頭痛を鍼灸で頻度を下げる
頭痛には大きく分けて3つあり、①緊張性頭痛、②片頭痛、③群発性頭痛があります。
多くの人が前者二つです。
見分け方の特徴は
・緊張頭痛性頭痛ではデスクワークで夕方に起こりやすい、締め付けるような痛み、温めると改善する
・片頭痛では、起こる前に予兆で目がチカチカする(閃輝暗点)、ずきんずきんという拍動性の痛み、冷やすと改善する
です。
群発性頭痛はあまり見かけないですが、目の奥を刺すような激しい痛みが起こる、男性に多い
という特徴があります。
①緊張性の頭痛
原因はデスクワークにより同じ姿勢、目が疲れてきて首肩の血流が悪くなり起こります。
そのため、疲れが溜まってくる特に夕方に起こりやすいです。
また、天候も関係してくるのですがこれは漢方では水毒、中医学では津液停滞や痰湿を考えます。
現代でいうと、「身体の水分代謝がうまくいっていない状態」をいいます。
鍼灸では血流が悪くなって硬くなった部位をはじめ、首肩の血流を良くして筋緊張を緩和していきます。
意外にも、目の疲れは首の後ろ側の筋肉を刺激することで改善します。
後頭部には目に関わる神経が首のあたりに通っているため関与していきます。
そして、トリガーポイントと呼ばれるものもあります。
押すと痛いところが実は離れた部位にも関与していると言われており、そこを解消すると頭痛がおさまるというものです。
例えば、胸鎖乳突筋という首についている筋肉が頭痛症状の原因となることもあるのでそこを刺激することで日常生活が楽になることもあります。
ちょっと不思議ですね。
頭が痛いからといって、離れた部位を刺すと改善というのはなかなか理解が・・・
緊張性頭痛のセルフケアとしては、冷やすと悪化するので温めて血流改善をしていきます。
逆に片頭痛は血管が広がることで起こるので、カフェインで一過性に落ち着いたり冷やすと落ち着きます。また、引き起こしやすい食べ物にポリフェノールがあるため、避ける食品ではチョコレート、ワイン、チーズなどがあります。
片頭痛では漢方薬が効果を表します。
経絡では側頭部は胆経、頭頂部には肝経が通っています。
漢方ではこれらを改善していきます。
同様に、鍼灸でもこの経絡の流れをスムーズにして遠隔で経絡治療を行う事があります。