの茶葉なので高級なものは提供しないでしょう。しかし、ここの茶館の素晴らしいところはここからです!!

 こちら部屋代のセットの茶菓子になりますが・・・これが非常においしかったです。

上のものが「梅花圈」、下が「番薯条」になります。さらに妻は「瓜子」という「ひまわりの種のお菓子」を注文しました。これも通常のとは違い独特の香りがついていておしかったです。

 こちら料金になります。茶葉・お菓子を追加する場合さらに追加料金が必要です。値段が上がるにつれて茶葉の等級・希少度が上がっています。部屋の使用料が最高2時間で延長する場合は1時間ごとに38元プラスという形ですね。

 歩き疲れて足をしっかり休めたい時にお勧めの茶館だと思います。


 3軒目のお茶館になります。ここは観光目的ならぜ是非お勧めした茶館になります。館名は「載陽茶館」です。

 ここは大通りの奥の方で、小路地に入ったとろこに位置しています。ちょっとした博物館を思わせるような入口となっております。


 門を入るとこのような玄関となっています。昔の潮州の茶館をイメージして作られたものだと思います。多分壁に貼られているのは昔の広告でしょう。

 もうお分かりかと思います。そうここでは生で中国の伝統的な音楽の演奏が聞けたり、歌を披露してくれたり、喜劇が観れる茶館なのです。時には真ん中のテーブルを片付けてダンスパーティーをすることもあるそうです。時間帯は午後部(2時頃~)と夜部(6時頃~)と2種類あります。

 1階席・2階席、テーブルの大きさなども含めて150元前後~300元前後だった思います。テーブル単位の会計となります。茶葉とお菓子もセットです。

 1・2階には茶席の他に潮州の文化・歴史の展示スペースが設けられています。これだけの見学は不可能となっています。ちゃんとお茶館の料金を払った人が見れるとう決まりみたいです・・・一応・・・

 

 茶葉を焙煎する機械があったので店員の目を盗んで開けちゃいました(笑)

中にはナッツ系の茶菓子が焙煎されています。これだ提供されるのでしょうか。


 今回私たちは2階席なのでそこから見学です。階段がやや急なので注意してください。

今大体2時くらいです。まだお客様は少ないですが、これからツアー団体や地元の方が少しずつ集まります。

こちらは3時くらいになると思いますが、演奏が始まり人が集まっています。夜はもっと賑やかになるそうです。

 さぁ始まりました♪♪今回は音楽の演奏と喜劇の2種類です。

普段なかなか見る機会がないので貴重な体験です。

この講演は大体2時~夜の営業の6時までで4回くらい行われます。利用可能時間は2時から夜の営業時間の6時までずっといられます。

 茶席はこのような感じです。正直茶器の質・茶葉の質はそこまでよくありませんが、まぁそれがメインではないのでいいでしょう。こちらが全てセット込みの価格となっています。

茶葉の持ち込みも多分可能です。


 最後に茶器のお店を簡単に紹介します。こちら茶器の専門店になりまして、ちょっとした美術館にあるような作品が展示されています。美術館と看板に書いてありますが・・・

 写真のように茶器が並んでいます。

写真を撮り忘れてしまったのですが、紫砂壶、色鮮やかなお皿までたくさん売っています。

私の妻がここで気にいった紫砂壶があったので購入しました。


以上で茶館編は終了になります。

閲覧ありがとうございます!!