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ZIPANG-2 TOKIO 2020 御蔵入の民「奧会津 金山町(その1)」

2018.11.21 05:45

このたびの平成30年 7月豪雨、9月台風並びに北海道大地震により、亡くなられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。 


【金山町】プロフィール 

町の概要

金山町は、福島県会津地方の南西部、奥会津といわれる地域にあります。
町の周囲は800メートルから1300メートルの緑豊かな山々に囲まれ、北部は新潟県に境を接する越後山脈の急峻な山並みが広がります。


町の中央部には南西から北東に向かって“はるかな尾瀬”を源流とする清らかな流れを持つ只見川、そこに流れ込む滝沢川、山入川、霧来沢、野尻川などの中小の河川が深い渓谷を刻み“日本の原風景”ともいうべきたたずまいを見せてくれます。


町の東部には沼沢火山の噴火によって出来た二重カルデラ湖である「沼沢湖」が四季折々に神秘的な景観を見せてくれます。


金山町では町内のあちこちから縄文時代中期の土器がたくさん出土し、その頃にはすでに人々の生活の営みがあったとされています。


中世には、この一帯は会津四家の一人といわれた山ノ内一族の支配にあり、山ノ内は横田にある中丸城を中心に七つの城を構え、現在の集落はこの頃に形づくられています。江戸時代には東部は「金山谷」、西部は「伊北郷」と呼ばれ、尾瀬を含む広大な幕府の直轄地である天領「南山御蔵入」の一角として「御蔵入の民」ならではの誇り高い生活文化を受け継いできた地域でもあります。


昭和30年に川口、本名、沼沢、横田の4村が合併して金山村となり、昭和33年に町制施行により金山町となりました。


総面積は293.92平方キロメートルでその90パーセントは森林地帯で、人口は約2,200人、約1,100世帯、大小30集落があり、高齢化率は約58パーセントと東北でも有数です。


「支えあいの町 かねやま」を目指し、住みよい町づくりを進めています。


金山町民憲章

一 自然を愛し、美しい町をつくりましょう

一 健康で、生きがいのある町をつくりましょう

一 教養を高め、文化の町をつくりましょう

一 親切をつくし、豊かな町をつくりましょう

一 決まりを守り、明るい町をつくりましょう

町章

金山町の「カ」の字を天に、「山」の字を地に図案化したもので、町民の和と積極的に町づくりに取り組む姿勢を表しています。


位置・気候

本町は、福島県の西部にあり、尾瀬の清流を源流として流れる只見川の中流域に位置し、越後山脈を挟んで新潟県に接しています。


磐越自動車道坂下ICから金山町役場まで約40分、会津若松からJR只見線では2時間ほどの所にあります。 日本海型の気候で、全国有数の豪雪地帯です。根雪期間は4か月にも及びます。


町の花【こぶし】

純白でかざり気のない花は、町の人々のあたたかな心のふれあいを表わしています。

花言葉:友情・自然の愛・友愛・信頼・歓迎…


町の木【桐】

金山町の特産として生活に密着し、厳しい自然の中で育ちゆく姿は町の発展を象徴しています。


町の鳥【かっこう】

山あいにこだまするのどかな鳴き声は、平和で素朴な自然を歌っています。


教育と福祉

現在、町には、川口保育所と横田保育所、金山小学校と横田小学校、金山中学校と県立川口高校があります。 豊かな自然環境の中で明るく伸び伸びと人間性豊かに育つように、一人ひとりの個性を尊重したゆとりある教育が実践されています。


金山中学校では、生きた英語に触れる機会をと、英語圏の先生を英語指導助手に迎え、実践的な学習に取り組んでいます。


 昭和35年には7パーセント台だった65歳以上の人口の割合は、平成28年4月現在58パーセントを超え、全国に先駆けて超高齢社会が進んでいます。


町では豊かな長寿社会を築くシルバーユートピア構想をつくり、先導的な高齢者福祉対策を進めています。


県立川口高校の社会福祉コースの設置は、地域の特性を前向きに捉えた取り組みでは、幅広い地域から入学希望者が増えています。


第1回 JR只見線を活用した観光ビジネス研修会を開催のご案内

☆「只見線全線復旧」は観光ビジネスのチャンスです!!


只見線活用連携体制構築実行委員会(事務局:金山町役場 復興観光課)は、2021年度に予定されているJR只見線の鉄道復旧に向けて、ローカル鉄道を活用した実践的な観光ビジネスについての研修会を開催します。

「生活にも観光にも使える公共交通」を目標に地域を盛り上げていくことで、地域連携や地域活性化にもつながると思います。詳細は下記のとおりですので、皆様のご参加をお待ちしております。


【開催概要】

■日時:平成30年11月29日(木曜日)14時00分~16時00分(会場13時30分)

■会場:金山町開発センター 1階会議室

■内容:

・「JR只見線は観光ビジネスの切り札です」…イベント列車のみならず、地域活性化への利活用について 

・「地域連携」の具体的な展開の仕方について 

・只見線沿線でない地域の観光に対する効果について 

・観光ビジネスを展開する上で受講すべき研修内容や取得すべきノウハウについてなど、観光ビジネスを展開する上での課題や問題点を出し合い、少しずつ実績と実践力を身につけることを目標とします。

※第2回目以降は、第1回で話し合った課題や問題点の解決方法を中心に、旅行商品の企画力、旅行エージェントへのセールス、マスコミ必勝法ノウハウ等も予定しています。

※申込不要・入場無料


■講師: 日本観光鉄道代表 野村浩志氏(前山形鉄道公募社長)

