プレジャー艇隻数がこの25年で半減、我々は絶滅危惧種?
(事務局よりの寄稿記事)
今年は「仁尾マリーナ」の指定管理業者の切り替え年に当たっていましたが、ユニマットプレシャス社が継続してその業務を継続してくれることになりました。まずはほっとしたところです。届いた新年度の艇保管料の値上げもありませんでした。諸物価高騰の折、どうなのかな?と邪推していましたが、これもほっとです。しかし、ユニマット社の躍進ぶりはすごいですね、「夢の島マリーナ」の指定管理も獲得し、これで東京圏の有名大型マリーナ(佐島マリーナ、横須賀ベラシス、夢の島マリーナ」は、全てユニマットプレシャス社が担当です。
さて春のボートショー(横浜)も終わりましたが、例年なら各TV局が報道するところ目立った紹介もなく、4日間で3.5万人、往時の見る影もないです。1番驚いたのは、上記写真のデータ(国土交通省)です。それによれば1999年から2022年の23年間でプレジャーボート(クルーザーヨット、デインキーヨット、モーターボート)の隻数は34万→15万に半減、半減の要因はボート(特に25f未満の小型ボート)が56%、ヨット(特にデインキーが31%減)だそうです。これに対して大型ボート、クルーザーヨットはこれほど減っていません。
肌感覚で、クルーザーヨットとボートの大型化傾向は知っていましたが、プレジャボート市場全体の好況の結果ではなかったようです。
最もショックだったのは、プレジャーボートオーナーの平均年齢が72〜75歳という事実でした。そう申し上げている事務局役の私もここに手が届く年齢ですから、実態はもっと深刻かもしれません。もちろん長寿国日本ですから、あと5年後の調査では、プレジャーボートのオーナー平均年齢が77〜80歳となるのでしょう。あるいは、下船されるオーナーの次世代への譲渡が進み、逆に平均年齢は若返るかもしれません。次世代と言っても、その姿に若者を見出すのは難しいかもしれません。
追伸
このニュースの件、ある方に教えてもらったのですが、その方いわく「艇の大型化については所得階層の2極化もあるだろうが、JCIの検査対象がこれまでの長さ(12m)ではなく総トン数(20トン未満)縛りになったことが大きい。この規制緩和を機会に販売、メーカー側が小型艇ではなく大型艇シフトしたからだ。また近年は円安で(非居住者オーナーにとって)日本でプレジャーボートボート持つほうが維持コスト安になる」だそうです。