人間関係を円滑にする3つのスキル
Spark Lab(スパークラボ)の清川絹です。
「チームワークよく仕事をしたいが、なかなか人間関係がうまく行かない」
「がんばって仕事をしているが、なかなか評価されない」
「重箱の隅をつつくようなことばかり指摘する上司にうんざり」…
あなたは仕事で難しさを感じることはありますか?
仕事や生活のさまざまな場面で、人間関係は大きな影響を与えます。
人間関係がうまくいかないだけで、生活全体がどんよりしてしまうこともありますよね。
見える世界が変わった「反対側の人」の考え方
今日は、私の中で「知ることができてよかった」と思う、
人間関係を円滑にするのに役立つ知識をいくつかご紹介してみたいと思います。
まず一つ目は、この通信でもずっと紹介し続けている
自己理解・他者理解の大切さ。ルミナ・スパークの考え方です。
それぞれの人が違った「強み」を持っているため、その背景にある考え方はまったく違います。私は「意見を言う」より「意見を聞く」ことが多い人ですが、聞くだけで言わないと、『反対側の人』には意見がないと思われるということもあるのだと知ったのは衝撃的でした。
また、私には強い物言いに感じる言葉も、相手は決して悪気があるわけではなく、自分の思っていることははっきり伝えたいという意思の表れであることを知りました。
みんな違ってみんないい…けど
ルミナでは、多様性を上手に活かすことがチームワークでは大切だとお伝えしています。
確かにその通りで、実際に、多様な強みを活かし合うことで、
チームだからこその成果に繋がることを、身をもって実感しています。
ただ、キレイごとでは済まない、という思いもあります。
自分とは思考も価値観も違う人を「理解して、受け入れる」というのは、
慣れるまでは、決して「心地よい、自然にできるもの」ではないからです。
一度できるようになったとしても、どんな時でもできるかと言われたら、
疲れていたり、眠かったり、自分の状態が悪い時にはできないこともあります。
とはいえ、知ってるのと知らないとでは大違いなので、
ルミナ以外にも、知ることができてよかったと心から思うスキルや考え方を、
3つほどお伝えします。
知れてよかったこと① 他者との関わり方(コミュニケーションスキル)
前述の通り、自分とは違う思考や価値観の人の話は、
スッと理解できなかったり、瞬間的に不快に感じたりすることがあります。
そういうときには、
即座に「全然理解できない」「この人イヤ」と理解することを諦めたり、
「相手の知識や経験が足りないのでは」と評価判断したり、
「自分の理解力が足りないのでは」と反省したりするのではなく、
「ちゃんと理解できていない気がするから、もう少し詳しく話を聞かせて欲しい」と
率直にコミュニケーションを取っていいのだということです。
この考え方を知るまでは、「人の説明は一度で理解すべきだ」という思い込みがあり、
自分で一生懸命考えてモンモンとすることもありましたが、
聞くことを遠慮するより、好意的に質問することの方が、
その後の人間関係もよいものにしてくれることがわかりました。
もともと全く理解できない相手だからこそ、
勝手に解釈して誤解に繋がってしまうより、
理解しようと努力するコミュニケーションを選ぶこと。
最初は大変なこともありますが、だんだんいい人間関係に繋がっていると感じます。
知れてよかったこと② 怒りの感情は押し殺すのではなく理解する
仕事の上では、感情的にものを言うことはNGとされます。
怒鳴ったり、相手を罵倒したりするのは、もちろん避けるとよいと思いますが、
相手にネガティブな感情を持ってしまうこと自体を否定する必要はないというのは、大切な学びでした。
怒りの感情が湧いてきたら、そのまま表現するのでも、押し殺すのでもなく、
一旦その感情を受け止め、理解することで、
思考パターンや価値観の違いを認識していくのです。
認識したネガティブ感情の正体はいったい何なのか。
それを考えると、怒りはただの2次感情で、
最初に生じる1次感情(悲しみ、虚しさ、心配、さみしさなど)は、
内容が大きく違うことがあるのに驚きます。
怒りは一瞬で湧いてくるので、一次感情を意識する時間もないことも多いからこそ、
怒りの前にあったはずの「大切にしたいこと」を伝えると、
対人関係を良好に保ち、信頼関係を築くことができます。
わかりやすい例を挙げると、
公園に遊びに行った小学生の娘が、暗くなっても帰ってこないとき。
「こんな時間まで何してたの!?」とつい怒り口調で言ってしまうところですが、この怒りの手前にある感情は、「心配」なので、
「何かあったんじゃないかと心配したよ」と心配トーンで伝えるイメージです。
知れてよかったこと③ セルフリーダーシップと成長への取り組み
いくつになっても人は成長する。
どんな方向に向けて成長したいのかは、自分で選ぶという考え方を、
恥ずかしながら私は持っていませんでした。
社会人としての成長は、与えられた仕事を一生懸命こなすこと、
新しくアサインされたことがあれば、その中でできるものだと思っていました。
でも自己理解が深まっていくにつれ、どんな分野なら自分を活かせるのか、
さらに貢献するためにはどんなスキルや知識が増えていくといいのか、
自分で意図してつかみ取っていくという考え方ができるようになってきました。
以前は、自分の好きなことを選ぶというのは、
どこかおこがましいような気がしていましたが、
むしろそれをしないで成長できると思っている方がおこがましかったなと、今では思います。
自分にできること、自分だからできること、
今はできないけれどできそうなこと、
自己対話の中で成長に向けて取り組むという考え方ができるようになって、
自分とは違う資質を持った人とのコラボレーションがしやすくなったことは、
本当によかったなと思っています。
あの人はすごいから、この人は頭がいいから、
私は人間関係は苦手だから、コミュニケーション下手だから…と
勝手にいろいろ諦めていましたが、それぞれ「学べるスキル」なのだと教えてもらい、
とても心が軽くなりました。
あの時の私のような人がいたら、参考にしていただけたら嬉しいです。