■事務局: 只見線活用連携体制構築実行委員会事務局(金山町役場復興観光課内)
住所:〒968-0011福島県大沼郡金山町大字川口字谷地393番地
電話:0241-54-5203(平日8時30分-17時15分)
メール:Fukkou@town.kaneyama.fukushima.jp 


参考

南山御蔵入騒動とは

金山町(教育委員会)は、「南山御蔵入騒動・南山義民喜四郎伝」を現代版組踊 息吹により公演。
沖縄に伝わる琉球古典芸能「組踊」の手法を、南島詩人・平田大一が地域に眠る伝承・伝説にアレンジを加え次世代の若者を中心に作り上げた感動の舞台が「現代版組踊」です。


1720年秋 南山御蔵入の農民が一揆を起こした。


年々厳しくなる年貢 更に、金納を減らし米納の強制・廻米・新規徴税・納期に、限界を感じ、下郷枝松の岩穴にて、代表47人が相談し、下郷の百姓800余人が、田島代官所を取り囲んだ事から、始まった。


南山御蔵入領とは、現在の南会津全域と大沼郡の大半、河沼郡の柳津の一部を含む石高55000石の幕府直轄地で、これを統治支配する代官陣屋が田島におかれていた。


翌年1月、百姓代表15名が江戸へ登り幕府勘定所へ13ヶ条訴状の訴状を差し出した。法度のはずの直訴状が受理されたことに百姓達は、一縷の望みをつなぎ、後登り18名が加わり、 領内全域の一揆態勢を整えた。


領内271ヶ村が結束強固な組織力で資金を調達し、代表33名の江戸訴人を支えた。 はじめ、これを軽くみていた幕府首脳を優慮させる事態までに立ち至ったのであります。 同4月、危機感をもった幕府は事態を収拾させるべく本格的な取り調べを開始した。


百姓の訴状を要約すると

1,高率年貢の引き下げ
2,年貢の江戸廻米の中止
3,年貢金納の村へ米納強制の反対
4,小穀割等の新雑税の廃止
5,郷頭制の廃止

等々であった。


数ヶ月に及び 江戸に滞在してねばる百姓の抵抗に、幕府は、これを押しつぶすには、 資金源を断ち、百姓の団結を分断するしかないと考えた。


惣百姓の代表を標榜する訴人達に、領内の百姓が本当に委任したかどうか、領内全戸を取り調べるという奇策をもって臨んだのであります。


代官陣屋を会津藩兵が警固する中で、1人ずつの取り調べに恐怖を感じた百姓は処罰を恐れ、態度を豹変させた。


大方の人が、強制されて資金を出した、村八分を恐れて加わった、などと申し立て、訴人の「惣百姓の代表」という大義名分は、もろくもくずれてしまった。


1722年7月幕府は、農民を扇動して一揆を策謀したとして、一揆の指導者と目される名主3名、百姓3名を斬首、(小栗山村の喜四郎は、田島で捕まり打首)見せしめのため、田島鎌倉崎にさらし首にした。取り調べ中に江戸で牢死者9名も、忘れてはならない。


しかし、百姓が差し出した願いは、幕府も認めざるを得ない部分もあった。幕府は直接百姓の要求を認めるのではなく、直支配を会津藩への預け支配に切り替えることで、

1,年貢米の江戸廻米の廃止
2,年貢金納への米納強制の中止
3,新雑税の一部廃止

等、百姓の要求が実現されたのであります。
6名の死は決して、無駄ではなかった。これら犠牲となった方々は、奥会津の人々によって「南山義民」と讃えられ郷土の誇りとして代々語り伝えられるだろう。


金山町の位置

緯度/北緯37度23分経度・東経139度05分

金山町は、福島県南西部の奥会津地域にあり、尾瀬の清流を源流として流れる只見川の中流域に位置し、越後山脈を挟んで新潟県に接しています。磐越自動車道会津坂下ICから金山町役場まで約40分、会津若松からJR只見線で2時間ほどの所にあります。



金山町へのアクセス

JRで

東京 東北新幹線 1時間20分➡郡山 磐越西線 1時間5分(快速)➡会津若松 只見線 1時間56分 ➡会津川口

東京 上越新幹線 1時間40分➡浦佐(小出) 只見線 1時間57分➡会津川口

※只見線は、平成23年7月30日の大雨の影響で、会津川口~只見駅間の上下線で終日運転を見合わせています。

なお、会津川口~只見駅間は代行バスが運行しています。

お車で

川口JCT 東北自動車道 216.4km➡郡山 磐越自動車道 64.8km➡会津坂下I.C 国道252号 34km➡ 金山町

川口JCT 東北自動車道 139.1km➡西那須野塩原I.C 国道400・121号 52km➡南会津町田島 国道400号 46kmyellow➡金山町 大泉JCT 関越自動車道 203.6km➡小出 国道252号 85km➡ 金山町

※国道252号は、平成24年7月23日より只見町から県境までの不通箇所が通行可能となりました。(一部片側交互通行)

国道252号を経由しての新潟県側から当町の乗り入れも可能となりました。
新潟中央JCT 磐越自動車道 80.3km➡会津坂下I.C 国道252号 34km金山町


続く・・・

本号は主に奧会津「金山町」のプロフィールについてご紹介いたしました。
次号は奧会津「金山町」の見どころについてご紹介いたします。


鎹八咫烏記
伊勢「斎宮」の明和町観光大使


協力(順不同・敬称略)

金山町役場 〒968-0011 福島県大沼郡金山町大字川口字谷地393
復興観光課 Tel:0241-54-5203(復興政策係)

息吹公演事務局 〒967-0321 福島県南会津郡南会津町井桁228 TEL:0241-78-7077

日原もとこ 氏
(風土・色彩文化研究所 主宰/東北芸術工科大学名誉教授)

世界の樹木


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