PP23 day07
リックさんとマリアさんが登場の7日目。
マリアさんがボーダーにいろんな種類のフラグメンツを描かれました。
まずボーダーの中に線を引いて区切るところから。05のペンで。「左からいくつか描いて、次に右から描いて、真ん中でなんとなく合わせると良いです。きっちり同じ幅じゃなくても大丈夫。」
マリアさんの線は力が入ってるところ、抜いてるところの加減が絶妙。
昨年、心臓発作か何かで倒れられて、その際右腕の神経を痛めて描けない状態が続いてらしたのですが、今回ペンを握りしめて線を引かれてます。
それが早くて正確で、びっくりしました。あんな握り方であんなに早く描けるものなのか?試してみましたが、とっても難しいです。私がやると線が斜めに入って、、スピードも、ゆっくりじゃないと描けなかったです。
あそこまですっ、すっと線を引くには相当練習されたのじゃないかと思いますが、そんな話は最初全然出ないんです。当たり前のようにペンを握って、何事もなかったかのように「描いてるもの」についての話を楽しそうにされてます。
「筆圧が違ってるのが良いよね。生き生きした線になるね。」
「同じピースが貼り付けてあるんじゃなくて、スペインやポルトガルの美しいタイル貼りみたいに、、、いろんな種類のタイルが混ぜ貼りにしてあるの。とっても綺麗よね。」
「全部手作りのタイルでね。機械で作ったのじゃなくて。」
線を長く一本で引くのではなくて、一つ一つが四角いタイルになるような感じで書いていきます。中にオーラ、コファーと言って角に線を引きます。額縁のような効果が出ます。
この中に、一つ一つ模様を描いていかれます。01のペンに持ち替えて、
ここで粘着テープで手にペンを固定させて描かれました。
「手に力が入らないから、ペンが握れるように工夫しました。」
「できるやり方で、できる事をします。」
と。一つ一つの模様、とっても綺麗に描かれるんです!すごいです!
一つ一つの小さな模様はフラグメンツと呼ばれます。
固有の名前がない、小さな四角や三角に入れる模様です。Zentangle Primer vol1という本にたくさんの模様が載っています。
「もうちょっと何か、、、欲しいな〜っていう時はオーラを描きます。」
「クレセントムーンを繰り返して、、フラクタルに。」
「ポークリーフを四隅から、、ポークリーフはどんな隙間にもうまく描けます。」
「ホリバーの組み合わせ、これはメタパターンが楽しいです。」
「ナイツブリッジ、碁盤のようなきっちりしたグリッドでなく、カーブした線でも良いです。」
などなど、お話が続きます。
色々なタングルの部分(成分)を取り上げて、小さなデザインを作ってフラグメンツにします。
「複製する、繰り返すことで素敵なモザイクになります。かっこいい陶板の詰め合わせみたいになります。」
マリアさんの手から次々といろんな模様が生まれてきます。
「この見本通りに描いてください、という提案をしているのではなくて、これにインスピレーションをもらって、描いてくださいね。」
「それぞれの人のペンから流れ出るものを見せて欲しいです。それがみんなに『ワオ!こんなの見た事がない!』って言わせるんです。」
模様を作るときには。オーラと、黒の塗りつぶしを使うと良いです。
シェーディングは「まだ細い鉛筆を握るのは難しいから」モリーさんが入れてくれたそうです。ボーダーとしてシェーディングされていて、一つ一つの模様としてのシェーディングとは対照的なやり方です。
つまり、両端にシェードを入れて、中程に白いハイライト、という方法です。
同じ方法で書いても良いし、違う方法でシェードしても構いません。
小さな模様を描くのは本当に楽しくて、いろんな模様を描きました。
全体ができてきたら、またシェーディングとハイライトを足そうと思います。