パンダ

今日の切り絵は、パンダです。今月、店に展示してあり、結構人気です。春になると「動物園に行きたいなあ」となぜか思います。というわけで今日はパンダの話しです。

１９７２年、日本と中国が日中国交正常化に合意した際、パンダが記念として、中国から日本に贈られました。私はまだ子どもでしたが、日本国中、大騒動だったことを覚えています。

日本に初めてやって来たパンダの名前は、オスはカンカン（康康）でメスはランラン（蘭蘭）でした。当時、上野動物園は大行列になりました。テレビで「３時間並んでも３０秒しか見ることができない」と報道していました。ウチにはまだ白黒テレビしかありませんでしたが、「パンダも白黒だから、丁度いいや」と母は笑っていました。デパートには、急にパンダのぬいぐるみが溢れました。

それまで、ほとんどの日本人は、パンダという希少動物を知らなかったと思います。一躍有名になりました。全国の小学校で「パンダ」というあだ名の子が急増したのもこの頃だと思います。

調べてみたら、パンダが初来日した頃の、家の動物園の大人の入園料が５０円でした(安い！)。今は６００円です(これでも十分安いと思います)。小学生以下の入場料は今も昔も無料です。子どもと庶民の味方、素晴らしい施設だと思います。