2024年4月のメッセージ
命光り輝く美しい季節、4月がやってきました。
長いトンネルのような冬を抜けると、そこは桜吹雪だった…。
しっとりと落ち着いた冬も大好きですが、気温が上がって目に見える世界がふぁっと色づき始めると、心にも色彩が戻ってくるような感覚があります。
それぞれの場所で、いかがお過ごしですか?
熊本は雨の多い3月でしたが、今日は爽やかな晴天。
自転車をかっとばして江津湖を一周、写真を撮ってきました。
我が家の菜園にも、種から育てたかわいいお花がたくさん咲いているので、今回のブログに載せています。
熊本市では先週から桜が咲き始め、今は5~6分咲きでしょうか。
極上に美しい桜が湖の淵を淡いピンク色に染めています。
江津湖周辺では老若男女、お花見を楽しむ大勢の方で大賑わい。
子供たちは半裸で水遊びもしくは魚採り、「またこの季節が廻って来たんだな」とほほえましく眺めていました。
4月は、過ごしやすい気候ではありますが、年度末・年度初めでさまざまな変化があり、疲労を感じていらっしゃる方も多いのではとお察しします。
上手に休憩をとって、目に見える不調になる前に、疲れを癒していけたらいいですね。
雨が多く、風が強い日が多いのも、春の特徴でもあります。
アーユルヴェーダでは、このような気候はすべてのドーシャ(質)を乱すといわれていて、個々人の弱いところに、疲れやストレスが出やすくなります。
対処としては、
・疲れすぎている人は休息とマッサージ
・頭がカッカしている人は一人で静かに過ごす時間(習慣のある方は瞑想)
・気持ちがどーんと重く沈んでいる人は、ヨガやお散歩、サイクリングなどの軽運動
というのが、アーユルヴェーダ的に薦められています。
寒い場所や、風が強い戸外に長時間いることもドーシャを乱す要因になりますので、
お花見など戸外のレジャーの際には、そのような環境に長時間いないようにすることと、服装や温かい飲み物などで調整されるといいかな、と思います。
4月のスタジオでのヨガレッスンは、初めましての方々も多くご参加くださいますので、みなさんのその日の状態を見ながら強度や内容を調整しています。
どのクラスでも、心身の新鮮なエネルギーを感じながらじっくりとポーズをとっていくことと、引き続き短い瞑想で心を静かに整える時間を大切にしていきます。
これからヨガを始めたいという方、平日の午前中のお時間が合いましたら、ぜひご参加ください。
お久しぶりの会員の方も、いつでもお待ちしています。
5月19日(日)江津湖早朝ヨガ、6月23日(土)週末オープンクラスはどなたでも大歓迎ですので、初心者の方もお気軽にご参加ください。
さて、2024年度が始まりました。
4月に新年度が始まるのは、世界でも日本だけだそうですよ。
新生活をスタートされる方、家族の新しい門出を支える方、そしていつも通りの生活のみなさまなど、お立場でさまざまかと思います。
私は、昨日までは年度末の直接的・間接的なお別れに相当しょんぼりとしていました。
ところが、4月1日になったとたん、心の中からワクワクどきどきが溢れてきて、昨日とは全く違う風景が目の前に広がっていて、びっくりしています。
単純だなぁ…。
この冬は、2度のインフルエンザ(AとBのフルスロットル)に、発熱もちょこちょことあり、やる気は出ないし(特に家事)、口内炎は治らないし、
「これは、もしかして、免疫力の低下、および、まぎれもない老化⁈」
と、心身の変化を目の当たりにさせられる日々。
トホホではあるのですが、古典的なヨガの考え方では、
「年を重ねるほど、内なる知性が外に輝き出す」
そうなので、私の中のあるかもしれない知性が、いつの日か掘り出される日が来るのを、淡い期待と共に待っています。
この冬の不調を振り返ってみて、いくつかの起因があったな、と思います。
思い当たる節としては、4年近く続けていた毎早朝のオンラインヨガを11月末で一時中断してしまったこと。
これも、なぜそのような決断をしたのか自分でもよく分からないのですが、「オンラインでのヨガはヨガではない!」のような、根拠のない懐疑心のようなものにとりつかれていたような気がします。
数年間続けていたルーティンが、しかも一日の基盤を形作るような時間がすっぽりなくなってしまったことで、足元がぐらつき、心もとなさと寄るすべがない不安に押しつぶされるようになりました。
オンラインでの早朝ヨガを辞めてみて気づいたことは、この毎早朝の30分という時間が、単にヨガの練習だけではなくて、私にとってメンター(指導者)とのつながり、そして世界中のヨガコミュニティとのつながりでもあったわけで、私の生活には不可欠なプラットフォーム(土台)だったということです。
