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岡山大学 清田哲男研究室

アンクスジシュケン3月27日

2024.03.28 01:59

3月のジシュケンに行ってきました。

今回の実践のご紹介は、落合中学校の平野先生です。


「クイズ絵文字」という、本を紹介するために文字をデザインし、当ててもらう題材です。


左右への動きが激しい学びの扇でしたが、遊び(P:Play)と教授(DI:Direct Instraction)の境目はいったいどこにあるのでしょうか?


・遊んでいるってどういう状態を想定している?

→ここでの「遊び」は、学んだことや経験をつかって自分で決定しようとしている活動を指している。

→自分と対象(もの、こと、ひと…)との関係を自分でつくることができること。


例えば、

DIの場合  先生「薄く塗りなさい」

→先生によって方向づけられた絵の具と自分との関係

Pの場合 自分「ペタペタするなぁ」

→触る対象である絵の具と自分との関係


このDIとPの境目は、パッと切り替わる子もいますし、「ちょっと触ったみてもいいかな…」という風に、だんだんと替わる子もいます。


また、自分で一度決めたことであっても、不安になって「先生これでいい?」とDIに戻ろうとする子もいます。


平野先生のお話では、今回の授業で想定外だった生徒の動きとして、

   ・1文字と指示しているのに、2文字目を

  描こうとする

   ・背景を描いている生徒を見て、他の生徒が

  背景も工夫していいんだ、となっていた

というものがありました。

2つ目に関しては、生徒にとって、この後PやDIに入っていくきっかけになりそうな気づきだと思います。

DIには、友達の作品も含まれます。

道具や先生、友達の作品、自分の作品との関係を、どうつくっていくのか、その過程で子どもたちはたくさんのことを学んでいるのかもしれません。


教師はPとDIの間のゆらめきを見ようと努力し、子どもたちのPとDIの間の自己調整を促すことが必要なのだと学びました。 


次回ジシュケンは4月27日です。


スイミー