🖼絵画の中の帽子🎩🎓👒
2枚目:《 人の子 》
1964年これは彼の自画像。 普段からをボーラーハットをよくかぶっていたそうです。
『 Bowler hat・ボーラーハット・山高帽 』
堅く加工したフェルト製の帽子で、半球型のクラウンと巻き上がったブリムが特徴。
レスター第2伯爵の弟であるノーフォークの貴族エドワード・コーク
( Nobleman Edward Coke, younger brother of the 2nd Earl of Leicester )は、
gamekeepers (狩猟管理者) のために、馬上で低木枝から頭部を保護できるような iron hat という堅い帽子、シルクハットよりも優れた帽子を望んでいました。
彼は1849年8月25日にロンドンの紳士帽子店 James Lock & Co. を訪問し注文。
エドワード・コークの元帳
プロトタイプは、ロックのチーフハットメーカーであるトーマス・ボウラー Lock’s chief hat-maker, Thomas Bowler によって迅速に製作。
帽子工場はSouthwark サザークにありました。
12月17日にエドワード・コークはロンドンでこの帽子を手にした際、その耐久性を評価するために帽子に飛び乗ったり、2回強く踏みつけたとも言われています。
サザークにはさまざまな帽子工場あり、その一つの跡地がホテルになってます。
その名も"THE MAD HATTER HOTEL"
不思議の国のアリスに出てくるあのキャラクターの名前がついていて、ホテル内にはアリスのイラストとフェルトハットがたくさん飾っています。
詳しくは↓の記事を。
https://emera-beret.amebaownd.com/posts/275530
フェルト帽子を作る工程で、フェルトを硬くするためにゴムを染み込ませているので、とても硬く水にも強い帽子になっています。
ウィリアム・ボーラーが作ったのでボーラーハットや、
エドワード・コークから、コークハットなどとも呼ばれていたり、
ダービー伯爵が黒い飾りバンドを巻いたグレーのボーラーハットを被ってエプソム競馬場に現れたので、ダービーハットとも呼ばれています。
のちに紳士のシンボルとしてシルクハットやトップハットより、日常的に被られるように。頭を保護し耐久性もある帽子なので、19世紀後半にはイギリス、アイルランド、アメリカの労働者階級にも人気に。
当時イギリス・ストックポートに設置された工場では、年間50万個も生産していたそうです。*現在ストックポートには、工場の跡地を帽子博物館にして、ボーラーハットができるまでの工程を見せてくれます。
https://emera-beret.amebaownd.com/posts/4093258
https://www.tokiohat.com/hystory
時計じかけのオレンジの主人公アレックス。
舞台版の小栗アレックス
先日のエリザベス女王の国葬の際、郊外のウィンザー城に場所を移して埋葬式が行われたました。棺が城内に到着すると、通り沿いにはウィンザー城に勤めるスタッフが並び、女王の最期の帰還を出迎えました。
その中には、生前女王が愛したポニーのエマが、主任厩務員のテリー・ペンドリーに伴われて佇む姿が、彼が被っていたのもこの『 Bowler hat・ボーラーハット・山高帽 』
Photo: Andrew Matthews - WPA Pool/Getty Images
エマを連れて沿道に立ったのは28年に渡ってウィンザー城のヘッドグルームを務め、女王の馬を世話してきたテリー・ペンドリー。彼は女王と一緒に乗馬を楽しみ、毎年ウィンザー城で行われるホースショーにも同行していた。彼はエマに女王愛用のシープスキンの鞍を置き、その上に女王が馬に乗るときよく頭につけていた「エルメス」のスカーフをかけて女王を偲んだ。
頭を守りたいときには、ぜひボーラーハットを被ってください。