そして数ヶ月のお休みののち、4月から同じ早朝オンラインヨガを再開しました。
居場所に戻ってこれたという、安堵感。
先週末は、インド在住の先生とのオンライン哲学講座も受講しました。
オンライン、いいじゃないか。
だって、2024年だもの。
新しい価値観に好奇心を持って寄り添える、そんなしなやかさは、いくつになっても持ち続けていたいな、と思います。
振り返りとしまして、3月は2024年度1回目のYOGA座学会、そして週末オープンクラスがありました。
ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました。
どちらも、のびやかな感性をお持ちのみなさまとヨガの練習やヨガの学びをご一緒できて、本当に幸せでした。
YOGA座学会では、今回は紀元前の古典からインドで考えられている人間の構造についての学びと、ヨガ・スートラにある八支則から「アヒムサ(非暴力)」について考えました。
理論を簡単に説明した後は、シートを使ってのワーク、そしてそれを自分の言葉で相手に伝えるシェアリングを行います。
私が常々思うのは、自分の感じていることを言語化することで、自分自身を可視化できる、感情を見える形に置き換えることができる、ということです。
感情を言語化できないまま内側に滞留させていると、そのモヤモヤが突然強い怒りとなって、外に、内に爆発することがあります。
言葉にできない感情の爆発、ご経験ありませんか?
私は、あります。
外に出ればまだいいのですが、内に出てしまうと大変なことになってしまいます。
パタビジョイス氏(1915-2009)という、アシュタンガ・ヨガ創設者の有名な言葉に、
”Yoga is 99% practice and 1% theory.”
「ヨガとは、99%の練習と1%の理論である」
というものがあります。
「ヨガとは実践あっての理論」という解釈です。
私は、この1%の理論とは「言葉」なのではないかと考えています。
現代に生きる私たちは、古代から先人がつないできてくれた「言葉」によって、聖典や経典とよばれる書物によって、ヨガの考え方や実践方法について知ることができています。
ヨガに限らず、言葉をつなぐことによって人間は知性や理性を育んできました。
自分が、感覚器官や体験、外からの情報を通して感じていることを、適切な言葉で表すこと。
そして、言葉を書き留めることで、事象を刻印していくこと。
そのことで、”本質とそうでないもの”
とが、がはっきりと見えてくるような気がしています。
自分が眺めている風景は、どのような『窓枠』から見ているのだろうか。
『窓枠』とは私たちの知性、物事の判断基準、ヨガでいうところの「ブッディ」です。
同じ風景を見ていても、その切り取り方は人によって千差万別なのだ、と理解する。
そのことで、自分の外の世界に過度な期待をしたり、何かに依存してしまうことを減らすことができるのではないでしょうか。
言葉を丁寧に扱っていれば、おのずと「アヒムサ(非暴力)」につながっていくのでは、とも思います。
さて、暖かくなってきましたので世の中もさまざまなイベントが行われますね。
aozora yogaでも、不定期でイベントレッスンを行っています。
春の江津湖早朝ヨガは5月19日(日)6:00-7:00頃、お申し込み受付中です。
初夏の江津湖、静かに一人の世界にひたるもよし、ご家族やお友達と朝食ピクニックがてらご参加頂くのも楽しいと思います。
また、6月23日(日)に週末オープンクラスを行います。
こちらのクラスもどなたでもご参加いただけますので、ヨガ初めての方も歓迎いたします。
(妊娠中の方、お子様連れはご遠慮いただいております)
6月は夏至の日が「国際ヨガの日 International Yoga Day」ですので、
ヨガの考え方にも触れるような、そんな時間にしたいと考えています。
快適な季節は年々短くなっていますね。
4~5月、個人的には野山にキャンプに行って自然の中にどっぷり身を浸したいな、と切望しています。
それから、踊りたいです。
くるくる回りたい。
みなさんは、どのような気持ちで4月を迎えていらっしゃいますか?
ワクワクするようなご予定はありますか?
華やかな季節ですが、困難の中におられる方もいらっしゃるかと思います。
ご自身の内なるエネルギーが、立ち止まりそうになる歩みを、そっと後押ししてくれますように。
みずみずしい喜びにあふれる、
素晴らしい春の日々をお過ごしくださいね。